快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害 仕組みとアプローチ -  カムチャッカ東海岸エリアの傾向則

2017-03-31 08:48:14 | 地震 津波
 前回の記事でカムチャッカ東海岸エリアの地震についても少し書きましたが、その後もこのエリアの地震は活発なようです。
 過去の地震も含めるとM5以上の履歴は次の通りです。

引用開始(一部抜粋)

http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2017-03-30 21:24:57.7
2hr 07min ago
56.82 N 162.65 E 60 5.1 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2017-03-29 05:27:50.4 56.88 N 162.79 E 40 5.2 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2017-03-29 04:34:59.3 57.01 N 162.75 E 10 5.0 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2017-03-29 04:09:24.0 56.96 N 162.71 E 20 6.6 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2016-11-25 07:26:23.8 54.49 N 160.51 E 91 5.2 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2016-04-14 03:06:10.2 53.94 N 160.61 E 40 5.8 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2016-03-20 22:50:20.1 54.28 N 162.90 E 30 6.4 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2015-11-19 11:56:14.0 51.83 N 158.50 E 60 5.0 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2015-11-05 01:59:22.7 56.16 N 162.41 E 60 5.2 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2015-09-17 08:58:43.8 53.29 N 159.72 E 60 5.5 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2015-04-10 11:56:10.6 53.06 N 159.78 E 60 5.1 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2015-02-19 16:32:47.8 52.91 N 158.91 E 86 5.4 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA

引用終了

 2015年は11月14日の薩摩半島西方沖地震の前後で、2016年は4月14日と16日の熊本地震の前と当日に発生しているのがわかります。
 ただこれらと関連していない時期にも発生してはいます。
 更にM6以上について検索をかけてみると、

引用開始(一部抜粋)

http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2017-03-29 04:09:24.0 56.96 N 162.71 E 20 6.6 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2016-03-20 22:50:20.1 54.28 N 162.90 E 30 6.4 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2013-11-12 07:03:51.0 54.81 N 162.09 E 50 6.4 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2012-06-24 03:15:01.0 57.62 N 163.22 E 10 6.1 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2011-02-20 21:43:19.0 55.95 N 162.19 E 3 6.0 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2006-08-24 21:50:36.4 51.14 N 157.59 E 60 6.5 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA
2006-08-17 11:11:36.4 55.68 N 161.82 E 80 6.1 NEAR EAST COAST OF KAMCHATKA

引用終了

 あの東日本大震災の前にも発生してますが、そうでない時にも発生してはいます。
 ただ有意な差で傾向が出ている感じもありますが、2004年からのデータだけでは未だどうかなと言うところかも知れません。
 「カムチャッカ東海岸エリアの傾向則」は存在するのでしょうか。
 今後の成り行きに注目しています。

自然災害 仕組みとアプローチ -  北海道南西沖  M5.0

2017-03-28 20:56:15 | 地震 津波
 今日の地震で少し目立ったのは、

2017年3月28日 7時31分ごろ 北海道南西沖 M5.0 最大震度1

 ここ数日でM5以上の地震は、

2017年3月25日 1時43分ごろ 沖縄本島近海 M5.1 最大震度3

 今日の新月とその前の数日の期間としてはまあ大人しい方だったかも知れません。
 今回の新月とその前期間では、ベヨネース列岩の火山性活動や桜島の噴火等、火山活動の方にシフトした感が有ります。
 カムチャッカの火山噴火の件は以前の記事で書きましたが、その後にアリューシャンで地震が有りました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2017-03-27 22:31:21.8 42.03 N 138.61 E 10 5.5 EASTERN SEA OF JAPAN
2017-03-27 13:15:26.9 0.59 N 98.46 E 60 5.0 NIAS REGION, INDONESIA
2017-03-27 10:50:18.8 52.78 N 172.21 E 10 6.2 NEAR ISLANDS, ALEUTIAN ISLANDS

引用終了

 これで見ると北海道南西沖の地震はM5.5で出てます。
 カムチャッカの火山活動を基点とする「両回り」で活発化している事の一方が、北海道南西沖 M5.0 の地震なのか、それともこの地震が時計回りによるものか、果たしてどちらなのかどうも迷いますが、いずれも特に大きなものではないので今後の展開を見守るしかないと言う状況です。
 
 


自然災害 仕組みとアプローチ -  みなし仮設住宅 と みなし公営住宅

2017-03-27 21:04:03 | 地震 津波
 今年3/19の記事、サブタイトル「災害公営住宅と空家対策」とも関連するのですが、今回は既に東日本大震災でもかなり導入されていた「みなし仮設住宅」とその周辺について考えてみました。
 「みなし仮設住宅」が有効なケースが多い事は次の記事でもよくわかります。

引用開始(一部抜粋)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG04038_U2A001C1CC1000/
みなし仮設費、現金支給を 検査院が厚労省に改善要求
 大地震など災害時に、自治体が民間賃貸住宅を借り上げて被災者に提供する「みなし仮設住宅」について、会計検査院は4日、家主と自治体が契約を結ぶ運用を改め、被災者に家賃などの入居費用を現金支給するよう、厚生労働省に検討を求めた。検査院は、みなし仮設の費用はプレハブ仮設住宅の建設費を大幅に下回ると試算。みなし仮設の活用で「被災者ができるだけ早く家を確保できるようにすべきだ」としている。
(中略)
 もともとは各県が確保した物件を被災者にあっせんすることが想定されているが、実際には92%の被災者が自分で見つけた物件に入居していた。
 検査院は、目標とした約5万戸のプレハブ完成に半年かかった一方、みなし仮設は被災直後から入居が始まったことも踏まえ「みなし仮設にはコミュニティーの維持などの課題はあるが、避難所の早期解消に効果がある」と判断。
 より迅速な入居を可能にするため「家賃を被災者に直接支給することも有力な選択肢の一つで、弾力的に運用すべきだ」として、「知事が必要と認める場合は被災者に金銭を支給できる」とする災害救助法の規定に立ち返って検討するよう、所管する厚労省に求めた。
 検査院によると、7県で建設されたプレハブ仮設の建設費用は1戸当たり628万円だったのに対し、みなし仮設の費用は2年間で183万円で済む。国はプレハブ建設費の上限を1戸当たり238万円としているが、土地造成費や寒冷地仕様やバリアフリー化の追加費用がかさんだためだ。
 仮設建設には昨年度末までに計約3323億円が使われており、今後、撤去費用もかかる。検査院は「みなし仮設は、費用低減の面でも効果がある」とみている。
 これに対し厚労省は「検査院の検査結果を精査し、今後どのように対応するか検討する」としている。今回の検査院の指摘が、被災者への現金支給を抑制してきた災害復旧のあり方の見直しにつながる可能性もある。

引用終了

 既に既設住宅をみなし仮設住宅として利用するシステムは有りました。
 それにしてもプレハブ仮設の建設費用は1戸当たり628万円という金額ですが、これだけあればかなり古い戸建て住宅でも耐震補強だけでなく、バリアフリーも含めた全体のリフォームも有る程度は出来るのではないかと思われます。
 これは「仮設住宅」に対する「みなし仮設住宅」だけでなく、筆者は「公営住宅」に対して「みなし公営住宅」なる制度が有れば住民が所有する不動産価値が維持されやすいと考えています。
 「みなし公営住宅」とはわかりやすく言えば、住民の所有する住宅を借りた場合には、自治体が「仮想公営住宅の新設や維持費に相当する金額を補助する」、と言うものです。
 例えば民間住宅を借りる場合、自治体が5万円を補助する、と言う制度があれば、その分よりやや少なく家賃を上乗せでき、その代わり耐震などのリフォームに使え、その自治体にある住宅は質の高い状態をキープできます。
 確かに公営住宅が無くなった分、民間で新規の住宅が建ってしまえば意味は無くなってしまうのですが、それは「新規の住宅建設は制限、或いは凍結する」とか、「新規の住宅を建設する場合は、その分、或いは場合によってはそれ以上の延べ床面積の既設の住宅を撤去して更地などにする代わりに、固定資産税をその分減免する」と言うような制度などでクリアできるかと思われます。
 こうして自然災害リスクの高いエリアからリスクの低いエリアへ住宅がシフトして行く様になればベストかと思います。
 3/20の記事でも書きましたが、「空家が増える見通しだから人口が減る、と言うロジック」も考えて対策しないと、人口減少スパイラルは止まりにくい、と言う考え方は軽視できないと思われます。
 
 
 
 
 

自然災害 仕組みとアプローチ -  桜島での噴火再発をどう見るか

2017-03-26 14:04:01 | 地震 津波
 先日は桜島で噴火が有りました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/506.html#kaisetsu
火山の状況に関する解説情報

平成29年3月25日18時40分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 桜島の南岳山頂火口で本日(25日)18時03分に噴火が発生しました

火山活動の状況
 桜島の南岳山頂火口で、本日(25日)18時03分に噴火が発生しました。噴煙の高さは火口縁上500mまで上がり雲に入りました。噴石は雲のため不明です。火砕流が南側へ約1100m流下しました。

 桜島で噴火を観測したのは、2016年7月26日の昭和火口の噴火以来です。火砕流を観測したのは、2016年6月3日に南東側へ400m流下して以来です。

引用終了
 
 かえって長期間噴火しない方がマグマが貯まる量が増えすぎたり、蓋が大きくなるので、時々大き過ぎない噴火が有るのはかえって安心材料なのですが、先日記事にしたベヨネース列岩、明神礁エリアでの海水変色とほぼ同じ緯度にあたるのが桜島なので、時計回りの観点から筆者には気になる所です。
 桜島は去年に噴火を始めたのが2月、そして回数のピークは2月、4月のようでした。(但し大規模噴火は7月)
 

引用開始(一部抜粋)

http://www.jma-net.go.jp/kagoshima/vol/data/skr_erp_num.html
桜島の月別の噴火回数

引用終了(詳細は直接御覧ください)

 去年は地震の一つのピークが4月と6月、そして熊本地震が発生したのは4月です。
 今年と去年のパターンがどれだけ同じになるかと言うのはわかりませんし、去年の地震で既にストレスか解消されているエリアも多いので、今後どのようなパターンの違いで展開するか?と言うのはわかりません。
 単純に櫻島の噴火活発化が継続すれば、去年と約1ヶ月少々の遅れで繰り返す事になるのかどうか、それは様子見です。
 仮にこの通りのパターンで展開した場合の話ですが、その2ヵ月後位にあたる5月あたりから果たして目立つ地震のピークが有るのかどうか、と言うのは一つの注目点かも知れません。
 そしてこれは年間最大新月とそれ順ずる大きさの新月時期と重なります。
 時計回りが4月に通過してしまえば、タイミングが最大新月とずれる事になるし、通過が少し遅れればタイミングが重なる、と言う所でしょうか。
 ただ地殻のストレス状況や他のトリガーなど全容は見えませんので、今後どうなるのか、と言うのは「神のみぞ知る領域の事」と思っています。
 

  

自然災害 仕組みとアプローチ -  ベヨネーズ列岩に噴火警報(周辺海域)をどう見るか

2017-03-25 19:41:40 | 地震 津波
 既に殆どの方は聞いていると思われるベヨネーズ列岩に噴火警報(周辺海域)についてです。

引用開始(一部抜粋)

http://www.tenki.jp/forecaster/diary/deskpart/2017/03/24/67751.html

ベヨネーズ列岩に噴火警報(周辺海域)を発表
今日(24日)、明神礁(みょうじんしょう)付近で海面に変色水が確認されました。
そのため、ベヨネース列岩に噴火予報(活火山であることに留意)から噴火警報(周辺海域)に引き上げられました。
今後、小規模な海底噴火が発生する可能性があると予想され、明神礁付近及び周辺海域では海底噴火に警戒し、周辺海域では海底噴火による浮遊物(軽石など)に注意が必要です。

引用終了

 明神礁と共にしばしば火山活動があるエリアなので、特に珍しいわけではないのですが、

2017年3月25日 1時43分ごろ 沖縄本島近海 M5.1 最大震度3

の地震もほぼ同時期に発生している事から、そろそろこのあたりの緯度に時計回りルートで到来しつつあるのか、と思えなくもありません。
 11月13日のニュージーランド大地震から既に4ヶ月以上となっています。
 仮に時計回りルートが進行中だとすると、次回の新月である4月26日及びその前後期間と、時計回りルートのタイミングが一致するのかどうか、そしてどこのエリアで一致するのかと言う点に筆者は注目しています。

2017.03.25 19:40 追記
「次回の新月である4月26日」とは今回の新月が3月28日なので、4月の新月を次回としましたが、表現として「3月28日の新月の次の新月である4月26日」とした方が良いかも知れません。