「李箱文学賞」というものがあるのだから、李箱という人はすごいんだろうなぁ、と思っていましたが実は初めて読みました。

李箱作品集成 崔真碩 編訳 作品社
―天使はどこにもいない。パラダイスは空き家である。
なんて70年前の文章と思えないでしょう?
李箱の文章は小説でも随筆でも最初の一行がインパクトがあって印象的。
(上の文章は随筆「失楽園」の「失楽園」章の頭のところ)
当事は相当に斬新だっただろうし、現代日本語に訳されているおかげで古臭い感じがまったくしません。
夫も一緒に読んで「おもしろいね~」って。
本はこうやって感想を話したりするのが楽しいんですよね。
朴婉緒の小説の中にも―「李箱の「倦怠」という話で・・
というくだりが出てきたことがあって、あ~、同じものを読めるのってすごいなぁ。とちょっとうれしかったりして。
次は李箱が影響を受けたという横光利一でしょうか。
猫のバッグなんてくだりは梶井基次郎のようでもあり、
天使や少女の随筆は渋澤龍彦のようでもあり、
すごく好きなスタイルでした。
韓国語でも読んでみたいです。
この本の編訳者の方、東京で講座があります。
興味のある方はこちらからどうぞ。

李箱作品集成 崔真碩 編訳 作品社
―天使はどこにもいない。パラダイスは空き家である。
なんて70年前の文章と思えないでしょう?
李箱の文章は小説でも随筆でも最初の一行がインパクトがあって印象的。
(上の文章は随筆「失楽園」の「失楽園」章の頭のところ)
当事は相当に斬新だっただろうし、現代日本語に訳されているおかげで古臭い感じがまったくしません。
夫も一緒に読んで「おもしろいね~」って。
本はこうやって感想を話したりするのが楽しいんですよね。
朴婉緒の小説の中にも―「李箱の「倦怠」という話で・・
というくだりが出てきたことがあって、あ~、同じものを読めるのってすごいなぁ。とちょっとうれしかったりして。
次は李箱が影響を受けたという横光利一でしょうか。
猫のバッグなんてくだりは梶井基次郎のようでもあり、
天使や少女の随筆は渋澤龍彦のようでもあり、
すごく好きなスタイルでした。
韓国語でも読んでみたいです。
この本の編訳者の方、東京で講座があります。
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