京都大丸を13日に終了して、翌日新幹線で東京に向かう、お盆の帰省ラッシュにはまだ1日早く、車内はそれほど混んでいなかった。大丸の本屋で見つけた「百貨店地図の塗り変わる日」という本を読んでいた。内容的には、評論家が百貨店の売り上げ数字に肉付けして、いかにもと思わせるような文章であまり中身は無い。読んでいて、先週までの広島三越、今週の京都大丸、明日からの新宿伊勢丹。売り上げでは広島三越が181億円、京都大丸が836億円、新宿伊勢丹が2570億円。しかし、この売り上げに比例して私どもの売り上げに比例するわけではない。小粒でも、ファッション性、高級感を地域で打ち出している広島三越では成績が良い。大丸でも、地域に根ざした老舗としての地位を確立しているので、私どもの作品とマッチした展開の仕方でやれば、今回の5倍は売れるはずである。
ちなみに私が出店している主なデパートの売り上げは上記の他に日本橋三越2738億円、横浜高島屋1599億円、難波高島屋1425億円、名古屋松坂屋1400億円、梅田阪急1828億円など。いつも、考えるのだが、作品とお店と客層の三つが合わなければ売れない。デパートだけでなく、ギャラリーで展開する場合でも同じだ。そんな事を考えながらあっという間に新幹線で東京に着いてしまった。