細くて長くて美味いものと云えば日本蕎麦だけど、うどんだって美味しい。ラーメンも悪くない。立ち喰いだっていいじゃないか!
東京都渋谷区道玄坂1JR渋谷駅2番線ホーム
人参生姜天そば¥360・/span>
渋谷駅2番線ホームにあるあじさい茶屋。何時でも何処でも食べられると思ってなかなか入ることのないあじさい茶屋。久々に食べてみると昔に比べれば格段に向上しているような気がした。茹で麺だがら歯ごたえとかそば粉の風味などは望むべくも無いが、関東風のかけつゆは風味もよく後味も悪くないのに驚いた。人参生姜天は人参の甘みに生姜の強い風味が実に好対照で刺激的な味わいとなっている。かき揚げに20円プラスは充分納得できるものだった。
山梨県富士吉田市下吉田729
かけうどん¥450=A牛肉うどん¥550・/span>
月江寺駅界隈の昭和レトロな商店街にあるうどん店。メニューはかけうどん・たぬきうどん・玉子うどん・牛肉うどん・牛肉玉子うどんでほかにラーメンと牛肉ラーメンだけ。かけうどんはラーメンスープのような色合いのサッパリ醤油味のかけつゆにツルツルの食感のうどんに焼海苔1枚と小口切りネギのトッピング。牛肉うどんは小間切れ肉を甘辛く煮染めたもので牛スジ煮込みのような深い味わいでモッチリした食感と滑らかな喉ごしを持つうどんに甘めのつゆがしっとりと絡んで実に懐かしい味わい。昭和レトロなうどん店は優しいうどんを食べさせる店が多い。
山梨県富士吉田市下吉田93
かけうどん¥350=Aつけうどん¥350・/span>
吉田うどんの元祖といわれているお店。茹でキャベツのトッピングを最初に始めたと言われている。メニューは温かいのと冷たいのの2種類。つゆは共通で煮干しダシの効いた醤油と味噌のブレンド。かけうどんには茹でキャベツと刻んだ油揚げがトッピングされている。すこし捻れた太めのうどんをすするとつゆが絡んで抜群の味わい。冷たいうどんはしっかり締まって固い歯応えと塩気混じりの粉の味わいが楽しめる。キシッしたうどんを奥歯でかみしめるとボロッと崩れる食感は絶品。昭和レトロそのものの店内で昭和の時代から変わらぬ美味しさに大満足。
東京都新宿区西新宿8≠P5≠R
ミックス天そば¥350・/span>
注文を受けて生そばを湯に入れ待つこと約1分。サッと湯切りして丼にそばを移し熱いつゆを注ぎ込み天ぷらを載せ小口切りのネギを添えてできあがり。やや透き通った醤油味のかけつゆはダシが効いた上品でマイルドな味わい。サツマイモと人参と春菊のミックス天は揚げ置きながら油ぎれが良くかけつゆの味を損ねることない。そばはほどよいコシとそば粉の風味を併せ持つ。温かいそばでこの出来とすれば冷たいそばにより一層の期待が高まる。冷たいそばは2分茹でて流水で丁寧に洗っているようだ。次の機会には是非。
東京都新宿区西新宿1≠P≠Q地下鉄ビルB1
肉天そば¥680・/span>
永坂更科布屋太兵衛の新宿地下鉄ビル店。江戸時代から続く老舗蕎麦屋の支店で通常の店舗の入り口横に立ち喰いのカウンターがある。厨房が共通で老舗の味が割安に楽しめることになる。券売機で食券を購入するシステムでメニューはかけそばともりそば。天ぷらは春菊天と肉天の2種類。カドの立った細めのそばはそば粉の風味満点。宗田節のダシが効いた濃い醤油味のかけつゆとそばの相性も抜群。肉天は豚バラ肉の角切りが入った厚みのあるかき揚でかけつゆが滲みてうま味が増す。立ち喰いの価格感覚で考えればかなり高級なメニューである。
東京都新宿区西新宿1≠P9≠S
かき揚げそば¥370・/span>
生そばを注文を受けてから生そばを茹でているようだが茹で時間の兼ね合いからか粉っぽさが少し残っていた。かけつゆは鰹だしの効いた醤油味のごく標準的な立ち喰い仕様。揚げ置きのかき揚げはしんなりとしているがつゆが浸みると味わいが増して食べやすくなる。
神奈川県相模原市中央3≠V≠U
とんこつ正油ラーメン¥600=Aねぎ正油ラーメン¥750・/span>
赤い提灯に誘われてラーメン店へ足を踏み入れた。スープは豚骨をベースに魚介系のダシを加えた濃い醤油味。背脂ドロドロに魚粉の香りプンプンで強烈なインパクトだがスッキリとした後味。麺は細めのストレートだがわずかに縮れていてドロッとしたスープが程良く絡む。箸で麺を摘んで口に運ぶと絡んだスープと麺が絶妙のバランスで調和して絶品の味わい。トッピングは味が染みこんだトロトロのチャーシューと味付玉子半分にメンマ・海苔・小口切りのネギで紅生姜はセルフ。ネギ正油ラーメンは小口切りのネギが特大盛りとなる。
東京都品川区西五反田2≠P0≠W
冷やがけ¥280=Aササミ天¥120・/span>
西五反田の新しい立ち喰い蕎麦の店。立ち喰いカウンターのほかにテーブル席とカウンター席が設けられておりうどんは扱っていない。注文が入ってそばを湯に入れると同時に天ぷらを揚げ始める。茹でたてを冷水でしめた機械打ちの細いそばはカドが立ってつやつやと輝いている。つゆにつけて口に運ぶとキリッとしたつゆの味とそば粉の甘い風味が広がって幸せな気持ちにしてくれる。しっかりとしたコシもありとても立ち喰い価格で味わえる次元の食感ではない。最近の五反田界隈は「ゆで太郎@西五反田」や「おかめ@大崎広小路」など立ち喰い過熱地帯のようだ。
東京都中央区日本橋茅場町1≠P4≠Q
かき揚げそば¥290・/span>
霊岸橋のたもとにある24時間営業の立ち喰いそば店。券売機で食券を買ってカウンターへ置くと同時にそばを湯に放り込む。待つこと2分、湯からあげて流水でもみ洗い、再びサッと湯に潜らせて丼へ。ダシの効いた濃い醤油味のかけつゆをかけてかき揚げと小口切りのネギを載せて出来上がり。つゆといいかき揚げといいごくごく普通の昭和の時代のかき揚げそばである。しかし、そばが抜群に美味いのである。細くてカドが立ったそばはコシがあって喉ごしも悪くない。噛みしめればそば粉の甘い香りが口に広がる。かけそば200円に文句などあろう筈が無い。
埼玉県所沢市北有楽町16≠T
もり肉汁うどん¥600=Aみょうが天¥200・/span>
西武新宿線の航空公園駅にほど近い住宅街にあるうどん屋さん。店の前には20台以上の大駐車場完備。店に入ると土間にテーブル二卓と小上がりに三卓で奥に厨房とで割とこぢんまり。ところが厨房の右奥に大きめな座敷が広がっていた。営業時間は午前11時から午後8時。壁のメニューには刺身や鯨やナマズなどの肴も盛りだくさんで料理店として繁盛しているようだ。少し色付いた細いうどんは粉の甘味に満ち溢れ、モチッとした歯ごたえでダシが効いた濃い色の肉汁との相性も抜群。この優しい食感のうどんは古くから地元の人々に好まれてきたに違いない。
埼玉県所沢市小手指南6≠X≠P0
もりうどん¥550=A肉汁うどん¥850=Aてんぷら(にんじん・ごぼう・しめじ)¥200・/span>
茹でたてを冷水でしめたやや細めのうどんは少し縮れて飴色に輝いている。冷たいつけつゆはダシが効いてサッパリした仕上がり。うどんにつゆを絡めて口に運ぶと衝撃が走った。粉の香りの広がりと同時にモッチリした歯ごたえと押し返すような強いコシ。もう一口を啜るとさぬきうどんにも負けない伸びやかな感触と滑るような喉ごし。全てが高い次元でバランス良く抜群に美味しい。肉汁は豚バラの事。が滲み出てまろやかな味わい。魅力たっぷりのうどんは温かい肉汁に包まれてさらに伸びやかでモチッとした優しい食感になる。うどんの個性を充分に楽しめて大満足。
東京都台東区浅草1≠R7≠P2
かしわうどん(冷)¥800=Aかけうどん¥650・/span>
雷門から仲見世を抜け伝法院通りを左に曲がってすぐにある手打ちうどんの店。カドが立った白色のうどんはしっかりとしたコシとモッチリとしたノビを持つさぬき風。サッパリしているがしっかりと味付けされた濃い色のぶっかけつゆはうどんとの相性が抜群。揚げたてのかしわ天は衣がカリカリで中の鶏肉は柔らかくて熱々でジューシー。刻み海苔と紅白カマボコと青ネギのトッピングは見た目にも美しい。かけうどんのつゆは利尻昆布と鰹とイリコでダシをとった香り豊かな関西風。つゆを吸って味わいが増したうどんは優しい食感とツルツルの喉越しを楽しませてくれる。
埼玉県所沢市上新井125
肉汁うどん¥682=A野菜の天付きうどん¥787・/span>
茹でたてを冷水でしめたうどんは細い平打ちで白く透き通りキラキラと輝いている。肉汁は味醂の効いた醤油味で豚バラ肉と薄い櫛切りのタマネギが入っている。小皿にほうれん草と小口切りのネギと白ごま。温かい肉汁にうどんを浸して口に運ぶと伸びやかで優しい食感が味わえる。野菜の天付きうどんのつゆはダシの効いたサッパリ味。小皿にほうれん草と小口切りのネギとおろしショウガ。冷たいつゆで味わうとしっかりとしたコシとツルツルの喉ごしが楽しめる。野菜の天ぷらは、まいたけ・カボチャ・茄子の盛り合わせでカラッと揚がって香ばしい。
埼玉県所沢市山口1980≠Q
糧うどん¥600=A肉汁うどん¥600=A天ぷら¥70・/span>
少し色付いたやや細めのうどんは、ほど良いコシとモッチリ感をあわせ持ち粉の香りも楽しめる。肉汁は豚バラ肉の事。と鰹のダシが効いたまろやかな醤油味でほんの少し甘味を感じる。小皿にはほうれん草と小口切りのネギとおろしショウガ。肉汁が絡んだうどんはまろやかで喉ごしも抜群。糧うどんのつゆは、刻んだ油揚げが浮かんだ鰹の風味が効いたすっきり醤油味で肉汁と異なり全く甘味は感じない。小皿には茹でたキャベツ・オクラ・ほうれん草と小口切りのネギとおろしショウガ。うどんを温かいつゆにさっと絡ませて口に運ぶと実にサッパリとした味わいだ。
東京都新宿区西新宿1丁目西口地下街南館
天ぷらそば¥300・/span>
新宿駅の西口地下街にある立ち喰いそば店。確かな記憶ではないが、かれこれ30年以上前から同じ場所で同じ味を提供し続けているのではないだろうか。茹で麺をさっと熱湯に潜らせ丼に入れ、濃い色と濃い味に微かな甘味を感じるつゆをかける。かき揚げとワカメを少々、最後に白ネギの小口切りを載せて完成。かき揚げがつゆを含んで崩れながらも味わい深くしっかりした食感。まさに昭和の時代の立ち喰いそばの味そのものである。天ぷらそば300円の価格設定をいつまでも続けてほしいものだ。