快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  ニューカレドニアでM6.7以上の地震発生

2017-10-31 12:11:51 | 地震 津波
 先ほどニューカレドニアのエリアでM6.7の地震が発生したようです。
 EMSCとUSGSを引用します。

引用開始 2件(一部抜粋)

https://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2017-10-31 02:20:49.7
38min ago
21.34 S 169.20 E 40 5.9 SOUTHEAST OF LOYALTY ISLANDS
2017-10-31 00:42:11.8
2hr 16min ago
21.71 S 169.11 E 20 6.7 SOUTHEAST OF LOYALTY ISLANDS



https://earthquake.usgs.gov/earthquakes/map/#%7B%22feed%22%3A%221509418858764%22%2C%22sort%22%3A%22newest%22%2C%22mapposition%22%3A%5B%5B-85%2C0%5D%2C%5B85%2C360%5D%5D%2C%22viewModes%22%3A%5B%22list%22%2C%22map%22%5D%2C%22autoUpdate%22%3Afalse%2C%22search%22%3A%7B%22id%22%3A%221509418858764%22%2C%22name%22%3A%22Search%20Results%22%2C%22isSearch%22%3Atrue%2C%22params%22%3A%7B%22starttime%22%3A%222017-10-24%2000%3A00%3A00%22%2C%22endtime%22%3A%222017-10-31%2023%3A59%3A59%22%2C%22minmagnitude%22%3A4.5%2C%22orderby%22%3A%22time%22%7D%7D%7D

5.1
135km E of Tadine, New Caledonia
2017-10-31 02:39:16 (UTC)
10.0 km
5.9
105km E of Tadine, New Caledonia
2017-10-31 02:20:46 (UTC)
10.0 km
5.0
145km E of Tadine, New Caledonia
2017-10-31 01:40:10 (UTC)
10.0 km
6.8
126km E of Tadine, New Caledonia
2017-10-31 00:42:08 (UTC)

引用終了

 ここはあのバヌアツにやや近いエリアです。
 これをどう解釈するのか?というのは難しいのですが、月齢では今日は11月4日の(大きくなりつつある)満月前の若潮です。
 気温の方は、日本では木枯らしが吹いて地面も冷えて来ており、地殻の表面が冷えてきているのに、地下深くはあまり温度が変わりません。
 原理的には貯まった地殻は通常よりはどちらかと言えば弾けてストレス発散しやすい、と考えられますので、月齢など他のトリガー要素とのタイミングが合う時などはどちらかと言えばトリガーの面で要注意かと考えています。
 その地殻のストレス状況やどこまで弾けずにいられるのかによりますので、実際に目立つ地震に至るのかどうか?というのは、わかりません。
 

 

仕組みとアプローチ -  今回、「台風一過の地震晴れ」はどうなるのか

2017-10-30 08:23:32 | 地震 津波
 台風22号は既に東へ抜け、全国的に晴天のエリアが多くなって来ました。
 「台風一過の地震晴れ」が今回はどうなるのか? について考えてみたいと思います。
 まず宇宙からの影響ですが、

引用開始(一部抜粋)

http://swc.nict.go.jp/contents/index.php

2017/10/29 15:00 更新
担当 酒井

太陽活動は静穏でした。
引き続き今後1日間、太陽活動は静穏な状態が予想されます。
地磁気活動は静穏でした。
引き続き今後数日間、地磁気活動は静穏な状態が予想されます。

引用終了

 と言う事でここ数日間、地磁気やその錯乱によるトリガーは特に大きなものも無いようです。
 11月4日は大きくなりつつある満月であり、今日はその前の長潮。
 筆者は月齢から言って満月当日を含めて前後5日(6日と言う考え方もあるのですが)をどちらかと言えばという程度ですが要注意期間と考えています。
 この期間に特に目立つ磁気錯乱などがなければこの要素の地震トリガーは特に大きくは無い、と言う所です。
 ただ海水温度は次第に下がって来ているので、海底の地盤は地下浅い部分が収縮気味、深い部分が変わりにくい、と言う事で以前に記事で書いた「寒天のお皿化変形現象」で地下浅い所やプレート境界面などは、貯まったストレスがどちらかと言えば発散されやすい、と考えています。
 しかしプレート境界や地殻に現在どれだけストレスが貯まっているのか? そして今後貯まるのか? 更には各エリアでどれだけ弾けずにストレスを貯め続ける事ができるのか?など全体は把握できないので、果たしてどこでどれだけの地震が発生するのか?と言うのはわからないのです。
 ところで10月28日の記事、サブタイトル「深海魚の目撃と地震との関連」で引用した次の部分が気になりました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201707/CK2017071302000253.html

深海魚と地震…関係なかった 東海大など 過去20年検証

2017年7月13日 夕刊

(中略)

 また深海魚の目撃数は日本海側が九割近くを占めたが、地震は東北地方の太平洋側や南西諸島で多く、関連は見いだせなかった。目撃は冬から春に多いが、地震の発生は季節に関係なかった。

引用終了

 「目撃は冬から春に多い」と言うのは海水温度が低い時にあたり、プレート境界や海底の地殻で地震が発生しやすく、それが「地震は東北地方の太平洋側や南西諸島で多く、関連は見いだせなかった。」と言う事になり、更にその時期がたまたま日本では北、北西、西などからの季節風が強い、或いは多い時期に重なる、と言う事なのではないでしょうか。
 だとすれば筆者の考えている「寒天のお皿化変形現象」が証明された事になります。


 
 
 
 
 

仕組みとアプローチ -  風や地震でも存在する累積ダメージ(積分的ダメージ) そして台風22号

2017-10-29 11:26:37 | 地震 津波
 風や地震については、「前回に受けたものよりも今回受けたものの方が弱ければ建物などの損壊があまり無い」という事が一般には多いのですが、それはあくまである確率的な側面だけの話であって、「前回の風や地震よりも今回は弱かったにもかかわらず建物などの損壊が前回より大きかった」と言う現象は少なからず発生する事が有ると見ています。
 風や地震が建物に与えるダメージは、「前回より今回が大きいか小さいかと言う、言わばストレステスト的な微分的作用による破壊」が一つ、そしてもう一つは「回復する事が無い、あるいは殆ど無いタイプの疲労破壊の累積や変形の累積と言う積分的作用による破壊」です。
 例えば前回の台風の風などで何度も揺さぶられた時に発生した疲労は下には戻りません。(それどころかそこから錆などの腐食が進む事が有り、強度は劣化するケースが多いです。)
 なのでその後に前回より今回が遥かに弱い風であっても、多少とも疲労破壊が追加されれば、それが「最後の一押し」となって損壊が表面的に現れる事になるケースもあるわけです。
 時々、突然、外壁や看板などが落ちるとか言うニュースを見ますが、これらはこのタイプのものが多いと考えられます。
 風に関しては特にですが、前回の風で変形したものの何とか持ちこたえていたのが、今回の風で抵抗が増えている分、更に変形しやすくなり損壊に至る、と言うケースも少なく有りません。
 また風に関しては、前回と異なる方向からの風であれば、異なる力が作用する事になるので、前回より風が弱くても損傷が表面化する事もあります。
 これは地震も同様で、前回より震度が小さいからと言って建物が損壊、倒壊しないとは限りません。
 一つは前の地震で梁と柱の連結部が緩んでしまっていたり、一部が変形してしまって、それでも倒壊前に地震が止んだのが、後の地震の方で「最後の一押し」になる、と言うケースです。
 それと地震の波形や周期、震源の位置が前の地震と後の地震で微妙に違っていて、地震波方向が違っていても、作用する力の方向が異なると言う点でやはりそれが建物倒壊への「最後の一押し」になる事も有ります。
 熊本地震は後の地震の方が、前の地震の方よりも大きかったが為に多くの建物が倒壊、損壊した、と言う面は確かにあるかも知れませんが、実は後の地震の方が小さくても倒壊や損壊する建物が有った、と筆者は考えています。
 台風22号の風が前回の台風21号より弱い地域でも油断はできないケースはゼロでは有りません。
 
 

仕組みとアプローチ -  深海魚の目撃と地震との関連

2017-10-28 09:29:06 | 地震 津波
 地震と深海魚の関係については以前から様々な意見が有りますが、次のようなニュースが有りました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201707/CK2017071302000253.html

深海魚と地震…関係なかった 東海大など 過去20年検証

2017年7月13日 夕刊

(中略)

 東海大の織原義明特任准教授(固体地球物理学)は「深海魚の目撃は、地震の前触れ情報として防災や減災に役立つ手段にはならない」と話している。

 チームは地方新聞の記事や水族館の情報を基に、一九九二年一月一日から二〇一一年三月十一日にリュウグウノツカイやサケガシラなどの深海魚が目撃された百一件に注目。内陸の地震などを除き、この期間に起きた震源の深さが百キロより浅いマグニチュード(M)6以上の地震百六十一件と関連を検討した。

 日本の沿岸と周辺海域を「日本海側全域」や「関東・東北地方の太平洋側」など五つの領域に区分。深海魚の目撃と、その後三十日以内に発生した地震の領域が重なっているか調べると、一致したのは8%だった。それぞれの領域はかなり広く、範囲をより絞ると一致する割合はさらに下がるため、目撃と地震の関連はないと判断した。

 また深海魚の目撃数は日本海側が九割近くを占めたが、地震は東北地方の太平洋側や南西諸島で多く、関連は見いだせなかった。目撃は冬から春に多いが、地震の発生は季節に関係なかった。

引用終了

 確率からして「防災や減災に役立つ手段にはならない」のは現状では無理もないのですが、見落としてはいけない部分がいくつか有り、まず「リュウグウノツカイやサケガシラなどの深海魚」と言う点、次に「M6以上の地震百六十一件と関連を検討した」と言う点、そして「深海魚の目撃数は日本海側が九割近くを占めたが、地震は東北地方の太平洋側や南西諸島で多く、関連は見いだせなかった。目撃は冬から春に多いが」と言う点です。
 冬~春に日本海で目撃される件数が多いというのは、表層に浮いた死骸や弱った固体などが単に冬の季節風で陸側に吹き寄せられたからと言うのに過ぎないのではないでしょうか。
 このような言わば傾向把握をする上で障害となるノイズは、一度に相当な数でも目撃されない限り除外した方が良いと筆者は見ています。
 もう一つは「リュウグウノツカイやサケガシラなどで何を対象魚としているのか?」が開示されていないとニュースを読んでも果たして種類毎の数、そして種類が本当に網羅しているのかがわかりません。
 以前にカズハゴンドウの集団座礁について記事にしまいしたが、イルカやクジラでも沿岸性のものと沖合い、遠洋性のものでは視力や耐温特性、方向探知能力など多くの点で違う為、地震と関連がやや見れれるものとそうでないものがあるようです。
 なので深海魚と言ってもその種類によって地震との関連は異なる事が多いのではないでしょうか。
 そしてM6以上との事ですが、M6以上程度ならかなりの件数になります。
 M6.5以上、M7以上、M8など分けてデータを把握しないと、本当に関連性が無いのかどうかはわからないと思います。
 そして「死骸なのか?生きた個体なのか?」の区分けがなされていないと言うのもやはり判断がつきません。
 死骸ならば深層で死んだ個体が腐敗しガスが増えてただ浮いてきたと言うのに過ぎないケースも有るはずで、これではやはり判断がつきません。
 以上の状況から「対象の種類が何か」、「死骸なのか?生きた個体なのか?」、「冬の季節風、或いはそれの限らず春一番や夏に多い風向、そしてできれば深海魚が確認された当時とその数日前からの風の状況はどうだったのか」、その他を明確化した上で整理しないといけないと考えれています。
 ただ上記のように風で吹き寄せられた件数を除外したり、「対象の種類が何か」、「死骸なのか?生きた個体なのか?」など上記の分類にまでしてしまうと、各分類毎の件数が少なくなり、現状では傾向を分析するには無理が有ると考えています。
 

仕組みとアプローチ -  台風22号 どう影響するのか

2017-10-27 19:04:14 | 地震 津波
 台風22号ですが、そのコースについては多くのネットで大きく採り上げられていますが、問題は前回の台風21号の暴風との比較も大きな観点だと筆者は考えています。
 台風22号で仮に台風21号の暴風のエリアが有っても、台風21号以下のエリアではすでにストレステストが成されている為、あまり新たな被害な無い事(但しゼロではない。前回台風21号の暴風で損傷を受けて構造としての強度が劣化している場合はより弱い風でも新たな少々が有り得る)がどちらかと言えば多いはずです。
 なので「台風21号の時に比べてどこでどのような風が吹くか?」と言う「言わば微分値」が今回は大きなテーマと考えています。
 一方、雨量に関しては地盤が水分を既にかなり含んでいてそれに更に水分が含まれる、つまり「地盤の水分が減失していなければさらに水分が追加されると言う、言わば積分値になるケースが多い(但し地盤の水分がその後減っている地域もゼロではない)」となり、台風の雨量が大した事が無くても地滑りや土砂崩れ、崖崩れなどが発生しやすくなる可能性が有る為、今後の雨量について油断は禁物です。
 このあたりの「見分け」を十分に取り込めている事がポイントと筆者は思っています。
 そして今回は緩んだ地盤の状況で、「大きくなりつつある満月」が11月4日にやって来ます。
 少なくとも(広義ではいつもですが)満月とその前後数日間はやはり「どちらかと言えば」油断禁物と考えています。