今月25日の日米首脳会談で、米国で余剰となっている飼料用トウモロコシを日本が250万トン購入する約束がなされたようです。
これについては「そんなに大量の飼料用トウモロコシなど輸入して一体どうするのか」と見る向きも多いようですが、今の相場と為替レートであれば個人的にはそう悪い話ではないのかも知れないと思っています。
一つの理由としていつ来るかわからない凶作に備えた備蓄飼料として長期保管がやり方次第ではできる事。
更に飼料用トウモロコシは人間がどうしても食べられないと言うほどの食味でもないようで、非常食として短期間だけ食べるのはそう不可能では無く、更にコーンスターチなどに加工した上での利用など、凶作が酷いなどではかなり有効と思えます。
もう一つの理由はカーボンニュートラルであるバイオエタノール等としても使える事です。
これは以前の記事で既に書きましたが、マツダの新型ガソリンエンジンが従来のガソリンエンジンに比べて何割か(2割くらいと言う見方が多いようです)効率が向上した事で、バイオエタノールの価格が一気に何割か安くなった事にもなり、見方によっては「バイオエタノール利用の世界で革命が起きた」とも解釈しています。
なので飼料用トウモロコシを多めに輸入する事になった分、石油の輸入をどれだけ減らせるのかにもよりますが、それだけでも有る程度はトータルで輸入負担が減ると思えます。
そんなわけで、米国から輸入した飼料用トウモロコシは、まずは暫く飼料用か或いは緊急時の人間用として保管し、消費されないまま保管期間が長くなって劣化して来た場合にはバイオエタノール等として使う。
そしてその為にはマツダの新型ガソリンエンジンを使った自動車(ハイブリッド車を含む)や発電機などの普及を推進して行くべきと考えています。
こうすれば凶作等の食料逼迫に備えた備蓄量の確保が出来、そして国内産業も潤い、更にカーボンニュートラルにもなるわけで、その展開の仕方次第ではメリットも大きいのではないでしょうか。