ネットで「東京都 防災船」のキーワードで検索すれば様々な記事が出て来る通りで、東京都は大規模災害に備え、けが人や支援物資を運ぶ 機能や被害状況把握などの機能を備えた防災船を計画したようです。
この必要性については当ブログで今年1月14日に既に記事、サブタイトルは 「病院船や薬局船が何で無いのか?」で書いています。
諸外国ではどうなっているのかと言うと、例えば「ロシア 病院船 通過」とかでネット検索すればわかる通り、2020年には既にロシアは病院船を運用して活用しているのがわかります。
今年元日に大地震が発生した能登半島とかと、そうした大地震などがまだ近年に来ていない東京都の特に東京湾での活用の違いが何かと言えば、それは「東京湾の海面火災」でしょう。
能登半島の殆どの海域と違い、東京湾は大地震とかの災害時には石油タンクやその他の油や可燃物が海面上を覆う事が想定されるはずなので、それらが燃えた場合には海面火災が発生する確率が低くないわけで、東日本大震災の時には気仙沼湾などの海面火災が災害を更に酷くしました。
となると更に海面火災が予想される東京湾、特に湾奥部では「防災船」の運用上、その対策が必要で「防災船が火だるま」になってはいけないわけです。
消火船、防火船、その他もセットで動員しないとせっかくの「防災船」も機能しない可能性について、どう対策するかも考えて計画すべきなのは当然です。