遺す言葉

つぶやき日記

遺す言葉(339) 小説 蜃気楼(6) 他 ミャンマー軍への手紙

2021-04-04 12:54:36 | つぶやき
          ミャンマー軍への手紙(2021.4.2日作)

 ミャンマー軍の最高司令官よ
 あなた方の国で今 何が起こっているのか
 あなた方は理解していますか ?
 あなた方の行為によって 
 あなた方の国の人々 国民が
 どのような状況に陥っているのか
 理解していますか ?
 この国 日本 あなた方の国から遠く離れた
 この国 日本にも 今現在
 あなた方の国で起こっている国民 人々の
 悲惨な現在を生きる姿が 連日
 新聞 テレビ ラジオ等で報道され
 伝えられて来ています あなた方の愚行 
 暴力行為によって 必死に
 自身の命を守るために逃げ惑う人々
 年端もゆかない 幼い子供達
 自分一人では行動する事も出来ない 年老いた人達
 そんな人達の苦難と苦痛に満ちた悲惨な姿が 連日
 報道され 映像や音声に映し出され 載せられています
 のみならず
 あなた方の愚行 愚劣な行為によって
 命を落とした人の数が何百人・・・・
 傷を負った人の数は・・・・ 
 あなた方はこの国 日本でも映し出される
 その映像の中でいとも平然とした表情で
 自分達の行為 行動を 正しいものと主張し
 正当化していますが あなた方は
 人の命が失われ 傷付く事を
 どのように思い 考えているのですか ? あの
 赤子から 若者達に背負われ 命の危険から逃れようとする
 年老いた人々の姿を見て 
 どのような思いと感慨を抱きますか ? もし この状況
 命を奪われる 日常の平穏 平和な暮らしが奪われ
 生きているのにも困難な状況が身に迫る
 このような状況が あなた方の親族 身内
 親兄弟子供達に起こった時には
 どのように思いますか ? 平然として
 相手の行為 行動を受け入れ
 黙認出来ますか ?
 いいですか 今
 あなた方が行っている行為は どのように弁明しようとも
 許される行為 行動ではないのです 人の命を奪い 傷付ける
 どのような状況下でも 許され 弁明されるべき
 行為ではないのです 人はそれぞれ
 人として生まれて来た以上 自分の命を
 生きる権利を有しているのです それを奪う行為は
 犯罪行為 そのものです いいですか
 ミャンマー軍の人達よ 今 あなた達が行っている その行為は
 犯罪行為なのです 即刻 手を引いて下さい 止めて下さい
 遠い国 日本の国民の一人として 厳重に抗議 声明します
 それにしても国連 この機関は この現状をどのように
 認識し 見ているのか 世界の
 政治に携わる人間達は 何をしているのか ? 何故 苦難にあえぐ
 ミャンマー国民 人々を
 助けようとしないのか ? この国 日本の政治家達は いったい
 何を考えているのか ? 即刻 行動を起こし この愚行を
 停止させるべきではないのか ? そして かの大国
 中国 ロシアは ?
 ミャンマー軍の愚行を見て 心が痛まないのか ?
 権威主義の国々 一部の権力者が総てを統治する国々
 そういう国では このような行動も許されるのか ?
 ミャンマー軍のこの愚行 暴挙を
 批難する事にも賛同しない この愚かさ
 この権力者達の愚か極まる行動 行為 愚行には ただ
 唖然とする



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          蜃気楼(6)

 明子自身もまた、その言葉を聞いて一瞬、心の中に走る動揺を意識した。ひと時の間を置いてから明子は言った。
「いつから ?」
「十月」
「この十月 ?」
「うん」
「ずいぶん急なのね」
「うん、昨日言われた」
 柚木は自身が受けたショックを隠そうともしなかった。
「どうするの ?」
 明子は柚木の胸の内が分からないままに聞いた。
「どうするって・・・。行かない訳にはゆかないだろう。行かなかったら会社を辞めるしかないよ」
 柚木は不機嫌そうに言って口をつぐんだ。
 二人は無言のまま人ごみの中を歩いた。
 気が付いた時には行きつけのレストランに着いていた。
 テーブルに着いて、ボーイが注文を聞いて去ると明子は言った。
「どうして、あんなに一生懸命にやって、旨くいっていたのに転勤なんてさせるのかしら ?」
「営業部次長になるんだ」
「企画課の課長から営業部に移って、次長に昇進っていう事 ?」
「うん。昇進かどうかは分からないけど、とにかく、転勤っていう事なんだ」
「じゃあ、おめでとう、って言っていいのかしら ?」
「おめでたくなんかないさ。憂鬱だよ」
「どうして ? 札幌は始めて ?」
「うん」
「御両親は ?」
「両親の事は兄貴がいるから心配ないけど、日光より向こうへ行った事がない人間にとっては、札幌なんて島流しにされるようなもんだよ」
「不安 ?」
「勿論、不安さ。勝手知らない所だし、・・・ねえ、札幌へ一緒に行ってくれないかな」
 柚木は熱意のこもった眼で明子を見詰めて言った。
「わたしが ?」 
 明子は柚木の唐突な言葉に驚いて思わず聞き返した。
「うん」
 柚木の眼は真剣だった。
「でも・・・それは無理よ。養成所通いもあるし」
 迷いはなかった。明子の本心だった。
「来年の四月で終わるんだろう ?」
「ええ。でも、わたし、専科へ進みたいと思ってるの。本格的にデザインを勉強してみたいので」
「もう一度、結婚してくれって言っても駄目 ?」
 柚木は明子の顔を覗き込むようにして言った。
「御免なさい」
 明子は言った。それから一息ついて、その言葉を補うように、
「柚木さんがそんなに言ってくれのは嬉しいし、柚木さんがわたし、好きなんだけど、でも、わたし、やっぱり、デザイナーへの夢を諦める事が出来ないものだから」
 と言った。
「いや、今、すぐにでなくてもいいんだ。五島さんがそう約束してくれれば、いつかはという思いで、あっちへ行っても頑張れると思うんだ。それに永久に向こうにいる訳でもないし、もし、出来たら結納だけでもして、正式な結婚はデザイナーへの目途が付いてからでもいいから」
 柚木は熱意を込めて言った。
「でも、やっぱり無理よ。わたし、滝川先生にも目を掛けて戴いているので、その期待に応えたいという思いもあるので・・・。やっぱり、無理だわ」
 明子は柚木の心遣いを裏切るような胸の苦しさを覚えながら言った。
「そうか」
 柚木は明子の言葉を聞くと呟くように言って、あとは言葉を呑んだ。
 その夜の食事は会話も弾まない気まずい雰囲気のうちに終わった。
 明子は気まずさと共に食欲もないままにサラダもハンバーグも半分以上残した。
 レストランを出ると柚木はすぐに、
「今夜はこの事を話しておきたかったので、これで失礼するよ」
 と言った。
 明子はふと、自分が突き放されたような感情を抱いて動揺したが、
「御馳走様でした」
 と言った。
 食事は何時も柚木が支払いを受け持っていた。
 柚木はそれでも銀座四丁目の地下鉄入り口まで明子を送って来た。
「いつ、札幌へは発つの ?」
 明子は別れ際に聞いた。
「今月の二十日過ぎになると思う」
 柚木は言った。
「今月の ? ずいぶん急なのね」
 まさかという思いで明子は言った。
「正式には、来月になってからの仕事なんだけど、いろいろ細かな打ち合わせなどもあったりするから、その間、行ったり来たりしなければならないと思うんだ。滝川先生との仕事の担当者は決まっているし、あとはその彼がやるから」
「もし、発つ前に時間があったら、電話をしてくれる ? お見送りをしたいと思うから」
 明子は言った。本心だった。
「有難う。その時は電話をするよ」
 柚木も拘りのない口調で言った。
 明子は柚木と別れ、地下鉄への階段を降りてホームに立つと、ふと、空虚な思いに囚われて気持ちの重く沈んでゆくのを意識した。
 心は晴れなかった。奇妙なわだかまりが胸の内に残っていた。多分、明子に対しては常に優しく接していてくれた柚木の期待に応えられなかった事への、拘りに違いなかった。だが、仕方がなかったのだ、と明子は思った。わたしはわたしの道を進んで行きたい。その思いを諦める事もまた、出来なかった。デザイナーを目指す夢。それは明子に取っては今を生きる事の総てだった。

 柚木が何時、正式に札幌へ発ったのか、明子は知らなかった。柚木からの電話はあの夜以来、一度もなかった。
 月が替わってからも柚木からは転任の挨拶状一枚、電話の一本も届いて来なかった。明子はその状態が決定的だと自覚した時、仕方がない事だ、と自分に言い聞かせた。自分の言葉を拒否した者に未練がましく、あれこれ事後報告をするなど馬鹿げた事に違いなかった。
 それでも明子の気持ちの中にはなお、柚木の言動に未練を残す心が、晴れない霧のように渦巻いていた。胸の内は奇妙に淋しかった。


             三


 午後十時に近い時刻だった。東銀座にあるTホテルのロビーも一日の終わりを思わせて閑散としていた。フロントに居る二人の男性も、ドアマンも、何処か手持ち無沙汰といった風情を見せていた。
「これから四丁目へ出てみませんか ?」
 明子は連れの二人に言った。



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          桂蓮様

          有難う御座います
          拙作をお読み戴いての御感想
          面白く拝見致しました
          女の領域には立ち入らないように
          面白い御忠告です でも
          物語を書く側としては 構成上
          女性の領域にも止むを得ず立ち入らなければ
          ならない場合も有ります それに悪徳をも
          書かなければならない場合もあります
          良識に従って悪影響のあるものは書かない 
          自身の領域ではないものには立ち入らない
          それのみではどうしても物語が
          希薄になってしまいます
          わたくしの場合 この欄に書くことによって
          少しでも人間の心の内 見えない部分を見詰め
          人間というものを見詰めてみたい
          そういう思いがありますので 男も女も
          人間の善も悪も書かない訳にはゆきません
          人間の悪徳 良識 総てを含めて書くのが
          小説 物語の世界ではないかと思うのです 
          それによって人間の本質も掴む事が
          出来るのではないかと思うのです ただ
          それがお読み戴く読者の方々に抵抗なく
          受け入れて貰えるかどうかは 書く者の
          腕次第です もし 前回のわたくしの書いた物が
          不快感をしか残さないとしたら それは
          わたくしの力不足という事に他なりません
          今回も貴重な御意見 有難う御座います

          禅の悟り
          拘らない心 いいですね
          有るがままに受け入れる いいですね
          それが禅の究極ではないでしょうか
          その意味でも桂蓮様は 悟りの心 禅の本質に
          少しずつ近付いているのではないですか
          どうぞこれからも坐禅 お励み下さいますよう
          有難う御座いました

          「難しさと易しさの境目」
           再読させて戴きました
           全面的に賛成です そうです
           本当に理解している人の文章は
           簡潔に物事の本質を捉えます
           物事を理解しているとだけ
           思っている人間の文章は的確に
           本質を掴めないのであっちへうろうろ   
           こっちへうろうろしていて なかなか
           本意に辿り着けません それに
           自分の理解が中途半端なものであるゆえに
           やたらに難しい専門用語などを借りて来て
           誤魔化します
           格言に「夜郎の本箱」という言葉があります
           (夜郎とは昔 中国にあったという古い国ですが
           この言葉に関しては夜郎自大という言葉が有名です)
           自分ではなんでも知っているつもりでいて
           実は書物などを読み漁って得ただけの知識で
           物事の本質に付いては何も理解していない人間に
           当てはめて言います そして 世の知識人 あるいは
           テレビなどにしきりに出て喋りまくっている
           コメンテーターなどと称する人間達には如何に
           この種の人間の多い事か !
                      有難う御座いました
   
          
           
           takeziisan様

           何時も有難う御座います
           ブログ 今回もまた 楽しく拝見させて戴きました
           花々の多彩な色と種類に驚いています
           よく 見付けられますね 感服しきりです
           それにしても自然が豊かなように感じられます
           鳥たちの写真も楽しく見せて戴きました
           オナガ あんな色をしていましたかね
           この地方でもオナガは見られて 尾羽が
           黒かったように思っていたのですが あれは
           違う鳥だったのかも知れません
           キジ 堪能しました キジはわたくしの憧れの鳥で
           いつか このキジをテーマに物語を書いてみたいと
           思っているところです
           新谷のり子 懐かしいですね わたくしは昔
           フォークには感心がなかっのですが 近頃
           しきりに宣伝されている昔の楽曲を集めたCDの
           中の楽曲を耳にしたりして おお フォークにも
           ずいぶん良い楽曲があっんだなあ なんて
           思っています 今の寝言を歌にしたような楽曲とは
           わけが違うと思っていたりします
           桜と菜の花 わたくしの県の小さな鉄道 
           小湊鉄道の風景を思い出しました この鉄道の
           沿線の菜の花と桜の風景は見事です
           何時だったか NHKの「小さな旅」という番組でも
           放送していましたが その風景を保つ為には やはり
           それなりの御苦労があるようです
           野菜 のらぼう菜 名前は聞いた記憶がありますが
           思い出せません 小松菜はスーパーなどでも売って
           いますが 百円を出すと大きな束が買えて
           これで農家さんはやっていけるのだろうか などと
           要らぬ心配をしたりしております
           今回も楽しくさまざまな記事を拝見させて戴きました
           有難う御座いました