ケンのブログ

日々の雑感や日記

変動の時代を何とか無事に

2021年04月11日 | 日記

今日の新聞の四季という歌のコラムに武島羽衣さんの花という歌が紹介されている。

とても有名なこんな歌だ。

“”
春のうららの隅田川 のぼりくだりの船人が 櫂のしずくも花と散る
ながめを何にたとふべき“”

これに歌人 長谷川櫂さんのこんな文章が添えられている。

「京都の桜は、和歌に読み尽くされた。では 東京の桜といえば まずこの歌詞だろうか。作曲はともに東京音楽学校で教えていた滝廉太郎。欧米列強に侮られない国家をめざした明治の精神の晴れやかな遺産の一つだろう」と。

もちろん、歌詞は超一流の歌詞。ある年、東京の桜ではないけれど、自宅の近所の桜を眺めながら、櫂のしずくも花と散るながめを何にたとぶべき と心の中で唱えてみたら、なんと美しい歌詞、そして、なんと美しい日本と思って、涙が出そうになったことがあった。

しかし、長谷川櫂さんが、欧米列強に侮られない明治の精神の晴れやかな遺産と言っているのは、歌詞よりもむしろ滝廉太郎の作曲の方にどちらかといえば言及しているようにも思える。

知っていそうなこの歌のメロディだけれど、一番 二番 三番で、微妙に、音の使い方が違う。

僕も一番から三番まで正確に、メロディラインを覚えているかといえば、いささか自信がない。

歌うときは、まあ、だいたいこんなもんやろうという感覚で歌っているような気がする。

そんなことでは、いけないのかもしれないけれど。

しかし、滝廉太郎の曲が、ヨーロッパの歌曲と比べても、決して引けをとらないものであるということだけは何となく僕なりにわかるような気がする。

考えてみればすごいことだなと思う。

最近、戦前からある童謡をネットの動画で聴く機会が増えたけれど、子供に迎合するような歌い方のものが多くて、本当に、クラシックの歌曲に接するような敬虔な気持ちで歌ったものが少なくなったようにも思う。

子供に迎合するような歌い方を否定するつもりはないし、それはそれで大切なことと思うけれど、敬虔な気持ちで歌うことで、歌の違う意味でのよさが伝わるということもあるように僕には思える。

たまにはそういう歌い方のものをきいてみるべきだなと個人的には思っている。

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バイデン大統領になってから、気候変動対策という言葉が新聞によく出るようになった。

気候変動対策と言いつつ、中身は、例えば再生可能エネルギーなど、産業の振興のためのスローガンとして気候変動対策という言葉が使われているように思えてくることもしばしばある。

きっと今は、言ってみれば、産業革命の時代で、その波に乗り遅れないように、各国が必死なのではないかと思えてくる。

ある銀行から「環境保護の一環として、今までお送りしていた、はがきを廃止します」というはがきが来て、そのはがきに、アプリなどに顧客を誘導する宣伝がいっぱい載っていたときにも、環境保護の一環って、書く方は本気でそんなこと考えてないだろうと思った。結局は環境保護ってデジタル化を推進するための都合のいいスローガンのように僕には思えた。

わけのわからないスローガンの言葉が多くなったなと思う。

とか、なんとかいって、心配していても結局はなるようにしかならないのだけれど、すこしでも私達が生き延びられる方向に、世の中全体が進んでほしいなとそれだけは願っている。

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新聞に、長野県で参議院の補欠選挙の応援演説をする立憲民主党の枝野代表の写真が出ている。

コロナ感染予防ということで、枝野さんはマスクをして演説しておられるけれど、鼻の穴がマスクから半分出かかっていて、もう少しで鼻だしマスクという感じになっている。

僕、そのことをとやかく文句つけるつもりはない。

もう枝野さんも還暦近い年齢。屋外で、気合を入れて演説しようと思ったら、医療用のマスクをガッチリ鼻まで覆うようにしてしまったら呼吸が苦しくて演説に力が入らないのだと思う。

枝野さんに限らず、最近はマスクも、鼻を出してしている人、ウレタンの飛沫防止効果が低いと言われているマスクをしている人も多くなったように思う。

それは、みんな、やはり呼吸がしんどいのだとおもう。おしゃれでウレタンにしている人もいるだろうし、、、。

一年くらい前にコロナがさわがれ出した頃は、電車の中でちょっと咳をしただけで、さっと席を移動していく女性にしばしば遭遇したけれど、最近は、そういう女性に遭遇する頻度も減った。

いわゆるコロナなれということかも知れない。

僕自身も、今日はちょっと早歩きをしたら、呼吸が苦しくなって、医療用のマスクから、途中でスポーツ用のマスクに変えてしまった。

いくらコロナの予防のマスクと言っても酸欠でバタッと倒れたら本末転倒と思ったから。

男子トイレでは、マスクはしていても手をあらわないで出ていく人はいくらでもいる。

コロナになる前と、コロナになってからと比べても、駅や、公衆施設の建物のトイレで手をあらわずに出ていく男性の比率は、僕が見た感覚ではそんなに変わらないように思う。

まあ、それやこれやで、なかなかコロナが収束しないのかもしれない。

僕もさすがに手洗いとマスクは続けようと思っているけれど、これから暑くなってくるし、本当にマスクをしていたがゆえにバタッと倒れたということにならないように、適宜、医療用のマスクと、それ以外のマスクと使い分けていきたいなとは思っている。

いつもかも医療用のマスクをしていたら、通気という点で逆に危険ということもあるかも知れないし、、、。

不謹慎かもしれないけれど、、、。

でも、相手は伝染病。やはり油断には気をつけなければとは思う。

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新聞の国際欄には、東欧の諸国などで、ワクチンがなかなか手に入らないので、ロシアのワクチンを使おうという国も出てきているという記事が載っている。

そして、そのような動きが、ヨーロッパの同盟関係に亀裂を生みかねないという懸念も書かれている。

それは、そうだとおもう。同盟関係って、結局、国益のためになされることなので、ワクチンがほしいという国益のために、安全保障上の同盟関係にも歪みが出てくるというのはある意味、想定される流れだと思うから、、、。

本当に、いろんなところで、考えられないような速度で世の中が動いているなと思う。

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僕自身も、あと、一年半足らずで還暦という年齢になってきて、個人的にも、今まで、自分は何をやってきたのだろう、そして、これから、どうしていくべきなのだろうと思うこともある。

個人のレベルでも、そして、世の中全体のレベルでも、なにかと不安に思うこともあるこの頃だけれど、とにかく、毎日、無事に、なるようになるようにとそのことを大切に考えていきたいと思う。