快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

仕組みとアプローチ -  再考2 ワシントン上空での旅客機と軍用ヘリ衝突事故

2025-02-09 20:45:00 | 航空事故
 前回記事に有る通り、「航空管制塔のディスプレーには、衝突時のヘリの高度は300フィート(約90メートル)と表示されていた」と言う状況だったようです。
 それなら何故その時点でディスプレー以外で警報音や音声、或いはフラッシュライトなどで緊急事態として管制官に知らせるシステムになっていなかったのか? と言う疑問に行き着くと思います。
 「人間はミスをするもの ヒューマンエラーは必ず起きる」と言う前提に立てば、ディスプレーにソロリと表示されるだけでは管制官が見落とす可能性も有るのは当然なのですから、せめて見落とし程度はカバーできるような別の手段が必要となります。
 昨今は自動車の自動運転に莫大な研究費や実施費用をかけて技術を競い合う風潮が増していますが、そんな事をする前に「航空管制の自動サポートシステム」をもっと充実させるべきではないでしょうか。
 「制限を超える高度のヘリなどが有れば警報音や音声、或いはフラッシュライトなどで管制官に自動で知らせるシステム」程度なんてそれこそ僅かな費用で簡単にできるはずと思うのですがどうでしょう。

仕組みとアプローチ -  再考1 ワシントン上空での旅客機と軍用ヘリ衝突事故

2025-02-09 07:21:26 | 航空事故
 今月1日の記事、サブタイトル「ワシントン上空で発生した旅客機と軍用ヘリの衝突事故とその原因」の続きです。
 記事を書いた後、更に新たな情報が出て来ました。
 それは「軍用ヘリ 高度制限」とかのキーワードでネット検索すればわかる通り、「事故当時、軍用ヘリが高度制限より高いところを飛行していた」と言うものです。
 旅客機との衝突を避けるためこの空域でのヘリの最大高度は200フィート(約60メートル)と定められていたにも拘わらず、航空管制塔のディスプレーには、衝突時のヘリの高度は300フィート(約90メートル)と表示されていた事が国家運輸安全委員会(NTSB)より公表されました。
 これが事実だとすれば、「なぜ管制官は軍用ヘリに高度を下げるように指示しなかったのか?」となるのですが、それは判りません。
 高度制限を超えてしまっていたのをわかっていたのに容認していた、だからこそ「旅客機の後方を通過してください」と伝えたのか? それとも高度制限を超えてしまっていたのを見落としていた為、高度差で衝突の危険は少ないと考えていたものの2重の安全対策として念の為に「旅客機の後方を通過してください」と伝えたのか?
 少なくともこの2つのうちのどれか、と言う事にはなると思いますが実際にはどうだったのでしょう。