竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

佐保姫の脛のあらわに駆け寄り来  たけし

2018-03-22 | 
佐保姫の脛のあらわに駆け寄り来




県境の川堤をやわらかな風と歩く
遠見に小さな集落
落人の住み着いたとの話もある

飼い犬を連れての散歩もあった
娘や孫たちが小さな頃に遊んだ菜の花畑も近い

佐保姫という雅な響きには遠いいが
その子らのはしゃいだ声
足音、まぶしい瞳が蘇る




【佐保姫】 さおひめ(サホ・・)
春の造化をつかさどる女神。秋の竜田姫に対する言葉である。佐保山は平城京の東に当り、方角を四季に配すれば東は春に当るからいった。
例句 作者
佐保姫のもうためらはぬ歩みかな 国保泰子
約束もなく佐保姫に逢ひにゆく 今井杏太郎