福祉国家から福祉社会における…ポジティブ・ウェルフェア

2010年01月13日 | Weblog
     ◎福祉国家の源流は、社会の最上層の資産階級から最下層の貧困階級に所得を移転させて…

     経済的恩恵を与え、不足・病気・無知・不潔・怠惰等をなくすことにあり、これをイギリスのアンソニ-・キデンズ氏は…

     「ネガティブ・ウェルフエア」と称し…それに対して…

     不足を自由に、病気を健康に、無知を教育に、怠惰をイニシアチブに変えることを目指す事を…「ポジティブ・ウェルフェア」としています。

     個人の自尊心を奮い立たせ、依存心を自立心に変え、自主性と自我を目覚めさせ、自らの苦境を突破することを掲げます。

     自立支援を推進する社会保障制度とは…単なるセーフティーネットの機能を果たすだけではありません。

     そもそもセーフティーネットとは、サーカスの綱渡り等の下に張られる安全網を指して…網から落ちても転落死しない…

     最低限の生活は守られるという意味を持ちます。

     自立支援を推進する社会保障は…網から落ちないで、演技を続けられるように環境整備を行っていくという…

     セーフティーネットというよりも…トランポリンの役割のイメージとなるでしょうか。

     福祉国家から福祉社会へ…

     そして、今、求められているのは…地域分権の時代の、地域福祉が大切であると考えています。

     今…現実としての地域福祉のあり方を…ボランティアセンターや地域の事業者の方などに様々意見を聞いています。

     地域福祉については、公明党のビジョンとして、地域で支える、自助・共助・公助のバランスによる協働型福祉社会を目指している

     事もあり、様々本を読んだり、現場視察を重ねているところです。

          (写真/江の島に咲く 1万本のチューリップ 撮影:高出清治さん)