白山で火山性地震が急に増加したとの事です。
引用開始(一部抜粋)
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info_03_20171129155603.html
火山名 白山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第2号
平成29年11月29日16時00分 気象庁地震火山部
**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
白山では、火山性地震が増加していますので、今後の火山活動の推移に注
意してください。
**(本 文)**
1.火山活動の状況
白山では、本日(29日)03時40分頃から火山性地震が増加していま
す。
29日03時から15時までの地震回数は361回です。
29日05時06分の地震の後、震度1以上を観測する地震は発生してい
ません。
低周波地震や火山性微動は発生していません。
引用終了
白山の噴火は最後が1659年だったようですが、1547年からの噴火が記録に有る資料について見てみます。
この資料のうち、地震と火山以外の災害やただ「地震あり」とあるものは省略、「地震あり」程度で地名も付記されているものの一部も省略してありますが、1537年から1590年までに起きた地震と火山関連の件はこの資料によれば次の通りです。
引用開始(一部抜粋)
http://www.nagai-bunko.com/shuushien/tenpen/ihen02.htm
1537(天文 6)年
5月11日 鎌倉で地震。(快元僧都記)
(中略)
1542(天文11)年
(中略)
閏3月 5日 阿蘇山鳴動し火石を飛ばす。(八代日記)
1544(天文13)年
4月22日 薩摩で地震。(薩藩旧記雑録)
(中略)
1545(天文14)年
3月 薩摩で地震。(薩藩旧記雑録)
1547(天文16)年
2月 3日 加賀白山噴火。(続史愚抄48)(震災予防調査会報告86)
1548(天文17)年
加賀白山噴火。(震災予防調査会報告86)
1549(天文18)年
4月14日 甲斐で地震が数回起こる。(妙法寺記)
1550(天文19)年
6月22日 大地震。(言継卿記)
1554(天文23)年
翌年にかけて霧島噴火。(三国名勝図会 5月 加賀白山噴火。(野史)(国花万葉記))
1555(弘治 1)年
8月19日 会津で地震。(会津長帳)
(中略)
1557(弘治 3)年
(中略)
7月20日 大地震。(野史)
(中略)
1558(永禄 1)年
(中略)
阿蘇山に新穴出来る。(八代日記)
1559(永禄 2)年
阿蘇山に新穴出来る。(八代日記)
1562(永禄 5)年
2月 阿蘇山噴火。(八代日記)
(中略)
1563(永禄 6)年
(中略)
4月 1日 阿蘇山噴火。(八代日記)
(中略)
1564(永禄 7)年
(中略)
阿蘇山噴火。(八代日記)
(中略)
1566(永禄 9)年
9月 9日 霧島山噴火。人多く死す。 (三国名勝図会)
(中略)
1572(元亀 3)年
閏1月20日 大地震。死者多数。(多聞院日記)
(中略)
1574(天正 2)年
1月 霧島山噴火。天地震動す。(震災予防調査会報告86)
1576(天正 4)年
1月12日 伊豆初島が震動する。(年代記配合抄)
(中略)
1579(天正 7)年
1月20日 地震あり。四天王寺鳥居崩壊。三日揺り返し。(天文日記)
8月28日 加賀白山地獄谷噴火。神社焼失。翌年織田氏三社を再建する。(越前国誌)
1582(天正10)年
1月14日 浅間山噴火。(晴豊記)(多聞院日記)(蓮成院日記)
9月12日 震災あり。興福寺に祈祷させる。(蓮成院記録)
阿蘇山噴火。(八代日記)
1583(天正11)年
6月26日 三河で地震。(家忠日記)
阿蘇山噴火。(八代日記)
1584(天正12)年
7月 阿蘇山噴火。砂石硬黄降る。南郷色見邑荒蕪す。 (八代日記)
11月29日 大地震。翌年まで余震が続く。(享保以来年代記)(讃岐国大日記)(豊鑑)
1585(天正13)年
(中略)
11月26日 加賀で地震あり。(北藩年標掌覧)
11月29日 京、越中、飛騨、美濃、尾張で大地震。東寺金堂など一部崩壊。三十三間堂を始め多くの仏像が倒れる。
壬生堂も倒壊。潅頂院も大懐し築地門傾く。
飛騨白川谷沿い山崩れで帰雲山城が埋没。内ヶ島氏理以下300人が圧死。白川が堰止められ300余戸が水没。
越中木船城が倒壊し前田秀継以下多数圧死。大垣城、長浜城も破損。大津波で死者多数。
(梵舜記)(補任)(続史愚抄50)
この年、霧島山噴火。(震災予防調査会報告86)
1586(天正14)年
昨年11月からこの年2月まで地震相次ぐ。(東寺執行日記)(続史愚抄50)
(中略)
1587(天正15)年
4月17日 霧島山噴火。黒煙と白煙が1日3回上がる。(鹿児島県噴火書類)
阿蘇山噴火。(八代日記)
1588(天正16)年
3月12日 霧島大噴火、申酉の間大地震がある。 (鹿児島噴火書類)
1589(天正17)年
2月 5日 遠江・駿河で地震。屋舎倒壊多数。(家忠日記)(本朝通鑑217)(武徳大成記)
1590(天正18)年
(中略)
春、浅間山噴火。(年代記)
10月 2日 江戸で地震。16日にも地震。(家忠日記)
11月22日 江戸で地震。(家忠日記)
引用終了
引用資料で、
1544(天文13)年
4月22日 薩摩で地震。(薩藩旧記雑録)
(中略)
1545(天文14)年
3月 薩摩で地震。(薩藩旧記雑録)
1547(天文16)年
2月 3日 加賀白山噴火。(続史愚抄48)(震災予防調査会報告86)
と言う部分は、2015年に発生した薩摩半島西方沖地震、2016年に発生した熊本地震を連想させますが、似たものであったのかどうかはわかりません。
前後して阿蘇山噴火や霧島山噴火も有るようです。
地殻やプレートの力関係やバランスが当時とやや似ているのかどうか?と言うのはわかりませんが可能性はゼロではないでしょう。
仮定に過ぎませんが多少とも似ているとした場合には、当時の期間で前後、特に後の数十年でどのような地震や火山活動が有ったのかという事になるのですが、目に付くのはやはり1586年の天正地震ですが、その他にも大地震と書かれていたり災害を伴うものが書かれているものがいくつか有るのが気になります。
引用には入れなかったのですが、1590年には安房地震、1596年にはあの3つの連動地震である、 慶長伊予地震、 慶長豊後地震、慶長伏見地震が有りました。
引用開始(一部抜粋)
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info_03_20171129155603.html
火山名 白山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第2号
平成29年11月29日16時00分 気象庁地震火山部
**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
白山では、火山性地震が増加していますので、今後の火山活動の推移に注
意してください。
**(本 文)**
1.火山活動の状況
白山では、本日(29日)03時40分頃から火山性地震が増加していま
す。
29日03時から15時までの地震回数は361回です。
29日05時06分の地震の後、震度1以上を観測する地震は発生してい
ません。
低周波地震や火山性微動は発生していません。
引用終了
白山の噴火は最後が1659年だったようですが、1547年からの噴火が記録に有る資料について見てみます。
この資料のうち、地震と火山以外の災害やただ「地震あり」とあるものは省略、「地震あり」程度で地名も付記されているものの一部も省略してありますが、1537年から1590年までに起きた地震と火山関連の件はこの資料によれば次の通りです。
引用開始(一部抜粋)
http://www.nagai-bunko.com/shuushien/tenpen/ihen02.htm
1537(天文 6)年
5月11日 鎌倉で地震。(快元僧都記)
(中略)
1542(天文11)年
(中略)
閏3月 5日 阿蘇山鳴動し火石を飛ばす。(八代日記)
1544(天文13)年
4月22日 薩摩で地震。(薩藩旧記雑録)
(中略)
1545(天文14)年
3月 薩摩で地震。(薩藩旧記雑録)
1547(天文16)年
2月 3日 加賀白山噴火。(続史愚抄48)(震災予防調査会報告86)
1548(天文17)年
加賀白山噴火。(震災予防調査会報告86)
1549(天文18)年
4月14日 甲斐で地震が数回起こる。(妙法寺記)
1550(天文19)年
6月22日 大地震。(言継卿記)
1554(天文23)年
翌年にかけて霧島噴火。(三国名勝図会 5月 加賀白山噴火。(野史)(国花万葉記))
1555(弘治 1)年
8月19日 会津で地震。(会津長帳)
(中略)
1557(弘治 3)年
(中略)
7月20日 大地震。(野史)
(中略)
1558(永禄 1)年
(中略)
阿蘇山に新穴出来る。(八代日記)
1559(永禄 2)年
阿蘇山に新穴出来る。(八代日記)
1562(永禄 5)年
2月 阿蘇山噴火。(八代日記)
(中略)
1563(永禄 6)年
(中略)
4月 1日 阿蘇山噴火。(八代日記)
(中略)
1564(永禄 7)年
(中略)
阿蘇山噴火。(八代日記)
(中略)
1566(永禄 9)年
9月 9日 霧島山噴火。人多く死す。 (三国名勝図会)
(中略)
1572(元亀 3)年
閏1月20日 大地震。死者多数。(多聞院日記)
(中略)
1574(天正 2)年
1月 霧島山噴火。天地震動す。(震災予防調査会報告86)
1576(天正 4)年
1月12日 伊豆初島が震動する。(年代記配合抄)
(中略)
1579(天正 7)年
1月20日 地震あり。四天王寺鳥居崩壊。三日揺り返し。(天文日記)
8月28日 加賀白山地獄谷噴火。神社焼失。翌年織田氏三社を再建する。(越前国誌)
1582(天正10)年
1月14日 浅間山噴火。(晴豊記)(多聞院日記)(蓮成院日記)
9月12日 震災あり。興福寺に祈祷させる。(蓮成院記録)
阿蘇山噴火。(八代日記)
1583(天正11)年
6月26日 三河で地震。(家忠日記)
阿蘇山噴火。(八代日記)
1584(天正12)年
7月 阿蘇山噴火。砂石硬黄降る。南郷色見邑荒蕪す。 (八代日記)
11月29日 大地震。翌年まで余震が続く。(享保以来年代記)(讃岐国大日記)(豊鑑)
1585(天正13)年
(中略)
11月26日 加賀で地震あり。(北藩年標掌覧)
11月29日 京、越中、飛騨、美濃、尾張で大地震。東寺金堂など一部崩壊。三十三間堂を始め多くの仏像が倒れる。
壬生堂も倒壊。潅頂院も大懐し築地門傾く。
飛騨白川谷沿い山崩れで帰雲山城が埋没。内ヶ島氏理以下300人が圧死。白川が堰止められ300余戸が水没。
越中木船城が倒壊し前田秀継以下多数圧死。大垣城、長浜城も破損。大津波で死者多数。
(梵舜記)(補任)(続史愚抄50)
この年、霧島山噴火。(震災予防調査会報告86)
1586(天正14)年
昨年11月からこの年2月まで地震相次ぐ。(東寺執行日記)(続史愚抄50)
(中略)
1587(天正15)年
4月17日 霧島山噴火。黒煙と白煙が1日3回上がる。(鹿児島県噴火書類)
阿蘇山噴火。(八代日記)
1588(天正16)年
3月12日 霧島大噴火、申酉の間大地震がある。 (鹿児島噴火書類)
1589(天正17)年
2月 5日 遠江・駿河で地震。屋舎倒壊多数。(家忠日記)(本朝通鑑217)(武徳大成記)
1590(天正18)年
(中略)
春、浅間山噴火。(年代記)
10月 2日 江戸で地震。16日にも地震。(家忠日記)
11月22日 江戸で地震。(家忠日記)
引用終了
引用資料で、
1544(天文13)年
4月22日 薩摩で地震。(薩藩旧記雑録)
(中略)
1545(天文14)年
3月 薩摩で地震。(薩藩旧記雑録)
1547(天文16)年
2月 3日 加賀白山噴火。(続史愚抄48)(震災予防調査会報告86)
と言う部分は、2015年に発生した薩摩半島西方沖地震、2016年に発生した熊本地震を連想させますが、似たものであったのかどうかはわかりません。
前後して阿蘇山噴火や霧島山噴火も有るようです。
地殻やプレートの力関係やバランスが当時とやや似ているのかどうか?と言うのはわかりませんが可能性はゼロではないでしょう。
仮定に過ぎませんが多少とも似ているとした場合には、当時の期間で前後、特に後の数十年でどのような地震や火山活動が有ったのかという事になるのですが、目に付くのはやはり1586年の天正地震ですが、その他にも大地震と書かれていたり災害を伴うものが書かれているものがいくつか有るのが気になります。
引用には入れなかったのですが、1590年には安房地震、1596年にはあの3つの連動地震である、 慶長伊予地震、 慶長豊後地震、慶長伏見地震が有りました。