快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害 仕組みとアプローチ -  重量物の災害備蓄に注意

2016-03-31 23:18:10 | 地震 津波
 当ブログで3月29日の記事でも少し書きましたが、災害対策の備蓄として食料や水、特に水について、備蓄場所に注意です。
 仮に10日間分の備蓄とした場合、食料は大した重量にはならない事が多いのですが、水に関しては飲料以外で使う分まで入れると、相当な量になります。
 洗濯、風呂、そしてトイレなどで、仮に普通に使うとどうなるかは、水道使用量でわかります。
 大地震や津波、大規模な噴火による大量な火山灰などで、下水処理施設まで機能停止した場合は排水自体を流せませんから、水そのものも使用量は少なくなるはずです。
 しかし下水処理施設が機能できているのに、停電、或いは上水道だけが機能低下や停止した場合の為に、かなりの水を備蓄しておけばそれなりの生活が維持できます。
 その場合、戸建ての住宅や事業所などでは雨水を集めたりできる事、そして貯めた水を庭や倉庫などに置けるので耐震性が問題ないようにやりくりできるケースは多いと思います。
 水の入った容器を床下、土間、庭などに保管せず、2階などの上部階に置いた場合は耐震性が悪化する事が殆どなので避けるのは当然です。
 ではマンションなどはどうか、と言うとこれらの建物は設計時に構造計算しますが、積載荷重をそれなりに想定しているのでこの範囲は守らないといけない事になります。
 特にトイレですが下水道は機能していて上水道が機能低下、或いは停止した場合に備えて多量に備蓄する世帯が多くなると、どれだけになってしまうのか? と言う点は注意かと思われます。
 仮に1世帯あたりポリタンクで10缶、計180kgとしても50世帯で9トンになります。
 風呂の水が200~300Lですから、それ位かそれ以上を浴槽以外でも保管する人もいるのかどうか、はわかりません。
 積載荷重に対して通常どれだけ余裕があったかにもよりますが、備蓄品無しでもギリギリに近い状態の所へ災害対策で水を備蓄すると構造計算の想定を超える事がないのか?と言う事です。
 仮に超えなくても、地震の震度、または地震波の種類によっては耐震性に大きく影響する事は考えられるかも知れません。
 特に上層階での多量の備蓄はやはり問題かも知れないのと、もう一つはポリタンク程度で貯水していても地震によって容器が破損し、水が自在に動き回る事になると、想定していた建物の固有振動は変化してしまう為、石油タンクのスロッシング同様、地震波の種類や周期によっては想定外のダメージを受けたり、或いは建物ならば免震、制震システムなどで想定した機能が得られないケースも考えられます。
 これらの点については管理組織などでしっかり対策して上限重量を超えないよう、できればなるべく軽く、そして重量が偏在しないように管理しておくべきだと考えています。

自然災害 仕組みとアプローチ -  東日本大震災と富士山噴火 その2

2016-03-30 21:32:14 | 地震 津波
 3月24日の記事では貞観地震後に関連する富士山噴火はないと思って書きましたが、良く調べてみると定かでは有りませんが、870年に噴火、或いは噴火まで行かない噴煙程度のものがあったのかも知れない事がわかりました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.fujigoko.tv/mtfuji/vol1/
864~865 噴火。北斜面の長尾山からの熔岩により青木ヶ原樹海形成。
870 ? 噴煙(噴火?)。
        都良香は山頂火口内に沸湯池があることを富士山記に記録。
932   噴火。山頂より。

引用終了

 貞観地震で東北沖プレートの歪みがかなり解消し、プレートや地殻のバランスは貞観地震の前と後とでは大きく違っていたと見られますので、仮に870年に小規模な噴火か噴煙程度のものがあったとしても、貞観地震の数年前の貞観噴火とは発生要因が違うのではないかと筆者は見ています。

 そしてこの引用資料によるとその後は932年まで噴火の記録が有りません。
 東北沖での巨大地震の直後だけ、どうも富士山の下あたりでマグマの発生かあるいは歪みの増大があるように考えられます。

 これに対応するらしきものは、東日本大震災の直後にもあったようです。

引用開始(一部抜粋)


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%99%E5%B2%A1%E7%9C%8C%E6%9D%B1%E9%83%A8%E5%9C%B0%E9%9C%87
静岡県東部地震
静岡県東部地震(しずおかけんとうぶじしん)は、2011年(平成23年)3月15日22時31分46秒頃(日本標準時)に発生した、静岡県東部を震源とする地震[1]。静岡東部地震[3][4][5]、静岡地震ともいう。

(中略)

富士山噴火との関連

火山噴火予知連絡会副会長の中田節也は、震源が富士山のマグマだまりのすぐ上、山頂の南4kmの深さ約15kmであったことから、「あのとき、富士山が噴火しなかったのが不思議でならない」と述べている。

引用終了

 と言うわけで、今後はどうなるのかですが、実際にどうなるかは別として筆者はこう考えています。
 「2011年の東北沖巨大地震の直後から既に数年経過しているので、仮に貞観地震後のパターン通りになるならばの話ですが、富士山噴火は当分ない。ただ宝永噴火のようなケースもあるので、南海トラフ、相模トラフのどちらか、あるいは両方に関連する巨大地震の後は噴火も無くはない。」

自然災害 仕組みとアプローチ -  パブロフ山噴火

2016-03-30 00:10:50 | 地震 津波
 アラスカ南部のパブロフ山噴火が噴火です。

引用開始(一部抜粋)

http://www.sankei.com/world/news/160329/wor1603290023-n1.html
2016.3.29 14:54更新
米アラスカで火山噴火 最大レベルの警戒 火山灰、1万1千メートルに到達
噴火して火山灰を噴き上げる米アラスカ州のパブロフ山(AP)
 米メディアによると、アラスカ州南部のパブロフ山(標高2518メートル)が27日に噴火し、火山灰が28日までに約1万1千メートルの上空に達した。米地質調査所(USGS)は航空機向けと一般向けに、ともに最大レベルの警戒を呼び掛けた。

引用終了

 ここは今年1月24日に発生したアラスカ南部の地震震源と、3月12日と3月19日に発生したアリューシャン列島付近での地震震源の(中央ではないものの)間に位置します。
 地震と火山を合わせると、アラスカ南部、アリューシャン列島、そしてロシアのカムチャッカと、北太平洋の比率が増しているように見えます。
 木村名誉教授の反時計回り説通りならば、現在はこのあたりの突っかえ棒が前後しながら次々と外れて状況なのかも知れません。
 時計回りは、日本に近い地震で目立つものは有りませんでしたが、今日はニュージーランドでM5.3の地震がありました。
 それともう一つ、普通はあまり無いような所(後者の方)で珍しくM5以上の地震がありました。

引用開始(一部抜粋)

 http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/?source=sitenav
5.3
230km SW of L'Esperance Rock, New Zealand
2016-03-29 11:03:06 UTC252.8 km deep


5.0
119km ESE of Longyearbyen, Svalbard and Jan Mayen
2016-03-29 10:32:08 UTC10.0 km deep

引用終了

 普通はあまり無い場所で発生するというのは、地球規模でプレートや地殻のバランスが従来と違って来たから、と筆者は解釈してますが、もしかするとこれが原因で、この10日間にM6以上の地震が世界で無かった、と言うことは可能性として低くはないのかも知れません。
 NZ方面の大きめの地震は、よく言われている通り当然の如く要注意ですが、M5.3程度で多発でもなくまだ顕著には見えません。
 時計回りも前後しながら日本に来ているのかどうか、それはしばらく様子見です。

 

 

自然災害 仕組みとアプローチ -  静穏傾向はいつまで続くのか? その2

2016-03-29 21:51:14 | 地震 津波
 依然として世界的にM6以上の地震が無いのが続いています。
 最後にM6以上の地震がカムチャッカ沖で発生してから、もうすぐ10日間になるのでそろそろかと言う気もするのと、早い方が歪みの蓄積は少ないと思えるのでより小さい地震で済むかと思います。
 ところで災害対策を強化する動きは続いているようで、次のようなニュースがありました。
 
引用開始<一部抜粋)
http://news.goo.ne.jp/article/nhknews/politics/nhknews-10010460411_20160329.html
首都直下地震で最大35万人の救助部隊 計画まとまる

15:14NHKニュース&スポーツ

首都直下地震が起きた際の救助活動や物資輸送に関する国の計画がまとまり、29日、公表されました。1都3県に加えて北海道や九州など被害を受けない地域から、最大でおよそ35万人の救助部隊を動員することなどが盛り込まれています。

(中略)

そのうえで、「今回は行政が行う『公助』についての計画だが、それだけではどうにもならないことを私たちは経験している。『自助』の取り組みに日頃から関心を持ってもらうとともに、家族や地域で話し合い、対策を取るようお願いしたい」と述べ、住民に対し住宅の耐震化や家具の固定、それに食糧や水の確保などの日頃からの備えをするよう呼びかけました。
 
引用終了
 
 以前に多少記事にしましたが、筆者は戸建て住宅の耐震強化の一手段として、重たいものは一階の、しかも床に近い場所か床下に置くようにして、2階はなるべく軽くしてます。
 水、米やパスタ、缶詰などの食料、その他生活必需品などです。
 災害対策の為に備蓄していたのが災いして住宅が損壊したのでは意味が有りません。
 もしかしたらマンションなどは、上層階の住民が、災害用の断水対策と関連するトイレ対策とかで、多量の水などを部屋に備蓄したりすると、いくら一戸あたりの備蓄量がそう多くなくても、多数の世帯の合算となると結構な積載荷重となり、建物の耐震性、或いは長周期震動との共振などに影響する事もあるかも知れません。
 これはもしかして、管理組合とかで、積載荷重の上限とかを決めて、必要なら低層階とか或いは建物とは別の倉庫とかにまとめた方が良いケースも少なくないのではないでしょうか。
 

 
 

自然災害 仕組みとアプローチ -  静穏傾向はいつまで続くのか?

2016-03-27 19:12:52 | 地震 津波
 月齢トリガーで考えると、3月23日が満月だったので、今はまだどちらかと言うと要注意期です。
 地震が全くないわけではないのですが、ここのところ全体に静穏に見えます。
 宇宙からの影響によるトリガーに特に目立つものはないのもあるかも知れませんが、それにしてもこの月齢トリガー期間にしては通常より穏やかな感じに思えます。
 世界的にもM6以上の地震は3/20のカムチャッカ沖でのM6.4を最後に、以降発生しておらず、世界的な空白期なのかもしれません。
 そもそも逆に時計のように定時的に地震が発生したとしたら、その方がオカシイのであって、ムラはあっても当然おかしくはないのですが。
 そろそろM6以上の地震が世界のどこかで発生か?となるのですが、どうなるでしょう。
 「地殻やプレートの動き自体が穏やかなのか?」、それとも「地殻やプレートのストレスがどうも発生しにくいバランス状態なのか?」 はわかりませんが、今回の要注意期を逃すと「次の新月である4月7日をピークとしてその前5日位、後6日位までには今回地震が少なかった分が発散されるのかどうか」、が注目です。
 別にこの要注意期でなくても、地殻ストレスがタイミング的に限界になって発散される事もない事はないのですが、筆者は新月前後の時期の方が、満月前後の時期よりも、ここ当分は要注意かと言う気もします。