細くて長くて美味いものと云えば日本蕎麦だけど、うどんだって美味しい。ラーメンも悪くない。立ち喰いだっていいじゃないか!
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江戸川区西葛西6≠V≠P0
へぎそばと海鮮天ぷら盛り合わせ¥960・/span>
西葛西メトロセンター内にあるおそば屋さん。しかし、昼は定食屋で夜は居酒屋と言ったほうが正しいかもしれない。新潟から直送のへぎそばに地酒とコシヒカリを売り物にしているようだ。コシがあってツルリとした喉越しとへぎそば独特のフノリの風味が楽しめる。つけつゆはそばの個性に負けないよう濃いめ味付けだ。天ぷらは、エビ・キス・ハゼ・メゴチ・穴子と夏らしさを感じる品々でボリュームも満点。
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東京都千代田区神田佐久間町1≠Q1
一貫¥75~
「旬・鮮・活・粋」をコンセプトに店舗を展開する「魚がし日本一」の秋葉原店。都内を中心に展開する29店中17店が立ち喰い店だそうだ。大量仕入れによるセントラルキッチンシステムのお陰で納得のネタを気軽に味わえる価格設定が嬉しい。握りたての鮨を提供するため注文は一度につき2品(4貫)を注文するシステムだが、最後の注文に関しては1品でも注文できるらしい。このような立ち食い鮨の店舗がもっと増えることを期待していいるのは私だけでは無いはずだ。
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東京都八王子市別所1≠P≠U
菜と海の天盛せいろ¥2100=A二色そば¥1260・/span>
細打ちの十割「せいろ」は綺麗いにカドが立ちしっかりとしたコシもある。つゆを少しつけて一気に啜り込むと蕎麦粉の風味が口の中一杯に広がる。中太の「田舎」は甘皮の香りが溢れるしっかりとした味わいで喉越しも抜群。たっぷりとつゆを付けて口に運ぶと噛むほどに甘皮の香りが溶け出してくる。どちらも鰹節の効いたつゆの辛さが蕎麦の甘味を一段と引き立てる上等な一枚だ。塩で食すサクサクの天ぷらは野菜や魚がボリュームたっぷりで大満足。刺身や揚げ物など肴の品揃えも揃っているようだ。蕎麦粉を使ったデーザートも美味しかった。
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東京都中央区築地3≠P0≠X
一貫¥80~
「すしの大衆化」を実現するため「持ち帰り寿司」や「回転寿司」の店舗をチェーン展開する「ちよだ鮨」の立食い鮨店。日本の台所と言われる築地で本社のお膝もとにあって新大橋通りを挟んだ斜め向かいに研修スタジオが位置するこの店舗、ネタの良さと職人さんの腕は折り紙付きである。ちょっと飲みたい時に気軽に立ち寄って職人さんの握りたての鮨をつまんで1000円程度と実にリーズナブル。こういう立ち食い鮨の店舗がもっと増えて欲しいものである。
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東京都西多摩郡奥多摩町丹三郎260
天せいろそば¥1400=Aせいろそば¥800=A半盛りせいろうどん¥500=A舞茸の天麩羅¥600・/span>
奥多摩の吉野街道沿いにある古民家蕎麦処。茅葺きの立派な門の奥にこれまた立派な藁葺屋根の母屋が建っている。玄関の正面奥が厨房。靴を脱いで廊下を左に進むと二間続きの広間があり30~40人の収容。玄関から右に廻ると個室がある。そばは細めの二八蕎麦でコシが強くキリッとした味わいのつけつゆとのバランスが抜群。天婦羅は海老と野菜でボリュームたっぷりの揚げ立てサクサク。舞茸の天麩羅もしっとりとした食感。平打ちのうどんはしっかりした歯ごたえと滑らかな喉越しが味わえる。11時半からの営業だが午後1時前に売り切れになることもあるようだ。
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東京都墨田区両国3≠Q5≠S
かきあげそば¥360・/span>
両国駅東口の改札を出てすぐ左にある文殊の両国駅前店。店内はカウンター20席位。玉子サービスで「茹で」か「生」一個が無料だそうだ。時間を計りながら茹でる色のついた細めのそばは自家製麺。濃い色のかけつゆはダシが効いた関東風。かきあげはタマネギとニンジンにネギの青い部分の小口切りと水菜が少々。東京のかき揚げそばのスタンダードに近い一杯である。すぐ近くに文殊の両国本店もあるそうだ。
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東京都墨田区両国3≠Q4≠P
鶏皮ャ盗¥200=Aおひたし¥200=A生ビール¥300=Aホッピーセット¥500・/span>
両国駅東口と京葉道路の間に広がる飲食店街の真ん中あたりに位置する立ち呑み屋さん。10人位で満席となる広さだが、ちゃんとした厨房を備えてメニューも豊富である。一手間かけた料理を低料金で提供してくれる良心的な立ち呑み屋さんであるが、マスター一人で調理からホールまでこなすのは一寸大変そうだ。
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神奈川県秦野市寺山1580
三色せいろ¥1500=A天せいろ¥1850・/span>
キレの良い蕎麦と京都「七味屋」の風味で印象深かった「石庄」が2007年10月に国道246号沿いからヤビツ峠の麓にに移転して「石庄庵」となっていた。栽狽ゥら手がける本格的な蕎麦は以前にも増して高い次元の味わいである。三色せいろは十一と田舎切りと季節の落花生切りでどれも文句無しの逸品。口の中に広がる風味を残さず感じとるために意識の集中が求められ、味わうと言うより向き合うと言う表現が正しいようだ。もちろんサクサクの天ぷらは上品に仕上げられ蕎麦の風合いを邪魔することは無い。最近は器へのこだわりもただならぬ思いがあるようだ。
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神奈川県秦野市今泉1039≠U
ざるうどん(白笹うどん)¥450=Aごまだれつけ麺(いなかうどん)¥700=Aおでん¥120・/span>
秦野の白笹稲荷神社近くの古民家風のうどん屋さん。土間の中央には大きな切り株のテーブルが置かれ10人位が囲んでいる。他に4人鰍ッと2人鰍ッのテーブルが1卓づつ。座敷には4人鰍ッの座卓が10卓くらい。うどんは白笹うどんといなかうどんの2種類。白笹うどんは白色でキラキラと輝きかなり太い。口に運ぶとモチッとした歯ごたえながら噛むとしっかりしたコシがある。濃い味のつけつゆとの相性も良く噛むほどに粉の事。が味わえる。艶やかで灰色がかった中太のいなかうどんは地粉の風味に溢れていて、ツルリとした喉越しと同時に粉の甘みも楽しむことができる。
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東京都新宿区西新宿1≠P南口地下街1号
かけうどん¥320=Aかき揚げ¥130・/span>
とんかつの「さぼてん」を展開するグリーンハウスが5月に出店したセルフ方式のさぬきうどん店。京王モールの地下街で朝7時から夜10時までの営業で年中無休。全席カウンターで30~40人の収容。白くてカドの立ったうどんは店名のとおりツルツルでしっかりしたコシを持つ。あごダシの効いた薄い色のかけつゆとのバランスも良く薬味の青ネギが丁度良いアクセント。かき揚げは揚げ置きだが油切れが良くサクサクした食感を保っている。この立地でこの価格なら充分に納得である。
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東京都中央区築地2≠P0≠V
かき揚げ天せいろ¥350・/span>
築地本願寺北側の交差点に位置する立ち食いそば店。店内はカウンターだけで20数名の収容。夕方の入店で店員さんは二人。注文を受けてから一人が天ぷらを揚げ始め、タイミングを見計らってもう一人が生そばを大釜に投入。サッと茹でてから冷水でしっかりとしめてざるに盛る。揚げたての分厚いかき揚げを包丁で二つに切って添える。阿吽の連携プレーに感心するばかりだ。山芋をつなぎに使った細いそばは食感も喉越しも抜群。無化調のつゆはダシの効いた上品な味わい。揚げたてサクサクのかき揚げも文句無し。薬味は小皿に小口切りのネギとワサビ。
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山梨県中央市西花輪3544≠P
冷やつけうどん¥400=Aわかめうどん¥400・/span>
麺の販売も手がける富士吉田の「麺'ズ富士山」の支店。広い駐車場の奥まった場所に位置する店舗は、座敷に4人鰍ッのテーブルが4卓と壁に向かった3人分くらいのカウンター。中太のうどんは表面がなめらかでしっかりしたコシを持つ。つゆは醤油と味噌のブレンドで煮干しの効いたマイルドな味わい。トッピングは茹でキャベツと細切りのニンジンと小口切りのネギ。お漬け物はセルフサービスで卓上に揚げ玉の入った器が置かれている。もちろん生麺やうどんかりんとうの販売も行っている。まさに吉田のうどんのお店であった。
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山梨県南巨摩郡富士川町青柳町473≠P
馬刺し100g¥500=A鳥もつ煮のタレ¥525・/span>
南アルプスの麓の町にある精肉店。一見すると普通のお肉屋さんだが、鹿・猪・ワニ・兎などの特殊肉も取取り扱っているそうだ。とりわけ力を入れているのが甲州名物の馬刺しで、赤身は山梨・長野・岐阜産、霜降りはカナダ産。そんな甲州桜肉専門店が「鳥もつ煮」のタレを発売した。山梨県甲府市では「鶏もつ煮」がご当地メニューとして人気で、最近ではB1グランプリへ「甲府とりもつ煮」として参戦しているほどである。このタレがなかなか秀逸で、鶏もつを鍋に入れタレを絡めて火を通すだけで本場の「鶏もつ煮」が出来てしまう便利な1瓶である。
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山梨県甲府市住吉3≠P≠Q4
肉つけうどん¥450=A天ぷらうどん¥400・/span>
甲府善光寺の門前にある「とだうどん」の分店。広い駐車場完備で店内はカウンターと座敷に4人卓が11卓。「とだうどん」同様の太くてカドの立った剛麺と赤みそブレンドで濃い味付けの煮干しの効いたつゆはベストバランス。つゆの絡んだうどんを噛み締めて歯ごたえと味わいを楽しむことができる。肉は豚肉を甘めの味付けで煮たもの。天ぷらはゴボウとニンジンのかき揚げ。トッピングは茹でキャベツ。店の雰囲気もボリュームも本店同様だが小皿に盛った漬け物が付いていないことが相違点だろうか。
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東京都品川区旗の台2≠V≠S
卵焼き定食¥380・/span>
セブン&アイ・フードシステムズが展開するうどんそば店で、何時の間にか15店舗を東京・神奈川・埼玉に展開する。黒を基調とした内装にジャズが流れる空間は、流行の日本蕎麦店のようでちょっと敷居が高く感じられるが、実際はセルフ方式で前金制のシステム。朝食メニュー卵焼き定食は、厚焼き卵3切れと焼き海苔と昆布の佃煮に揚げ玉・刻み海苔・小口切りのねぎ・わかめがトッピングされた冷たいそばが付く。納豆定食もとろろ定食も380円とリーズナブルだが、これら3種類全てがついた朝定食が500円とはかなりお得である。