植田水縄文人の裔の顔

もうすぐ田水張る時期となる
田水に映る農夫の顔
縄文時代から田水には
同じように耕作者の姿をとらえていたのだ
今日は連綿とつづく昨日のつながりなのだ

もうすぐ田水張る時期となる
田水に映る農夫の顔
縄文時代から田水には
同じように耕作者の姿をとらえていたのだ
今日は連綿とつづく昨日のつながりなのだ
発表 2017/5/29 読売俳壇 矢島渚男選
【植田】 うえた(ウヱタ)
◇「早苗田」
田植を終わって間もない田をいう。苗は1~2日で根付く。田水が張られ、青く細い苗が水面すれすれに葉先を出している。やがて苗が生長し一面青々となると「青田」と呼ばれる。《青田:夏》
例句 作者
ひんがしに白き月あげ植田かな 遠藤まさ喜
水張りし植田淡海と繋がれり 木暮剛平
植ゑし田に夕焼淡くみだれたり 相馬遷子
白鷺の白をあゆませ植田水 木内怜子
植田径馬の匂ひが「お晩です」 佐野鬼人