ケンのブログ

日々の雑感や日記

歯医者さんに行く

2021年04月20日 | 日記
大阪北のターミナルの近くの歯科医院に行く。

奥歯の詰め物がとれてしまったので行った。

2017年頃ぼくは虫歯になったことに気づいていたけれど、そのとき色々と知覚過敏のような状況になっていた。

それで、こんな状況で歯医者に歯を機械でガーッと削られたらたまったものではないと思い、半年くらい虫歯を放置していた。

しかし、同時に、もし歯医者に行くなら、腕のいいところと思っていろんな歯科医院のホームページを見たり、歯科医院の前を通るとどんな患者さんがその歯科医院に入っていっているかさりげなく観察したりしていた。

それでもなかなか結論が出なかった。

そんなとき、2008年ころ、女性の歯医者さんに親知らずを抜いてもらったときにとても楽に抜けたことを思い出した。

そのときその歯科医師に、「女性の歯医者さんだから力がなくて、抜歯に苦労するかと思ったら、先生に抜いてもらった親知らずが一番、楽に抜けました」と僕が言ったら、その歯科医師は「私、手が小さいから、どこへでも届くんですよ」と言葉を返してくださった。

その言葉の返し方が、さり気なくて印象に残っていた。もちろん歯が楽に抜けたことも。

それで2017年の暮ころに、よし、今ならもう歯医者に行けるという気力というか感触が湧いたときに、その歯科医師のところへ行った。

歯科医師に2008年にその先生に抜歯してもらったこと、楽に抜けたこと、手が小さいからどこにでも届くと言ってくれたことが、またここに来る決め手になったということも話した。

ただ、半年放置した虫歯はかなり進行していたので、歯科医師は、治療に懸命で、僕のその言葉には無反応だった。

ただ、「もっと、早く来れなかったんですか」と歯科医師は僕に言った。

「来れなかったんです」とだけ僕は言った。

それ以上の言い訳はしたくなかったから。

言い訳してわかってもらえることでもないし、それなら言い訳するだけ無駄とも思った。

6回くらい通って虫歯の治療が終わると、その先生は、急に緊張がとけたような感じになって
「ナカシマさんって、記憶力がすごくいいんですね。確かに記録を見るとうちで2008年に親知らずを抜いておられます。それに私、手が小さいことは自覚してるから、そういう言葉をナカシマさんに返したことは、覚えてはいないけれど、たぶんそう言ったんだと思います。こっちが言っても忘れてしまったことまで覚えてるなんて」と言ってくださった。

それで、それからは、検診の案内のはがきがくると、すぐにその先生のところに行っている。

今日、歯科医院に行くと、ドア越しに先生が見えた。僕が会釈すると、先生もドアの向こうから会釈してくださった。

受付に出られた歯科衛生士さんが「保険証は持ってこられましたか」と僕に言った。

「保険証は持ってきましたが、予約を入れたときに、もってくるように言われた、取れた詰め物は忘れました。駅についたときにそれに気づきました」と僕は歯科衛生士さんに言った。

するとそれを聴いていた歯科医師は、「そうか、詰め物は忘れたか。まあ、診療室に入ってください」と言った。

診療室に入ると「今日、詰め物を入れる前段階の処置をして、次回、忘れた詰め物を持ってきてもらって詰めるのと、新たに型をとるのと、交通費も考慮に入れると、さて、どちらがコストが低くなるか」と歯科医師は続けた。

「まあ、コストのこともありますけれど、とれた詰め物は、もうかなり汚くなっていました。そんなことも潜在意識にあったことが、今日、詰め物を忘れたのにつながったのかも知れません。それに、コロナで、マスクを持ったか、ネックウォーマーを持ったかと確認しているうちに忘れたかも知れないし。まあ、言い訳してるとキリないですけどね」と僕は言った。

「まあコストはね、新しく型をとったほうがきっと低いでしょう」と歯科医師は言った。

コストの中に交通費も考えてくださることが嬉しい。僕が交通費をかけてまでそこに行っていることを意識してくださっていることの証拠だから。

まあ、そんな感じで、処置をして、型をとって、歯の掃除もしてもらって。

小さな虫歯もあるとかで、また何回かかよわなければならない。

歯科衛生士さんの歯の掃除が終わって僕が治療室を出ると、歯科医師は受付で、次の男性の若い患者さんと話をしていた。

若い男性の患者さんは歯科医師に「なんか、磨いても、臭い感じがするんですよ」というようなことを言っていた。

歯科医師は、「そうか、臭いか。まあ、詳細は診療室で見ることにします」と言ってその患者さんと診療室に入っていった。

僕に対しては「そうか、詰め物は忘れたか」と、次の患者さんには「そうか、臭いか」と女性なのに、そういう、男前の言葉をかけることが多いから、この歯科医師は、男の患者にはもてるし、もちろん、女性の患者の信頼も厚い。

結局、人柄で得している人はいるんだなと思う。

そして、人柄って、結局、そんなに変わるものではないし、、、。

歯科医師が受付に自ら出ることで、医院のコストの削減にもなるし、受付で歯科医師と、患者のコミュニケーションをとることが、良い方向に作用している。そういうところも、この歯科医師の人徳だなと思う。

女性の医師を主治医にしたほうが生存率が高い、というデータがあると聞くけれど、こういうちょとしたこの歯科医師の気配りを見ていると、そういうデータがある理由がわかるような気がする。

受付で、次回の予約をとるときに歯科衛生士さんが「カレンダーにマークのついているところは、お休みです。ゴールデンウイークになるとマークが多くなります」と言った。

「あ、そう、このリンゴのマークのところがお休みですね」と僕は言った。
「これ、歯のマークです」と歯科衛生士さんは言った。
「あ、リンゴちゃう、歯のマークか。目も悪くなりました」と僕は言った。

まあ、なんしか、次の予約をとれて良かった。

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北のターミナルの駅で「○○駅で発生した人身事故により電車に遅れが出ております。代替輸送は、、、」というアナウンスをしていたので、これはまずいと思ったけれど、
5分くらいで電車は発車した。

〇〇駅は僕が降りようと思っていた駅なので、どうしようか、予定を変更しようかと迷ったけれど、結局○○駅で降りた。

すると、その駅のホームに、駅員と思しき方が線路に降りて、巻き尺のようなもので、いろんな寸法を測っていた。

駅員が、線路に降りて、色々、寸法を測ったりしているということは、やはり、、、、、、。
と思うと、胸が締め付けられるように苦しくなり、心が、上のそらになってしまうほど暗くて不安な気持ちになった。

人身事故というアナウンスが実際に、何を意味するかは、なんとなくわかっているつもりでも、
実際に、その駅で、鉄道の関係者が、線路に降りて、いろいろと、実地検分のようなことをしていると、本当に、ぞっとするというか、心が苦しくどんよりとなってしまう。

こんな気持ち初めてだなと思う。

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僕が住んでいる街の 首長と、議会議員の選挙。

結果を見ると、首長は僕が投票した人は残念ながら最下位だった。

残念とおもう。

議員は僕が投票した女性がトップ当選になっている。

その人は、僕と同じ、東海地方の出身の方で、プロフィール欄に書いてある出身高校をみると、東海地方出身のひとなら、だれでも知っている、愛知県の県立高校のご出身だったことも投票したひとつの理由だった。

投票したときは、そういう気持ちで投票したのだけれど、トップ当選と見ると、「そうか、この人、まだ、関西に来て、たぶん10年くらいなのに、もう町の議会でトップ当選か、僕は30年以上も関西に住んでいるのに、個人的な人脈がほとんどないのに」、と自分と引き比べてちょっとその人のことをうらやんでいたりする。

これが、例えば、僕と高校で一緒だった、Bくんが岐阜県の僕の出身地の議会選挙でトップ当選だったりすると、うらやましいというよりも、心からよかったと思うのに、、、。

本当に、心の動きって、ちょっとしたことでいろんな方向に行って、なかなか意のままにならないものだなと思う。

それでも、毎日、無事にということを一番に願っていきたいと思う。