先日、滋賀県で信楽焼きをしている上田さんからメールを頂いた、この方は5月に大阪の阪急デパートで出展している時にお客様として来られ、「自分の作っている抹茶椀を入れる茶籠を作って欲しい!」と相談を受けていた。その時、「具体的になりましたら、相談に行きます。」と言っておられたのが、今回のメールになったのだ。
「茶籠」とは、屋外で簡単にお茶が点てられたらと、抹茶椀と建水、棗に茶尺、茶筅などを入れる篭の事である。現在、お茶道具屋さんやインターネットなどで販売されている安価なものはほとんどが中国製やベトナム製の物が多い。
久留米出身の方で、法事のため九州に来られたついでに、足を伸ばして遣って来てくれた。久留米に住んでいるお兄さんとお二人でお出でになった。「こんな所に人が住んでるのか?お前はきっと騙されたんだ!」などと、半信半疑で山道に入ってきたらしい。
お二人とも実に楽しいご兄弟で、話していることが底抜けに明るい。工房の中をワイワイ言いながら見て頂き、話が弾んだ。お互いに構える所が無く、旧知からの友人が訪ねてきたような感じだ。無事、お仕事の依頼の件も打ち合わせできた。これからも長いお付き合いがしたい物だ。