啓蟄や腹の虫まで起き上がり
今年の啓蟄はなんとも落ち着かない
木の芽も冬眠の虫たちも戸惑っていることだろう
中秋というのに雪が降る
私の飼っている腹の虫
そろそろ怒鳴り声を吐く頃なのだが
今年の啓蟄はなんとも落ち着かない
木の芽も冬眠の虫たちも戸惑っていることだろう
中秋というのに雪が降る
私の飼っている腹の虫
そろそろ怒鳴り声を吐く頃なのだが
原句 2017/3/
蟄や堪忍袋おさまらず
句意は同意
おさめたはずの堪忍袋が緩みかけるとの措辞
ひとり合点すぎたようだ
【啓蟄】 けいちつ
二十四節気の一つ。陰暦で2月の節。陽暦で3月6日ごろ。蟄虫(冬眠の虫)が戸を啓いて穴から出る意。春めいてくる頃である。
例句 作者
啓蟄や生きとし生けるものに影 斎藤空華
啓蟄の煙が松の幹のぼる 桂 信子
啓蟄や日はふりそゝぐ矢の如く 高浜虚子
啓蟄や水槽の藻が泡を生み 池田啓三
啓蟄の蚯蚓の紅のすきとほる 山口青邨
啓蟄や炎の残りゐる焼却炉 菅原鬨也
啓蟄や豆を煮るとて落し蓋 鈴木真砂女
啓蟄や駄菓子の薄荷口の中 百合山羽公
啓蟄や翅あるものも地を歩き 檜 紀代
啓蟄の日をふり仰ぐ子供かな 大峯あきら