快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 小笠原エリアの沈黙 その6

2016-02-28 20:32:08 | 地震 津波
 小笠原エリアはその後に深発地震もある程度発生し、通常の歪みに戻りつつあるようです。
 若干気になるのは北緯23度あたりから北緯32度あたりの中、浅震度(深さ50km位から浅い所)の地震がここ1ヶ月程少ない事です。
 歪みがあまり貯め込まれない内に発散されると、沈黙が続くよりは安心かと思います。
 仮に貯め込まれても中小の地震が頻発する事でストレス解消されるのか、それとも大地震で解消されるのかどうか、と言う事まではわかりませんが、津波対策は早く出来ていた方が、より安心で快適な時間を多く持つ事ができます。
 父島等、小笠原諸島は特に50m以上の標高のエリアが多いので、こうした所に住居を移すか、2戸分散所有等の対策が比較的行いやすいのではないでしょうか。
 税制や公共料金、補助制度など次第で、もしかなり効果がありそうな地域なら小笠原諸島に限らずどこでも展開して行くのも良いかと思われます。
 セット所有でのメリットがあれば、日本全国で津波リスクが高い低地でも不動産資産としての価値は、何も対策しないよりは保てる事になり、それは「金融機関の担保物件の価値もより安定する事になる」と考えられます。
 元々、津波リスクが高いエリアは交通が便利とかで経済効率は高い所が多く、それなりの価値はあるはずで、それと津波に安心なエリアの住居を近くで別で持っていても〈或いは賃貸でも)、税や公共料金などで個々に負担しなくて済むような制度は必須かと思われます。
 



自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 雲仙岳 地震計の振幅計測値と動向 その7

2016-02-23 19:57:35 | 地震 津波
雲仙岳における地震計の振幅計測値ですが、依然UNNVの方は計測されていません。
2点とも見ていないとあまり傾向は掴めないのですが、計測が可能なUNMVの方だけで観察していたところ、今日は有感地震の後、綺麗に下降して傾向が現れました。
2016年2月23日 13時41分ごろ 天草灘 M3.4 最大震度1

引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_unzn.html
雲仙岳観測データ

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_kiri.html
霧島山観測データ

引用終了(グラフは直接サイトでご覧ください)

 天草での有感地震発生後、霧島山では殆ど縮小していないのに、雲仙では縮小が大きいです。
 最近の雲仙関連記事でも書きましたが、ここの所は少し地殻の動きが活発だった様で、少し雲仙岳の上記傾向が崩れた場合が増えたような気がしてました。
 それと関係あるのかどうかはまだわかりませんが、霧島山で火山性活動が活発化したようです。

引用開始(一部抜粋)

http://news.goo.ne.jp/article/rescuenow/nation/rescuenow-00000004436030.html
〔火山〕新燃岳で火山性地震増加 小規模噴火の可能性

17:55レスキューナウニュース

23日、福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は、霧島連山の新燃岳(宮崎・鹿児島県境)で23日06:00頃から火山性地震が増加しているとして、火山の状況に関する解説情報を臨時で発表しました。

発表によると、新燃岳では23日17:00までに109回の火山性地震を観測、火山性地震が1日に100回以上発生したのは、2011年9月6日以来(104回)とのことです。なお、火山性微動は観測されておらず、傾斜計などのデータにも特段の変化は認められないとのことです。

引用終了

 「3.11前の状況と比較」でも触れましたが、霧島山は3.11の前である2011年1月から噴火がありました。
 だからと言って3.11前と酷似しているか?と言うとそうでもないと言える面もあり、それは上記の記事でも書きましたが、チリ地震規模とNZ地震規模が今回は縮小版である事です。
 噴火に関しては去年の3月から5月は桜島、口之永良部島の噴火があり噴火のピークでした。
 今年も同じパターンで春は噴火が多発するのかどうか?
 霧島山の噴火規模次第でパターンの捕らえ方は変わって来るかも知れません。









自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 小笠原エリアの沈黙 その5

2016-02-22 12:11:54 | 地震 津波
 沈黙気味だった小笠原エリアの北緯30度より南側で、今朝発震がありました。
2016年2月22日 6時27分ごろ 硫黄島近海  M6.4 最大震度1 震源の深さ10km
       緯度 北緯24.4度 経度 東経143.1度
 今回は気象庁から「この地震により、日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はありません。」との発表がありました。
 これでいくらかは地殻の歪みストレス発散されたと思われますので、ソフトランディングで、何も無いのが続くよりはやや良いかと思われます。
 プレートの勢いが弱まったわけではないので、最大震度も1で特に被害も無く、まあこんなところで済むのであれば、長い空白期の後にまとまって大地震になるよりは無難かと思います。
 今回は北緯25度以南の浅域震源なので、深発地震、中深域地震、北緯25度から30度より南位は未だ発生してません。
 ストレスを貯め込まずに広い水平域、広い深度域、時間的に小刻みに、各々発散、できれば全てスロースリップだけで済めばベストなのですがそうも行きません。

 


自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 3.11前の状況と比較

2016-02-20 19:59:51 | 地震 津波
 最近はニュージーランドでやや大き目の地震が発生している点や、更に霧島山での火山性活動がやや活発化している事などから、2011年 東日本大震災前の状況と似ているのではないか?と見ている人も多いようで、似ているかいないかと言えば、私も「どちらかと言えば僅かに似ている」、とも思えます。
 それでもう一歩進めて状況の一部を比較する事にしました。
 まずチリ地震ですが、

引用開始(一部抜粋)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8#21.E4.B8.96.E7.B4.80_6
2010年 2月27日 チリ・マウレ地震 - Mw 8.8、死者452人[64]。日本など太平洋沿岸各地に津波。
2015年 9月16日 チリ中部で地震 - Mw 8.3、死者5名(9月17日時点)。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%9C%B0%E9%9C%87_%282010%E5%B9%B4%29
2011年 2月22日 カンタベリー地震 - ニュージーランド南島のカンタベリー地方で Mw 6.1(M 6.3)の内陸地震。特にクライストチャーチ市中心に死者・行方不明者181人、滞在中の日本人28人が犠牲に。 カンタベリー地震 (2010年)(2010年9月4日、Mw 7.1)の余震とみられる。

引用終了

 そして今年に入って発生したニュージーランドでカンタベリー地震に近いエリアの地震は
引用開始(一部抜粋)

http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/?source=sitenav
5.8 17km ENE of Christchurch, New Zealand
2016-02-14 00:13:43 UTC8.2 km deep

引用終了

 これで見る限りは、地震の規模は2011年の3.11前に比べて小さくなっています。
たった2つのテーマだけで判断はできないのですが、この2つに関しては収束傾向にあるとも思えます。
 ただ東日本大震災と全く同じエリアが同じように発震すると言う事は、通常では有りえないと思うので、異なるエリアで縮小版が発生するのかどうか? それさえも私を含めて誰にもわからないと思っています。つまり「神のみぞ知る」。
 ただ、「永久に大地震は来ない、永久に大津波は来ない」と言うのは、どう考えても「明らかにウソ」ですから、「対策はより早い方が安心で快適な時間をより多く持てる」と言う事は言えるのだと考えています。







自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - 雲仙岳 地震計の振幅計測値と動向 その6

2016-02-19 18:30:06 | 地震 津波
 雲仙岳における地震計の振幅計測は、二つあるうちの一つ、UNNVの方が計測停止しているようなので観察できない状況です。
 メンテナンス等があるのでしょうから復旧するまでは無理に動向を見守る必要もないのかも知れません。
 UNMVの方に関する限り、薩摩半島西方沖地震後に霧島山に対して相対的に下降する傾向はどうも先日からは見られず、逆に地震後に振幅は増加しているケースがあるようです。
 但し、先日、今日は霧島山と阿蘇山の方で、薩摩半島西方沖地震の後に振幅がやや下降する傾向が見られました。

2016年2月19日 10時53分ごろ 薩摩半島西方沖 M4.0 最大震度1
2016年2月18日 23時05分ごろ 薩摩半島西方沖 M4.3 最大震度1
2016年2月18日 15時05分ごろ 薩摩半島西方沖 M3.7 最大震度1


引用開始(一部抜粋)

http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_asos.html
http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_kiri.html

引用終了

 にある通り、3回のうち1回は下降、霧島山は2回はフラット、阿蘇山は1回はフラット、1回はその後短時間上昇してからから現在フラット気味かと言う所 です。
 薩摩半島西方沖地震は比較的通常より大き目のものが短時間に3回あり、どうも横ずれストレス発生が通常より急な時があったため、発震後も上記火山の振幅が現象せずに逆に増加した場合もあったようにも見えますが、定かでは有りません。
 霧島山では火山性活動がやや活発化しているようですが、これと関係があるのかどうかも分析して、ある程度の相関性を判断できるとは思います。

引用開始(一部抜粋)

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160218/k10010414131000.html
硫黄山の火口周辺が隆起か 国土地理院
2月18日 21時56分
宮崎県と鹿児島県にまたがる霧島連山のえびの高原の硫黄山について、国土地理院は衛星のデータを解析した結果、3か月の間に火口周辺の直径300メートルの範囲で地面が隆起しているとみられると発表しました。火山噴火予知連絡会は硫黄山について「今後の活動に注意が必要だ」としています。

引用終了