8月17日に大分を出発した長男クルム。JRの「青春18切符」で鈍行列車を乗り継いで大分県から、新潟県まで五日間かけて、ゆっくり旅をしている。
出発前、別府のお婆ちゃんのところで「お餞別」を頂いた。別府を出発した初日は岡山までたどり着いたそうだ。 クルムからメールが入り、内容は「着いた」。たった、これだけかよー。
翌日は、滋賀県に住む妻のお姉さんの所に泊めてもらい、昨日は名古屋の私の実家に泊まっている。きっとお姉さんの所でも、名古屋のお婆ちゃんからも「お小遣い」を貰っていることであろう?妻の悦子が言うには「青春18切符じゃなくて集金18切符だね」本日は名古屋を出て、長野あたりで泊まるはずだ。
便利になって飛行機で飛んで行くのも良いのだが、点でしか記憶が残らない。鈍行電車でゆっくり移動していると点と点が結びつき面としての広がりが出てくる。時刻表を見ながら、「何処にいこうか?」と考えることが楽しい。時刻表を見ることで論理的に組み立てることを自然に身に付けていったりするのだ。
一人で電車に揺られながら物事を考える。今の便利になった時代だからこそ、無駄に思えるようなこんな時間を大切にしてもらいたい物だ。旅の途中では予期せぬ出来事もあろう?そんなハプニングが彼の人間性を広げてくれると思う。若い時にはいろんな経験をして「心の肥やし」を沢山養ってくれると良いなだが。