湖西の里山散策4回目はホンシャクナゲ(本石楠花)です。
何年も通っているビラデスト今津ですが、ホンシャクナゲ(本石楠花)の群落があることを知ったのは数年前です。
冬の間はビラデスト今津は休業で、その間は下で箱館そば「鴫野」を営業されてますが、そこで顔見知りの従業員の方に
「また春になったら石楠花も見に来てくださいね」と案内していただき、その年の春に初めて石楠花の撮影に出かけました。
その後はこの季節にはホンシャクナゲの撮影も楽しみに出かけています。
石楠花は滋賀県の郷土の花でもあり、国の天然記念物に指定されている蒲生郡日野町の鎌掛谷ホンシャクナゲ群落が
有名で、takayanも何度か行ってますが、ビラデスト今津の群落は間近で見ることができ撮影も楽しいです。
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シャクナゲは、高山性で冷涼な環境に咲きます。高島市内では、箱館山を越えた淡海湖や近江坂などに多く生育していて、
4月下旬から5月中旬頃に花が見られます。
このシャクナゲは、ツクシシャクナゲの変種とされるホンシャクナゲで、近畿地方の低山地帯に多くみられる常緑の低木です。
若葉の黄緑色が花のように美しい春の森に、淡紅色の彩りを華やかに添えるシャクナゲの花は、まさに「山の女王」です。
シャクナゲは、滋賀県の郷土の花として親しまれています。(高島市HPより)
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4月11日にも下見のつもりで来たのですが、昨年よりも開花が遅く、この日(17日)に再度訪問。
ちょうど見頃を迎えてましたが、今年はシャクナゲの裏番か?少し花付きが悪いように感じました。
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本当にシャクナゲは優しい色合いで、今年は一番の見頃に撮影できました。
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冬には雪の下になり、その重みで地を這うようにシャクナゲが伸びています。
花の無い季節にはハイカーなどに踏まれてもいるのでしょうね。
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何枚撮影しても飽きることがない花です。
家内から「いつまでやってるの?しつこいね」とイエローカード(笑)
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色が濃い蕾も綺麗です。
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ルリタテハがいました。降りてすぐに羽を広げてくれました。
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タムシバ
もう見頃は過ぎてました。
タムシバは、モクレン科モクレン属に属する落葉高木から低木の1種である。
別名、カムシバ、ニオイコブシなどともよばれる。
葉はやや細長い披針形であり、早春の葉が展開する前に白い6花弁をもち芳香がある花が咲く。
日本固有種であり、本州、四国、九州に分布する。
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コブシの花に非常によく似ますが、コブシは花の直ぐ裏に葉を一枚付けるのに対し、タムシバは葉がありません。
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撮影日 2024年4月17日
撮影地 ビラデスト今津(高島市今津町)
機 材 Nikon Z9
Nikon D4S
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
AF-S VR Micro NIKKOR 105mm F2.8G IF ED
この里山の石楠花は樹齢が古い木が多く、豪雪時にはその重みに耐えて、春にはこんなにも綺麗な
花を咲かせ続けてきたのでしょうね。
きっとお父様もこの辺りの里山を歩かれて、同じ石楠花を見ておられてのだと思います。
昭和29年にNHKが行った投票により、シャクナゲが
滋賀県の郷土の花に決められたそうです。
石楠花は裏番があり、花の少ない年があるようですので、
きっと今年はその年なのではと感じました。
近年の異常気象やアウトドアブームにより多くのハイカーが山に入るので、
自生する貴重な植物にも大きな影響を与えているのは間違いないでしょうね。
いつも撮影時には長時間粘るので、よくお小言を頂戴いたします(笑)
今年も故郷の石楠花を楽しんでいただけてよかったです。
今日も早朝から息子夫婦と共に平池の杜若の撮影に行ってきました。
また後日に見てもらいます。
いつもありがとうございます。
昔々から 自生し 、豪雪の重みに耐えて 春を迎え 、人知れず ここで 花を咲かせてきたのでしょうね。
そんな 強さを秘めた 美しさ が 伝わってくるようです。
滋賀県の「 郷土の花 」 だとは 知りませんでした。
この場所で この シャクナゲを 見たことがない 私にとっても
しみじみと「 故郷の花 」です。
シャクナゲは 2~3年 おきに 裏年が あると 聞いたことがありますが
今年は そんな年だったのでしょうか。
近年は 暖冬などの 気候変動や ハイカーさんの 増加 などの 影響も あるのかも しれませんね。
奥様から イエローカードが 出されるほど
この 里山の シャクナゲを 愛していただけて うれしく 思います。
今年も 見せていただき ありがとうございました。