スーパーマーケットの花売り場にコスモスがあった。
思い出すのが山口百恵さんの「秋桜 コスモス」という歌。
さだまさしさんが、山口百恵さんに提供した曲。
当時、百恵さんは宇崎竜童さんが作曲する突っ張り路線の曲で売っていたからなぜ、そのようなときにさだまさしの曲をという話もあったらしい。
その宇崎竜童さん。あるインタビューで山口百恵さんのことを野球のイチロー選手のような人と語っておられる。
なぜなら、宇崎竜童さんがどんな球を百恵さんに投げても、イチローがどんな球でも打ち返すように見事に打ち返してくれるからと。
本当にそのとおりだと思う。都倉俊一の創ったアイドル路線の曲も見事に歌っていたし、宇崎竜童さんの突っ張り路線の曲も、ロマンチック路線の曲もみんな百恵さん流に見事に歌っておられた。
そんな百恵さんに対する尊敬の気持ちを込めてか宇崎竜童さんは百恵さんのことを決して人前で呼び捨てにしない。自分が楽曲提供した年下のアイドルを呼びすてにする人が少なくない中で、必ず宇崎竜童さんは百恵さんと、さんづけで呼ばれる。「これから僕が歌うイミテーションゴールドという歌は山口百恵さんが18歳のときに僕が提供した曲です」という具合に、、、。そんな宇崎竜童さんが男らしくて僕は好き。
そして、もちろんさだまさしさんの、コスモスを歌う百恵さんも最高に素晴らしい。
さだまさしさんの投げる球も百恵さんは見事に打ち返しておられる。イチロー選手のように。
さだまさしさんの代表的なヒットソングといえば関白宣言。
ユーチューブに紅白歌合戦でさだまさしさんが関白宣言を歌う映像が出ている。
当時は会場のみんなが今以上に真剣に歌を聴いていたなとその映像を見て思う。
ゲストで会場にいらした広島カープの古葉監督もさだまさしさんの歌を真剣に聴いておられる。
ステージの上で一番熱心に手拍子を打っておられるのが菅原洋一さん。
そして、他の人とはもう違う次元の真剣なまなざしで、さだまさしさんの歌を聴いているのが山口百恵さん。
そのことが百恵さんの表情からありありと伝わってくる。
やはり、その時代のトップスターだった人は違うなと思う。