快気分析

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巨大地震や大津波 その3

2014-08-10 08:57:26 | 地震 津波
 前の記事にある通り、数字の表現には気をつけねばいけません。
 ただそのような数字の表現を使った方達が、悪意で使ったとは限らず、本人も何だかよく見分けられないうちにそうなってしまった、と言うケースも中にはあるのか、と思います。
 何しろ多くのメディアや記事などで見ていても、そう言う点を誰にもわかりやすいように真っ先に明確に表現しているような記事ある事には、私個人は遭遇しませんでした。
 ネットなどで深く探せば或いはわかりにくい表現では記事にしているものもあるかも知れませんが、「専門家を含め膨大な数の国民が見ていてそれをわかりやすく指摘する記事がさして見当たらない」、と言う事は「言っている本人もよくわかっていない」とも言えるからです。
 要するに「1000年ぶりの大津波」・・・これは「(過去1200年スパン位の、しかも全部は網羅していない津波の痕跡や文献などのデータで見た)1000年に一度の大津波」 に近い意味(全く同じではない)ともとれますが、これと「(過去数十万年のある程度集められたデータで見た)平均1000年に一度の大津波」 では意味が全く違うのです。
 先日、大津波関連ではないのですが、火山リスクについて同様な観点を述べられている方の記事がありましたので引用します。

 http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20140810-00044828-toyo-column

 一部抜粋
 「 いくつかのカルデラ火山をまとめて噴火の間隔を割り出すという考え方自体に合理性がない。一つの火山ですら、噴火の間隔はまちまちであり、周期性があるとは言いがたいからだ。たとえば、阿蘇カルデラで起きた最新の巨大噴火は約9万年前だが、その前の巨大噴火との間隔は2万年しかない。今回、一まとめの対象から外された鬼界カルデラの巨大噴火は、約7300年前に起きている。この100年の間でも、桜島は静かだった時期もあれば、毎日のように噴火を繰り返す時期もある。 」



19:45追記
「(過去数十万年のある程度集められたデータで見た)平均1000年に一度の大津波」の後にもう一つ並べなければいけませんでした。
「(過去数万年のある程度集められたデータで見た)約1000年に一度の一定間隔で発生する大津波」です。これを追加します。