遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉 102 落ちた権力者 

2016-06-19 15:36:52 | 日記

          落ちた権力者(2011.2.8日作)

 

   あらゆる組織 その組織の中で一度

   頂点を極め 権力の座に就いた者たち

   その権力の座に なにがあれ程までに

   彼等をしがみつかせ 拘泥させているのだろう

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   彼等 自身が引き起こした

   悪徳 背信行為 失策などで糾弾され 非難され

   窮地に立たされて 悪評ふんぷん 信用ゼロとなり

   もはや 権威の失墜 権力の維持回復も

   困難と分かっていながら それでもなお 

   その座にしがみつき 執着する者たち

   その醜い姿 

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   そんな彼等が決まって口にするのが

   国家 国民 社会のため・・・・・

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   彼等に於いては 国家 国民 社会のためは

   自己保身と同一語 身を守るための兜

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   もし 真実 彼等が

   国家 国民 社会に思いを馳せるのなら なに故に

   自身に関わる不透明 不明瞭な事象

   その解明に努力せず

   国の秩序を混乱させ 社会の風紀を乱して

   上を下への大騒動を 人々の間に巻き起こしながら

   なお 権力の座にしがみついているのか

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   もし 彼等が真実 国家 国民 社会のためを思うのなら

   即刻 今いる場所から身を引いて 新たな身となって 改めて

   自身の潔白 その証明のための闘いを戦うべきなのだ

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   その結果 勝利が彼等に微笑む時には

   再び 彼等には晴れの舞台 権力の座が約束されるだろう

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   自身の身の潔白 その証明のための闘いをも戦わず

   なお 権力の座にしがみつき 不透明 不明瞭な事象をそのままに

   国家 国民 社会を混乱の渦に巻き込んで ただ 頑強に

   自身の保身を叫ぶだけ そんな者たちには既に その時点で

   権力の座 人の世界の頂点に立つ者としての資格はない というものだ

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   それにしても いったい なにがあれ程までに彼等を

   権力の座にしがみつかせているのだろう

   そこには そこにいる者のみが知る

   優越感 陶酔境 甘い蜜 が あるのだろうか

   その快感を手放す事への未練が

   あれ程までに彼等を その座にしがみつかせ

   拘泥させているのだろうか それとも

   失われた権力 その無力さ 無冠では もはや

   なにものも自身を守ってくれない事を知っていて

   その恐怖が 彼等を縛っているのだろうか あるいはまた

   誰にも祭り上げられる事がなくなって

   眼の前に立ち塞がる孤独の影

   その孤影が彼等の心の奥で

   彼等を脅かしてでもいるのだろうか

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   いずれにしても もはや失われた権威 その下で

   なお 必死に権力の座にしがみつき 拘泥する姿には

   愚かで惨め 哀れな道化師 の 姿 が透けて見えて来るだけだ