細くて長くて美味いものと云えば日本蕎麦だけど、うどんだって美味しい。ラーメンも悪くない。立ち喰いだっていいじゃないか!
東京都立川市幸町5≠T3≠P
田舎汁もりうどん¥900=A武蔵野うどん¥1000・/span>
古民家風の店舗は中央の大きなテーブルと4人卓と小上がりと奥に座敷もありかなりの人数が収容できそうだ。入り口横にはガラス張りの大きな打ち場が設えてある。うどんはやや細めの平打ちでもっちりとしたコシと滑らかな喉越しを併せ持つ逸品。田舎汁は合鴨とナス・シイタケ・タマネギ・長ネギの入った温かいつけつゆでいただくもりうどん。武蔵野うどんは豚バラ肉の入った温かいつけつゆに糧は小皿に盛られた茹でたナスとホウレンソウでおろし生姜が添えられている。薬味は小口切りのネギと刻み海苔。さらには野菜の天ぷらの盛り合わせが付いて大満足。
東京都小平市学園西町1≠Q0≠P4
鴨汁うどん小盛¥600=A肉づけあいもり小盛¥700・/span>
国分寺駅北の甚五郎の姉妹店。昭和初期の雰囲気を感じる装いで店の内外に時代物の看板が飾られているのも同様だ。店内はカウンターが7席と4人鰍ッのテーブルが2卓。僅かに色付きカドの立った太いうどんもシットリとした歯ざわりの太い田舎そばも国分寺店と同じ味わいだ。小盛りにしないと麺と死闘を演じることとなるボリュ<?も同様。薬味は小皿に小口切りのネギと刻み海苔。ダシが効いて味醂が香る濃い色の肉汁は刻んだ豚バラ肉と斜めにザク切りした長ネギと油揚げと具沢山。鴨汁は細かく刻んだ合鴨肉と斜めにザク切りの長ネギ。汁と麺のバランスが絶妙で美味しい。
東京都千代田区鍛冶町2丁目JR神田駅構内
大江戸そば¥440・/span>
JR神田駅北口の改札横にある立ち喰いそば店。店内の飲食スペースが2つに区切られていて改札の内からでも外からでも利用すことができる。オリジナルメニューの「大江戸そば」は小柱のかき揚げで風味豊かなおすすめのメニューとのこと。そばは太めで柔らかい茹で麺。かけつゆは色の濃い化調風味の醤油味。トッピングは小口切りのネギ。焼き海苔2枚が載っている以外はまさにNREスタンダードの構成。かき揚げも揚げ置きで小柱の食感はあるが風味は残っていない。440円で味わいを期待するのほうが間違っているのかもしれない。
神奈川県相模原市田名4763≠P
更科そば天せいろ¥1470=A田舎そば天せいろ¥1575・/span>
岩手県の「イーハトーヴ農場」産の蕎麦粉を使った自家製粉のそば店で田舎そばと更科そばを扱っている。太めでやや平べったい褐色の田舎そばは見た目よりもツルッとした食感で歯ごたえもしっかりしている。田舎そばと同じ太さの更科そばは白色に近い色合いでコシが強くほんのり甘みも感じられる。どちらのそばも喉越しは良いのだが香り立つようなそばの風味は残っていなかった。しかし、ダシの効いたつけつゆとの相性は抜群で十分に蕎麦粉の味を楽しむことができた。盛り合わせのエビ・キス・ピーマンの天ぷらも油ぎれが良くサクサクで美味しかった。
東京都日野市市日野1352≠U
がっかりうどん¥750=A麦切¥650・/span>
多摩モノレールの甲州街道駅に程近いうどん店。小さめの店舗だがガラス張りの打ち場があり奥の厨房が大きめで出前も扱っているようだ。限定20食のがっかりうどんは丼に白いうどんが盛られてっぺんに小口切りのネギが載りワサビが添えられているだけであった。箸でうどんを持ち上げると下には味付け半熟玉子、揚げ玉、キュウリ、ワカメ、煮しめたタマネギ、刻み揚げなどなど具沢山のぶっかけうどん。かき混ぜて口に運べばまるで味の宝石箱のようである。麦切は炙った油揚げを細切りにしたものとキュウリとおかかのシンプルなぶっかけうどん。
東京都日野市多摩平3≠S≠R5
もりうどん¥350=Aかきあげ天¥100=A牛肉¥100・/span>
JR中央線豊田駅の北、日野市民病院の西側住宅街のまん中にある手打ちうどん店。普通の住宅を改造して店舗にしたとしか思えない立地である。ダッタンそばの若葉に含まれる自然栄養食品を小麦粉と混ぜて打ったうどんは、緑色の不思議な色合いでツヤツヤとした輝きを放っている。うどんに特別な香りや味はないがャ潟tェノールの一種であるルチンをそばの2倍含んでいるそうで健康にとても良いそうだ。冷たいうどんは強いコシとなめらかな喉越しを併せ持ちつけつゆとの相性も悪くない。揚げたてのかき揚げはサクサク。牛肉もほど良く味付けられていた。
神奈川県藤沢市亀井野3275≠P
サンマーメン¥750・/span>
サッパリしていながら深い味わいのスープと細ストレート麺にナルトやメンマがトッピングされた中華そばは教科書に出てくるような正当派の美しさで個人的にはNo.1のラーメンである。しかし、今回はあまりの寒さに身体の芯から暖まるサンマーメンを注文。木枯らしの吹く冬の昼時にこの店を訪れる客の8割はサンマーメンを注文している。それもその筈、キャベツ・ハクサイ・ニンジン・モヤシ・きぬさや・キクラゲ・ナルト・豚肉・ニラ・タマネギ・みじん切りのねぎなどが熱々の餡に包まれトッピングされたサンマーメンは中華そばに劣らぬ絶品の一杯であるからだ。
東京都小平市鈴木町2≠W65≠W
糧もりうどんセット¥850=A五右衛門うどん¥1600・/span>
自家栽狽フ麦の地粉で打ったうどんを扱っているお店。茹でたてを冷水でしめたうどんは白くて透明感があり粉の風味に満ち溢れている。糧は茹でた白菜・ほうれん草・千切り人参・茄子・大根で薬味は大根おろしと小口切りのネギとおろし生姜。海苔の巻かれた小さい三角おにぎり2個と細切りの昆布の佃煮がセットでついていた。五右衛門うどんは釜揚げうどんに天ぷらの盛り合わせのセットメニュー。モチッとしてのびやかな食感のうどんに粉が溶け出してドロッとしたゆで汁とつけつゆが絶妙に絡んで味わい深い。天ぷらもサクサクで言うこと無し。
東京都国分寺市本町3≠R≠P3
肉づけあいもり¥750=A鴨汁うどん¥650・/span>
国分寺駅北側の今にも再開発が始まりそうな場所にある武蔵野うどんの名店。僅かに色付きカドの立ったコシの強いうどんは味醂の効いた濃い醤油味のつけつゆに負けることなく粉の味を主張している。合いもりのそばは太めの田舎風でシットリとした歯ざわりと個性の強い蕎麦粉の香りでつゆとのバランスがとれている。肉汁は豚バラから甘みがつゆにしみだして味醂とネギの風味で優しい味わい。独特の脂が溶け出した鴨汁は言わずと知れた大人の味わい。どちらのつゆも甲乙つけ難い美味しさでどんどん箸が進んでしまう。ボリューム満点の盛りつけにはビックリ。
山梨県富士吉田市下吉田805
吉田のうどん¥700=A肉うどん¥500・/span>
月江寺駅に程近い商店街にある吉田うどんのお店。もともとは甘味処でおだんごやおいなりさんの外売りもやっているようだ。店内はカウンターと小上がりで25名位の収容。吉田のうどんはタマネギとのニンジンのかき揚げに茹でたキャベツときぬさやと細切りのニンジンにワカメと刻み揚げあげが載ってボリューム満点。肉うどんは甘く煮た豚肉と茹でキャベツのトッピング。どちらもつゆは味醂風味の醤油味で鰹の出汁が効いている。うどんは白くて優しい食感ながら確かな歯ごたえのあるオールドタイプの吉田うどん。驚くべきは黒いすりだねで山椒の風味豊かな逸品である。
山梨県富士吉田市上吉田6661
肉うどん¥450=Aつけうどん¥350=Aちくわ天ぷら¥100・/span>
昨年12月に富士吉田市立病院の坂下にオープンした新しいうどん店。店の前に広い駐車場が整備された新築の店舗である。座敷には4人卓が5卓とカウンター席の標準的な吉田スタイル。白色でカドが立った強いコシの冷たいうどんに味噌ブレンドの温かいつゆが程良く絡んで味わい深い。トッピングは茹でキャベツとニンジンと刻みあげに小口切りのネギ。揚げ玉は器に入って各テーブルに置かれている。温かいうどんはコシに粘りがでて優しい食感となる。柔らかく煮た豚バラ肉はまるでチャーシューのようだがうどんのつゆとも相性は抜群である。
東京都江東区住吉2≠Q4
かき揚げそば¥400・/span>
地下鉄住吉駅のA4出口横にある立ち喰いそば店。夕方からは立ち呑みがメインとなるようだ。小さい店舗だがカウンターを上手に配して20人以上は収容できそうだ。店の外にもテーブルがあるところをみると夕方からはたいそうな賑わいを見せるのであろう。そばは茹で麺だが少し歯ごたえが残っている。かけつゆは濃い色の醤油味でダシと味醂で風味は悪くない。揚げ置きのかき揚げはつゆを吸って美味しくなるタイプでゆで卵4分1とワカメと小口切りのネギが載っている。標準的な立ち喰いテーストの一杯であるが、本来この店は夕方以降にに訪れるべきであろう。
神奈川県相模原市富士見6≠P3≠P9
舞茸天ぶっかけ¥680=A讃岐盛¥330=A月替わりのセットメニュー(ぶっかけうどんと月替わりのご飯と天ぷら)¥880・/span>
白色でツヤツヤと輝きカドが立ったうどんに大根おろしや青ネギが美しく盛りつけられたぶっかけうどんは、噛みしめる前からその味わいと歯ごたえが脳裏をよぎるほど魅惑的である。ダシが効いて甘みも丁度良くブレンドされたつゆをかけレモンを絞り、箸で混ぜながらうどんを掬い上げ口に運ぶと期待を裏切らない幸福感に包まれる。完璧なタイミングで揚げられた天ぷらも絶品の味わい。見て・味わって・感じる、そういう領域の一杯であることを訪れるたびに思い知らされる。2010年は究極のメニューである「メガぶっかけ」に挑戦することになるのであろうか。
東京都町田市小山町149≠U
紀州うめこぶうどん¥680=A釜玉うどん¥480=A天ぷら盛り合せ¥630・/span>
2010年の食い初めはさぬきうどん。昨年9月に訪れた時から4ヶ月ぶりの再訪。カドが立った白色のうどんといりこダシの風味が香る透き通ったかけつゆにとろろ昆布と梅干しに青ネギのアクセントで見るからに美味しそう。熱々の釜揚げはしなやかなノビともっちりしたコシをもつうどんで身体の芯から温まる。全体的にリーズナブルな価格設定でボリュームも丁度良いのだが、天ぷらの盛り合わせにはもう少しインパクトが欲しいような気がする。街道沿いの立地と広い駐車場で地域のランチ需要に充分応えているようだ。