◎“超氷河期”を印象づける就職内定率の悪化の状況が浮き彫りになっています。
厚生労働省と文部科学省がまとめた、今春予定の大学生の就職内定率では・・・
昨年12月1日時点で、68.8%で、調査を始めた1996年以降で最低でした。
昨年がこれまで最低でしたが、さらに4.3ポイントも下回っており・・・悪化は3年連続です。
背景には・・・長引く景気低迷による求人減少と企業に新卒を育てる余裕がなくなり、即戦力としての中途採用
を活用する傾向があり・・・また不況を乗り切るために、人件費を削り・・・新卒の採用を抑えています。
そして18歳人口は20年間で80万人も減っているの対して・・・大学進学者数は10万人以上増加
20%台半ばだった進学率は50%以上に倍増という・・・大学進学率の構造変化もあります。
企業の求人数はこの2年間で減少・・・
その上、昨春の進路未定卒業学生が8万7千人が再び就活に取り組んでいるので余計に競合する状況にもなっています。
中堅・中小企業の採用意欲は旺盛ですが、学生に大企業志向が強いミスマッチ・・・
外国人学生の採用を積極的に行い・・・中国等の振興国の学生や、留学生の採用という“グローバル採用”・・・
様々な背景が折り重なってもいます。
グローバルな時代であり…海外の企業への就職や,海外留学の経験を経ての就職や・・・
ビジネスの創出支援やNPO等の経験を経て、道を拓く等・・・多様な働き方が求められる時代だと思います。