すぐ萎む悔しいときの紙風船
孫と紙風船で遊んだのは
15年も前になる
なかなか膨らませられないのを
そっと隠れて手伝ったり
それでも精一杯に頬をふくらませて
なんとか丸い形にして得顔の幼顔
すぐに萎むのを
悔しがるのがまた可愛い
孫と紙風船で遊んだのは
15年も前になる
なかなか膨らませられないのを
そっと隠れて手伝ったり
それでも精一杯に頬をふくらませて
なんとか丸い形にして得顔の幼顔
すぐに萎むのを
悔しがるのがまた可愛い
発表 2017/3/10
◇「紙風船」 ◇「風船玉」 ◇「ゴム風船」 ◇「風船売」
紙風船に息を吹き込み、手で突いて遊ぶ。またはゴム風船の中へ水素ガスを入れて、空中へ飛ばしたりする。日射の明るい春先にふさわしい玩具である。
例句 作者
風船が割れて顔出す風船屋 松谷誠人
風船やあこがれに紐ついてをり 辻 直美
紙風船息吹き入れてかへしやる 西村和子
置きどころなくて風船持ち歩く 中村苑子
川越えて風船雲にしたがへり 石原舟月
紙風船空あることを愉しくす 河野南畦
紙風船痛き音たて突かれけり 福井隆子
風船のはやりかしぎて逃げて行く 鈴木花蓑
日曜といふさみしさの紙風船 岡本 眸