命をつなぐ糸(2o17.12.2日作)
今現在 常にわたしの
意識の底にあるもの 黒い基盤
死 死の影
死の意識の下
わたしの日常 日々 毎日は
過ぎて逝く
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逃れ得ぬ宿命 死
あと十年? 二十年?
ひょっとすると三十年?
いやいや 三十年は望んでも
無理な事 せいぜい二十年
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健康不安 不意の 思わぬ出来事
突発事故 それらがわたしの身に
降りかかる事なく
今日現在 この時点と全く同じ
時が流れても 命の終わり 死の影は
今現在 この瞬間 一瞬一瞬にも
わたしの身 人の身のまわりに漂い
浮かんでいる その影が いつ
牙をむき 襲い掛かり
刃を振りかざして来ないとも限らない
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波の間に間に浮かぶ
人の命 死の宿命
朝が来て 夜が来る そしてまた
朝を迎える 日常 人は
自身の身辺 身のまわりに漂う
死の影を見る事もなく 意識を
する事もなく 平穏無事が常態
常の事として 過ぎ逝く時の中
ゆらゆら揺れるか細い縄索(じょうさく)の
吊り橋を渡り 歩いている 儚い存在
命をつなぐ糸は
細く もろい