高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

汗みどろのミステリー

2007年06月16日 01時50分00秒 | ホームページ作り

Cimg3580 昨日、ホームページに「時代篭」の注文を頂いた。高額な竹バッグである。デパートからホテルに戻り、パソコンのスイッチを入れ、メールのチェック。「ご注文ありがとうございました。」の自動送信メールが入っていた。ありがたい、ご注文である。注文者をお名前を見てみると、今まで私どものバッグを買って頂いたお客様では無い。初めてのお客様である。ホームページを見て、高額なバッグのご注文をしてくれたのだ。本当にありがたいことだ。

喜び勇んで、翌朝、工房の妻に「時代篭」の発送準備を胸を張って指示をした。ところが、「「時代篭」がない」と言う。「えー、そんなハズは無い。うそだろー!」「もっと、しっかり探せ」。しかし、見つからない。6月10日には確かに在ったのだ。おかしい!いったいどうなったのだろう?考えられることは、催事の荷物の中に間違えて紛れ込んだのかも知れない。10日以降、工房から出した荷物は今、私が来ている渋谷東急東横店の荷物と次週の横浜高島屋の荷物だけである。発送準備中のギャラリーの個展分は荷造りを終えて出荷を待つばかり。ひょっとして、それらの荷物に間違えて入り込んでいるかも知れない?

朝一番で横浜に届いた荷物を確認するために横浜に出かけた。無理を言って、倉庫に届いていた荷物をすべて開け、中を確認。しかし、入っていない。渋谷のデパートに戻り、こちらの荷物に紛れ込んでいないか?ダンボールをひっくり返して確認。ここにも無い。工房の方では、出荷準備中の荷物もすべて箱から出し確認。しかし、ここにも無い。いったい何処に行ったのだろう?

私も電車を乗り継ぎ、汗みどろ、工房のメンバーも全員で違った目で工房中を捜索、しかし、出てこない。もう、お手上げである。きっと、後日、「何だ、こんな所にあったのか!」と笑い話になるかも知れないが、今は冷や汗である。お客様にはどういってお詫びしようか?誤魔化す訳には行かない!素直に事実を話してお詫びするしかない。申し訳ありません。

しかし、一体全体何処に行ったんだよー!。

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朝礼

2007年06月15日 07時34分07秒 | 出張

_003_10 品川のホテルの窓からは最近出来た高層ビル群が見える。目の前に同じような高さのビルがそびえ立つ、見た目には味気ない景色である。

デパートの催事の場合、初日の朝、9時半位から注意事項や案内、説明等の朝礼がある。この朝礼がデパートによって、担当者によって、全然違った話になる。私は今回の渋谷東急の「津田さん」はふところの広い、業者の立場に立って話せる人だと常々思っている。

たとえば、同じ注意事項の話をするのでも、“入金をする時、自分の店の短縮番号をレジ係に言い、商品の本体価格、数量を言う。打ち込んだレシートを貰った後、レシートに自分の店の番号が打ち込まれているか?確認後、お客様に渡す事” に成るのだが、それでもレジの打ち間違いがたまたま起こる。某デパートでは「昨日も一件、間違いがありました。どうしてレシートの確認が出来ないのですか?後で訂正するのは大変なんです。本日から、間違えても訂正しませんから、そのつもりで間違えないように遣って下さい!」と言うのと、ここでは「人間誰でもミスはあります。もし、間違えても対処できますから心配しないで下さい。でも、間違えないよう気をつけましょうネ」と言う。どちらも同じ内容の事を言っているのであるが、聞く方にとってどちらが気持ち良く働けると思いますか?

お客様の住所氏名なども、デパートで囲い込もうとするタイプのデパートは「うちで買って頂いたお客さんに他の催事での案内を出されるのは困る」ので、顧客名簿を毎日回収する所もある。そんなお店の方がずさんな管理で全然販売に結びつかない店が多い。東急では「自店のパンフなども、この催事を使ってどんどんお客様に渡して下さい。もし、今回うちで買って頂かなくても、来月他店での催事があるならば、そちらで買って貰うよう案内して下さい。お客様のほしい時期と今が合わないのであれば、お客様の欲しい時に売ってあげたら良いと思います。それで、また来年、この催事が一回り大きくなって開催できれば良いんです。」と言う。

そうなんですヨネ。欲をかいたらダメですネ、自分の所へ囲い込んで自分だけ儲けようとするとダメになるのです。昔、別府では宿と商店街、娯楽施設とそれぞれが持ちつ持たれつの関係で浴衣を着た人が街中にうろうろして賑わった時期がありました。しかし、それを大型ホテルが自分の所で宿も食事もお土産もすべて自分の所の施設で買わせようと囲い込んだ結果(ホテルから外に出さない様)街に活気が無くなり全体の繋がりも魅力も無くなって今では青息吐息の状態です。   そのことと一緒に見えてきます。自分だけ儲けようと囲い込むと廃れていく気がする。まず、相手に利益を与えなくては!そうすれば、必ず自分に戻ってくるんですよ。

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携帯電話

2007年06月14日 01時01分00秒 | ブログ

Photo_64 今日は渋谷東急東横店で始まる「夏の粋、夏の技展」の飾り付け、夜9時からの飾り付け、少し早めにと思い8時40分にデパートに行ったら誰も居なかった。実は8時集合で会議室で説明会を開いているそうだ。「しまった!、まー、仕方が無い。そんなことで心の広い担当者の津田さんは怒らないだろう?」11時までかかって途中で飾り付けを打ち切り、品川に取ったホテルに帰るところだ。山手線に乗って座席の前を見ると、5人が座っているのだが、全員が手に携帯電話、みんなメールを見ているのか?打っているのか?異様な光景である。いつの間にか日本人は携帯中毒になってしまったのだろう?回りの空気を感じるでなし、自分の世界に浸りきっている。異様だ。

☆ さー、明日からの催事がうまくいきますように ☆

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007 DVD

2007年06月13日 05時35分57秒 | 映画

_004_7 今年の1月見た、007カジノ・ロワイヤルのDVDが出た。この映画は最近見た中では一番のお奨めでDVDが出たら絶対に買おうと思っていた。無いように付いては以前のブログで載せている。http://once.blog.ocn.ne.jp/ajimu/cat2338756/index.html

これから、まだまだ出張が続く、このDVDを持っていってパソコンで見ることになる。出張グッズが一つ増えた。最近見つけたもう一つの出張グッズはこれだ。

07_022_1ナイロンで出来た体を洗うヤツ。名前がなんて言うのか?判らないが。 出張中はホテル住いが続く、ホテルのお風呂は湯船はあるが、洗い場が無い。どうしても自宅に居るときのように体が洗えない。そんな中、妻から貰ったこのグッズ、石鹸をつけて湯船の中で体をゴシゴシ、うーん、いい気持ち。これはいける。出張の多い、職人仲間の皆さん、是非このグッズはお奨めですぞ。007のDVDとこのナイロンたわしをセットで販売しようかな?

今日から、渋谷東急東横店、横浜高島屋と2週間の出張である。この出張セットを持って出発だ。

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ランドセル

2007年06月12日 04時40分52秒 | 作品紹介

お客様からの注文で「ランドセルタイプのバッグを作って」と言われて試作中です。最初は「背中に密着したランドセルタイプは形の硬い竹では合わないのでは?」とお答えしたのだが、「どうしても、作ってほしい!」ということで、試作しているところです。担当は工房一の粘り腰の遠藤君、作ってはやり直し、作ってはやり直す、相当な忍耐が要る仕事です。

_3_1 本体の竹の部分が出来上がり、今は蓋の部分や持ち手になる、皮の部分の調整に入っている。手の長さをどれくらいにするか?型紙で皮になる部分を作り、実際に背負ってみる。今は白い型紙だが、実際はバッグと一緒の黒の皮が付く。なんとなく行けそうだ。皮の部分の形状とどこに取り付けるか?強度の問題はないか?など細かい打ち合わせをして、彼に任せた。もともと、彼が考案した書類入れを見て、「このバッグを背負えるようにして欲しい」と御注文頂いたものなのだ。

私の工房では、工房の作品として販売して後のアフターフォローなどメンテナンスを安心して使っていただいているが、作品には作った人のデザインを尊重して、デザインを起こした人にデザイン料も還元している。それでないと、新しい作品のアイデアも出てこないし、特に若い人の将来を考えると、こういった試作が一番育ててくれるのだ。

_2_2同じバッグを背負っても、スマートな月足さんとでは随分印象が違いますね。

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竹友会

2007年06月11日 06時48分33秒 | 友人

_021_3 昭和60年度「別府職業訓練校、竹工芸課」卒業生の久しぶりの同窓会を開催した。30人の卒業生がいるのだが、遠方に住んでいるため参加できなかったり、行方が判らず連絡できない方、御高齢で病気療養中の方、または、お亡くなりになった方などさまざまであるが、卒業後22年して、こうやって8人の人が集うことが出来た。お店の仲居さんに写真のシャッターを押していただいたのだが、(念の為、3枚撮って貰ったが)すべてピンボケであった。まー、仕方が無い。

_013 昭和60年度生は当たり年と言われており、実にまとまりの良い年であった。私はいつも思うのだが、当時の職業訓練校は年代的にも、性別でも、社会経験にもいろんな方が居り、一つの家族のような構成になっていた。リーダーになってくれる年配者が居り、その下で実務的に動く我々20代、30代が居り、下には学校を出たばかりの世間の事など全く判らないボウズが居たり、中には憎まれ口ばかり叩いているイジメラレッコが居たりと多種多様であった。それが1年間の「竹細工」を通じて、同じ学生になり人生を共有していく。社会に出てからの友人というのは中々出来るものでは無い、利害関係が無い学生同士として、新しい友人が出来たことが非常に大きな財産だ。

_010_7 皆さん、20年以上経つと随分高齢になっており、話の内容は「病院」や「病気」のことばかりになっている。「高江君、また次回世話をしてくれ!」と言われたが、あまり先では何人生き残っているか?判らない状況になってきた。本当にまた次回、全員が元気で集まれることを願ってます。

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ミラノへ メンバー紹介 4

2007年06月10日 04時34分23秒 | 海外事業展開グループ

_029_1 4人目のメンバーは私である。荒物の由布さん、インテリアの毛利さん、クラフト物の大橋君、そして、繊細な編み込みの私と4人4様に作品の特徴があり実に巾の広い展示会が出来そうである。

今回は、大分県の「竹工芸訓練支援センター」のバックアップが非常に大きく、経済産業省からの「伝統的工芸品支援事業」にも申請登録されている。私達、作り手はどうしてもデスクワークがお粗末なので、作品を作ること以外はほとんど彼女達のお世話になっている。

_042_1竹工芸訓練支援センターの「浜名」さん、彼女の存在が実に大きい。2年前の海外視察には一緒にヨーロッパまで同行してくれた。翌年には自費を使ってミラノのサローネ(国際見本市)を視察に行ったりと公私を越えてサポートしてくれている。今回のミラノでの窓口になってくれているデザイナーの「村山」さんは彼女の友人で、金沢美大時代の同窓生である。大雑把になりがちの私達の計画を実に細部にわたるまでフォローしてくれるのが彼女である。

_041_1こちらは日本貿易振興協会(ジェトロ)の「那須」さん。この人にも、お世話になっている。現地ミラノのジェトロ事務所を使って、ミラノでの下準備をして頂いたり、市場調査、海外輸送の方法、広告宣伝などジェトロの持っている組織力を使って後方支援してくれている。

_043_1竹工芸訓練支援センターの「坂本」さん。後方支援組として、全体のフォローをしてくれている。どうしても、男の人の説明は簡単になってしまうが、

みんな、縁の下の力持ちになってくれている存在だ。有難うございます。

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ミラノへ メンバー紹介 3

2007年06月09日 18時39分30秒 | 海外事業展開グループ

_019_1 今回のメンバーの中で一番の若手工芸家である「大橋君」実に爽やかな好青年である。若いのに気負った所は微塵も無く、自然体。礼儀正しくて真面目な性格は作品にも表れている。こんな、後輩にはついつい応援したくなってしまう。人の魅力が周りの人間を引き込んで行くのだよね。

今回のメンバーの事務局担当であったが、現在は昇格して、会の代表をしてもらっている。作品はクラフト物の真っ白な竹の素材感を生かした、お皿であったり、照明器具、_016_3花入れ、 帽子だったりする。現在、大橋君は竹工芸の若手のメンバーを集めて、新しい作品つくりと販路開拓のグループ「バイカ」のリーダーでもある。彼のような頼もしい青年が増えてくれると、もっと竹工芸の世界も広がっていくのであるが。

数年前、別府の温水プールに泳ぎに行った時、私は結構良いペースで泳ぐ方なのだが、何時までたってもピタッと後ろにくっ付いてくるヤツがいる。「しつこいヤツだなー。」と思_017_5いつつ、泳いでいる。やっと顔を見る機会があり覗いてみると大橋君ではないか?「くそー。余裕でくっ付いてくる。」それもそのはず、後で聞いてみたら、以前水泳のインストラクターをしていたそうな。どうりでどこまで行っても付いて来る筈だ。チャンチャン。

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ミラノへ メンバー紹介 2

2007年06月08日 06時51分00秒 | 海外事業展開グループ

_024_1今回のメンバーのまとめ役、毛利さん 。彼の頭の中はアイデアで一杯である。今回も和紙と竹を組み合わせたモニュメントを提案してきた。「会場で来場した人に参加してもらい一緒に作り上げていきたい」と言う。エンターテイメントの要素をいつも考えている。

私などは竹工芸というと竹を組み合わせたり、編み上げることばかり考えてしまうが、彼の場合はいつも素材を組み合わせることで何か?面白いものが出来ないか?シンプ_014_7 ルにシンプルに!今回も和紙の柔らかさと包み込むような「面」の部分と竹の持つ直線、を組み合わせてきた。丸めてランプにしたり、タペストリーにしたり、天井からつって照明のスクリーンにしたりと、自由奔放である。

もともとはデパートで商品を販売したり、流通に携わる仕事についていたそうだが、親がしていた竹の世界に戻ってきた。最初は、竹の骨組みに和紙を張って、お皿などを作り始めた。動物の切り絵だったり、野菜だったり、可愛らしい表情の「1閑張り」を売り出したのだ。作品も楽しく独特な図柄であったのと、それまで、別府竹細工の生産者はほとんどの人が問屋卸を専門にやって来た人ばかりの中、新たな自分の作品の販売ルートを作っていった。ここが、凄い。ギャラリーやデパート、見本市、果ては遊園地まで自分の流通経路を作っていった。「物つくりと販売」この二つのことが出来ないと今は生き残って行けない。そんなことを30年前からやってきているのだ。今はその「1閑張り」も若手の職人に譲って、インターネットで「名前の詩」と題して個人客を対照としたサイトを運営している。名前の一字一字を頭文字にした詩を作り、プレゼント用の作品を販売している。彼の頭の中から出る文字と筆一本だけで年間ん億円?を稼ぎ出す。たいしたものだ。

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ミラノへ メンバー紹介 1

2007年06月07日 10時09分30秒 | 海外事業展開グループ

昨日、大分テレビの取材があったと書きましたが、本日の6時過ぎのニュースで大分地方では放送されているようだ。残念ながら、私の所は電波が届かなくて見ることが出来ない、後日、録画していただいたものを見せて貰おう。

今回のミラノ行きは、そもそも、さかのぼる事4年前、私と今回のメンバーの毛利達夫氏と二人で、「海外に別府竹細工を紹介したいね。」とそんな思いからスタートした。その時は、ニューヨークのギャラリーと交渉したりしたのだが、私は同じ年にドイツのシーボルト博物館からの展示会要請もあり、「2兎を追うもの1兎を得ず」の諺にしたがってドイツだけにしたのだ。それが、もう少し、事業を大きくして、竹組合を通じて、海外に向けて発信してみたい有志を募って再出発したのが2年前、3年計画で「海外事業展開グループ」を船出させたのだ。最初は5人で始まったのだが、途中で一人降り、現在4人で発表することになった。

_048 まず、最初に紹介するのは、今回のメンバーの中の長老の「由布」さん。別府竹製品協同組合の理事長でもある。メンバーの中の顔であるとともにマスコット的な存在である。荒物の花篭を作らせたら、現在この人の右に出る人はいない。独特の重厚感のある、こてこての演歌の世界のような作品つくりが由布さんの持ち味である。

今回も「この作品は長崎の《平和の像》をイメージして作った」と言い張るのだが、平和の像の格好まで真似をしてくれたのだが、絶対に判らない。作者の意図とは別に作品に存在感があるので、それはそれでいいのだ。しかし何かの解説で、決して「平和の像」の事は言わないほうが良いと思う。

_009_9_007_5  どの作品も大きさが60センチから80センチある大作ばかりである。

20年ほど前に、私は由布さんに「竹縄」の作り方を教わるために3ヶ月ほど由布さんの工房で働かさせていただいた事がある。研修申し込みであったが、「そんな面倒なことより、家の仕事を手伝いながら覚えろ!」と。短い期間であったが、ここでの勉強が現在も私が竹細工を生業としている礎を作ってくれたようだ。ヒゴこしらえの速さ、ダイナミックな仕事の流れ、または、手の抜き方など、職人仕事はこうなんだと教えて頂いた。20年経って、この「由布さん」と一緒にミラノで展示会が出来るなんて幸せなことである。

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お客様

2007年06月06日 07時34分42秒 | 工房

_006_13 今日は、三重県と静岡県からのお客様、今月22日から個展を開催させて頂く事になっている。三重県の四日市から少し鈴鹿山脈寄りに入ったところでギャラリーをされている「器ギャラリー椿庵」のオーナーの方ご一行である。「お客様に自分の感じたままの事を伝えたい」「どんなところで?どうやって?どんな人が?」いい加減な形で、ただ、販売するだけではなく、責任を持って、お客様にお世話をしたい。

そんな思いで訪ねてくださった。実際に、職人が手仕事で竹を割り、ヒゴ取りして、一生懸命編み上げている姿を見て、「このお値段しても当然ですわ、大変なお仕事ですな」と感嘆しきりであった。三重県とはご縁が薄く、今回が始めての個展になる。沢山の良い出会いを御紹介頂けるとありがたいですね。

_031 この日はバタバタのスケジュールで、三重県からのお客様を別府に送り届けた後、別府市内の県の「竹工芸訓練支援センター」で海外事業展開グループの会議と地元テレビ局の取材対応になった。

ミラノでの展示会にどういうレイアウトでどのくらいの展示物になるか?そんなことを話し合っている会議中テレビカメラが回り、普段の会議とはなんとなく言葉遣いがちょっと違ったりして‥‥。追々、海外事業展開グループのメンバーについてはブログで一人ずつ紹介していきたいと思ってます。

_047 代表して、インタビューを受けたのは一番の若手で、事務局担当の「大橋君」。実に頼もしく、爽やかな青年である。彼の後ろにはまるで、フランシスコ・ザビエルの様な後光が射しているでしょ。

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メイド・イン・チャイナ

2007年06月04日 18時19分26秒 | もんく

_001_14 我工房にも、事務のメンバーが増え、パソコンに向かう人間が二人になった。今までは私一人であったので、5000円くらいの安い事務用の椅子を使っていた。

今回は少し奮発して3倍もする15000円の椅子を買ってきた。まだまだ、貧しい我工房では一脚うん十万円もするデザイナーブランドの家具はとてもとても買えない。取り合えず、ちょっと良い物をと、思い買ってきたのだが、組み立てて早速座り心地を確かめ、まずまずの座り心地に満足。しかし、立ち上がろうとした時、肘当てに手を付いて、ちょっと体重をかけたら「パキン!」何だこりゃ? 物の見事に折れてしまった。買って10分もしないうちに壊れてしまった。さすがメイドイン・チャイナだ。怒りが来るというよりもあきれてしまった。

_002_9 「ちょっと良い物を」と考えたのが間違いであった。まだ、これは事務用の椅子なので、そんなに良い物を最初から買おうと思っていなかったが、私達が作っているものは、趣味性の高い工芸品だ。お客様が「この人の作品なら!」と買ってくださる物だ。そういった期待を裏切らない信頼を作っていかないといけないと、今度のことからも考えさせられる。特に、中国製品を国産品と偽って平気な顔をしている業者を見ると本当に「これでいいのか?あなたの良心が痛まないのか?」と言いたくなる。

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ねこ

2007年06月02日 17時07分27秒 | 工房

Photo_63 女性陣みんなが集まってなにやら騒いでいる。

昨日から、家の側に猫の鳴き声が聞こえてくる。耳を凝らして聞いていると、車の側に隠れているみたいだ。驚いたことに車のボンネットの中に隠れているのだ。一匹だけ、親猫も兄弟猫も居ない、「誰かが捨てに来たのだろうか?」何とか捕まえて、誰かに貰ってもらわなくてはならない。しかし、どこから来たのだろう?

_1_2こんな時、頼りになるのが、我工房の便利屋さん、資材調達部長の梶谷さん。早速、ボンネットを開けると「ひょい」と捕まえた。 猫も必死の抵抗。梶谷さんの脹らんだお腹に噛み付いた。しかし、ダンボールに入れられこの騒ぎ。

何人かに、声を掛けるのだが、誰一人、「ほしい」と言ってくれる人がいない。 情が移る前にどこかに捨ててこなくては。可愛そうだが、無責任に飼う訳にもいかない。後はこの子猫の運を祈るばかりである。

それにしても、相当いじめられたのだろうか?手を近づけると火を噴いたように興奮する。怖くて仕方が無いのだろうが、これでは貰い手が無い。後は自力で頑張るしか無いのだ。

竹工房オンセ

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草刈り

2007年06月01日 16時47分00秒 | 工房

Photo_62 出張から帰ってくると、山のように溜まった仕事の整理。月末は工房のメンバー全員が集まって、工房の大掃除とミーティング。今回も5台の草刈り機を使って、工房の回りを刈り取っていく。

この時ばかりは写真を撮っている余裕は無い。高速回転する刃で5人が並んで次から次へと刈っていく。最初は1メートル近く伸びている草むらに入り込んでいくのだが、草を刈った後には美しい道が出来上がる。「私の後には道がある。」そ_1_1 んな心境にさせてくれる。

これから暫くは草と競争。一月一回のこの時に全員で刈らないと、もう手の付けれない様になってしまう。一月くらいだと、まだ、草が柔らかいので刈り取りやすいのだ。刈り取った後を女性陣が集めてくれる。工房全体で700坪くらい。たいした広さでは無いのにみんなの協力なくして管理が出来ない。ありがたい。

大掃除が終って、ミーティング。この一ヶ月の営業報告、生産状況、問題点など話し合う。今、メンバーにうちの工房の良い点、悪い点のアンケートを出してもらっている。どうしても、ワンマン経営になりがちなので、なるべく、みんなの意見をくみ上げれるよう人一倍注意を払わなくてはいけないとつくづく思う。

竹工房オンセ

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