田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

広島へ

2023-09-21 16:58:49 | 雄二旅日記

妻の実家がある広島へ。

 今回は「三井ガーデンホテル」(中町)に泊まり、周辺でいろいろと済ませた。お好み焼きは、以前行った「八誠」(富士見町)が休みだったので「へんくつや」(新天地)と「よっくん」(中町)へ。喫茶店のモーニングは、以前何度か訪れた「朝日珈琲サロン」(堀川町)と「フルフル」(三川町)。グラタンは「リゾート」(立町)。新規はバー「ソウルトレインギャング」(新天地)。どれも美味なり。


広島『孤狼の血 LEVEL2』『彼女は夢で踊る』『吟ずる者たち』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6301e6b497f489a2e49f6550da86486f

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「らんまん」南方熊楠→「南方熊楠顕彰館」→田辺弁慶映画祭

2023-09-12 22:38:23 | 雄二旅日記

 朝ドラの「らんまん」で主人公の植物学者・槙野万太郎(牧野富太郎=神木隆之介)に、博物学者の南方熊楠からの手紙が届くシーンがあった。

 熊楠といえば、彼が半生を過ごした和歌山県の田辺市に「南方熊楠顕彰館」がある。毎年同所で開催されている田辺弁慶映画祭に、審査員として参加したことがあるのだが、2016年の時に会場の近くにこの顕彰館と熊楠邸があることを知って訪れてみた。

 熊楠のことは、平野威馬雄の『くまぐす外伝』という本で知ったのだが、実際にその足跡や資料を目の当たりにして感慨深かったことを覚えている。

 「らんまん」は、フィクションと史実を巧みに織り交ぜながら、主人公の万太郎を取り巻く人々を魅力的に描く長田育恵の脚本が面白い。長屋の住人や市井の人たちはもちろん、小林一三(阪急)と相島(五島)慶太(東急)、そして熊楠まで登場させる構成には恐れ入る。

https://www.minakata.org/


2016「第10回田辺・弁慶映画祭」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/469ac21be41bc1617942fb9e2075b802

2010「第4回田辺・弁慶映画祭」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f65fde8b607b8a85229362cc977171fd

2009「第3回田辺・弁慶映画祭」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b1f366ee89ee43ab9015c290a9c088a4

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亀戸・香取神社へ

2023-09-06 10:09:46 | 雄二旅日記

 取材のため、亀戸・香取神社へ。金町から小岩行きの京成バスに乗り、終点で総武線に乗り換えて亀戸まで。炎天下、駅から結構な距離を歩いた。どうせなら隣町の亀有の香取神社の方にしてほしかったと思うのはぜいたくか。

 亀戸・香取神社の近くには以前訪れたことがある亀戸天神もある。

『男はつらいよ 寅次郎夢枕』の亀戸天神
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/eb01476fc3dbfb89dec0a3e035eefacf

 小岩駅には、地元出身の横綱・栃錦の銅像がある。渋谷のハチ公のように待ち合わせ場所として認知されているようだ。 

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碓氷から霧積へ『人間の証明』

2023-07-24 22:21:51 | 雄二旅日記

2006.7.31.

 日帰りで軽井沢行。まず上野から快速アーバンで高崎へ向うが、途中で事故が発生して結局熊谷から代替で新幹線に乗り継いで高崎に着く。これは、ついているのかいないのか…。

 高崎から信越線で横川へ。途中カメラを持った鉄道マニアがたくさん乗ってきたので何事かと思ったら、横川に旧式の電気機関車が止まっていた。彼らは一目散に機関車の方へ、こちらは名物の荻野屋の峠の釜飯の方へ。

 軽井沢への旧鉄道が廃止されたので横川からはバスで移動。30分ほどで軽井沢に着く。駅前の貸し自転車屋でママチャリを借りてサイクリング。さすがに避暑地だけあって涼しいし、急な上り坂もないので爽快な気分で2~3時間を過ごす。

 横川への帰りのバスは渋滞を避けて別ルートだったが、こちらの方が風情があっていい。またまた、ついているのかいないのか。


 さて、横川駅で電車を待つ間、霧積温泉の案内が目に留まった。霧積といえば“キスミー”、つまり例の「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」で始まる西条八十の詩「帽子」をモチーフにした、森村誠一原作の『人間の証明』(77)の重要な舞台として記憶に残っていた。

母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?
ええ、夏碓氷から霧積へ行くみちで、
谿谷へ落としたあの麦稈帽子ですよ

母さん、あれは好きな帽子でしたよ。
僕はあのとき、ずいぶんくやしかつた、
だけど、いきなり風が吹いてきたもんだから。

母さん、あのとき、向うから若い薬売りが来ましたつけね。
紺の脚絆に手甲をした。
そして拾はうとして、ずいぶん骨折つてくれましたつけね。
だけどたうたうだめだつた。
なにしろ深い谿で、それに草が背丈ぐらゐ伸びていたんですもの。

母さん、ほんとにあの帽子どうなつたでせう?
そのとき傍で咲いてゐた車百合の花は、
もうとうに枯れちやつたでせうね、
そして、秋には、灰色の霧があの丘をこめ、
あの帽子の下で毎晩きりぎりすが啼いたかも知れませんよ。

母さん、そしてきつと今頃は、
今夜あたりは、あの谿間に、静かに雪がつもつてゐるでせう。
昔、つやつや光つた、あの伊太利麦の帽子と、
その裏に僕が書いたY.S という頭文字を埋めるやうに、
静かに、寂しく


 で、妻が映画を見直してみたいというので、帰宅後に早速レンタル。公開時(1977.10.12.日比谷映画)同様、今見直してもテーマが絞り切れておらず、散漫な印象を抱かされる映画という印象は変わらなかったが、この後乱発された2時間サスペンスドラマが、良くも悪くもこの映画から大きく影響を受けていると感じた。まあ、この映画自体は『砂の器』(74)の影響大なのだが(この映画は母子もので、『砂の器』は父子ものという違いこそあれ)。

 そして、公開当時、メディアミックスの先がけとして盛んに流されたテレビCMによる刷り込みがいかに大きかったかに改めて気付かされた。

 ジョー山中が歌うテーマ曲、そして棟居刑事役の松田優作がぶっきらぼうに朗読する「帽子」。映画自体の散漫さを思えば、CMの方が原作のポイントを的確に表現していたと思う。

 とりわけ、大野雄二作曲の印象的なメロディーに乗ってジョー山中が歌い上げたテーマ曲は名曲で、その英訳詩はジョー山中とも角川春樹ともいわれているが、詩曲ともに見事な出来だと思う。

Mama,Do you remember the old straw hat you gave to me
I lost the hat long ago,flew to the foggy canyon
Mama,I wonder what happened to that old straw hat
Falling down the mountain side,out of my reach like your heart

Suddenly the wind came up
Stealing my hat from me
Swirling whirling gusts of wind
Blowing it higher away

Mama,that old straw hat was the only one I really loved
But we lost it,no one could bring it back like the life you gave me

https://www.youtube.com/watch?v=iqCJTrGeRpc


「悪魔が来りて笛を吹く」と角川映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/fd4ce566775e74e9d01cead0bff8b4d0

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「マティス展」(東京都美術館)

2023-07-14 23:32:25 | 雄二旅日記

 妻に付き合って、東京都美術館で開催中の「マティス展」を見に行った。

 作風が何度も変化する様子や独特の色遣いが興味深かった。印象に残ったのは「豪奢、静寂、逸楽」「金魚鉢のある室内」「赤の大きな室内」「黄色と青の室内」。とはいえ、理解に苦しむものも少なくなかった。

 関連企画として、マティスと映画の関係に着目する元シネマテーク・フランセーズ館長のドミニク・パイーニが選んだ映画を、アテネ・フランセで特集上映しているらしい。

 マティスの作品には映画の影響が見られ、彼の作品もジャン・リュック・ゴダールやエリック・ロメールといったヌーベルバーグの監督たちに影響を与えたようだ。このあたりのことは不勉強なのでよく分からない。

特集上映「マティスと映画」
http://www.athenee.net/culturalcenter/program/ma/matisses.html

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「らんまん」水元周遊

2023-06-02 10:03:47 | 雄二旅日記

 朝の連続テレビ小説「らんまん」で主人公の槙野万太郎(神木隆之介)が、植物採集で「小合溜井(こあいためい)に行ってきた」と語っていた。

 小合溜井は、江戸時代に作られた用水池のことで、これがわが住まいがある葛飾区“水元”の語源となった。そんなわけで、天気がよかった先日、埼玉県の三郷に向かってバスが通る一帯を、訪れたことがある店や場所を目印にママチャリでサイクリングしてみた。

 

 「幸楽苑」(水元公園)→「珈琲達磨堂」「大衆割烹 出羽」(水元そよかぜ園)→「川魚根本」「閘門橋」(大場川)→(ここは初めて見付けた)「三郷ヤングボウル」(天神前)→戸ヶ崎→寄巻→高須→「みさと公園」→水元公園。()はバス停。だいたい1時間半ぐらい。


「出没!アド街ック天国」「~葛飾 水元公園~」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b5d6bfe36e17c3a40689d54542c7bf97


 中川にかかる橋を巡るコースも勝手に作った。

 

 水元→新宿→中川橋→アリオ亀有→亀有駅→中川公園→飯塚橋→水元

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「巨人歴代日本一フラッグ」

2023-03-19 23:23:27 | 雄二旅日記

 WBCの余勢をかって東京ドームに巨人対日本ハムのオープン戦を見に行った。先発ピッチャーは巨人はフォスター・グリフィン、日本ハムはジョン・ガントだった。どちらもテンポが悪く見ていて疲れたが、そう感じたのはWBCでいいピッチャーばかりを見過ぎたせいなのかもしれない。

 また、レフト側の外野席で見たのだが、この日から、鳴り物、声出し応援が解禁となったため、後ろの席でマスクをしないで大声を張り上げて応援する親子がいて、閉口させられた。ただ、政府がマスクなしを認めたのだからルール違反というわけでもない。何とも落ち着かない気分になって途中で退散した。今後は、野球観戦に限らず、こうしたケースが増えることだろう。何とも悩ましい。

 ところで球場の外に、東京ドーム35周年を記念して、「巨人歴代日本一フラッグ」が掲揚されていた。69年の日本シリーズ第4戦の土井正三伝説のホームイン、同じく71年第3戦の王貞治のサヨナラホームランなど、自分が巨人ファンだった懐かしきV9時代が一瞬よみがえった。
 
 また、「読売ジャイアンツシーズンシート DIAMOND BOX篇」というCMでは、城之内邦雄(エースのジョー)と堀内恒夫(悪太郎)が共演している姿が映った。これも懐かしい。
https://www.youtube.com/watch?v=SipmRFKqRXw&t=30s

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宮沢賢治を訪ねて花巻へ

2023-02-19 09:55:23 | 雄二旅日記

 『銀河鉄道の父』を試写で見て、30年ほど前の旅のことを思い出した。

(1994.4.25~26.)

 この旅は、全くの偶然から発生した。それは、自分と同じく、現在失業中で、暇だけはある友人のEから「どこか行きたい所ある?」と聞かれて、何となく「花巻かな」と答えたところから始まったのだ。

 ところが、意外にもEが「実は俺も一度行ってみたかった」と同調した。そしてセッティング好きのEが、早速花巻近郊の温泉宿を予約し、あっという間に東北新幹線の車中という感じだったのである。

 そして、新幹線に乗ること4時間、無味乾燥な新花巻駅に到着。やはり東京人としては遠いというのが実感だった。

 駅前に、近づくと「トロイメライ」が流れる「セロ弾きのゴーシュ」の彫刻碑があった。

「先生、そうお怒りになっちゃ、おからだにさわります、それよりシューマンのトロイメライをひいてごらんなさい。きいてあげますから」
「生意気なことを云うな。ねこのくせに」
セロ弾きはしゃくにさわって、このねこのやつをどうしてくれようとしばらく考えました。
「いやご遠慮はありません。どうぞ、わたしはどうも先生の音楽をきかないとねむられないんです」

 ここからバスで故四王山にある「宮沢賢治記念館」に向かう。この記念館の存在を、NHKの衛星放送で知らされた時から、自分の中で宮沢賢治の存在がクローズアップし始め、この旅へとつながったのだった。

  展示は「科学」「芸術」「宇宙」「宗教」「農」の五つの分野に分かれ、賢治のマルチタレントぶりがうかがえるが、賢治が生きていたら、さぞや照れたのではあるまいかと思った。賢治の直筆を見ながら、「うちの孫の字の方がうまい」と話していたおばあちゃんの一言が印象的だった。隣接するレストラン「山猫軒」は、残念ながらあまりうまくなかった。

 初日の目的はこれにて終了。花巻からバスで40分あまりの鉛温泉の藤三旅館で一泊。混浴風呂でのお婆軍団に驚かされたものの、なかなかいい温泉だった。


 2日目は、賢治ゆかりの場所を求めて、花巻市内を散策。まずは賢治がイギリス海岸と名付けた泥岩層が露出する北上川へ。あいにく水量が多くて、その全貌は見られなかったが、まるで風の又三郎の如き突風が、満開の桜を散らす中、自然が作り出した遺産を見ているような気がして、しばしたたずむ。

 

 その後、墓参を経て「ぎんどろ公園」へ。ここには「高原の詩」の碑があった。

 海だべかと おら おもたれば やっぱり光る山だったぢゃい ホウ 髪毛風吹けば 鹿踊りだぢゃい

 最後は「羅須地人協会」へ。高校の授業が行われている中で、いい年をしたおっさん2人が、衆目にさらされながらの見学となり、ちょっと恥ずかしかった。

 表の黒板に「下ノ畑ニ居リマス 賢治」の文字あり。

 この後、タクシーで新花巻駅まで戻り、また4時間かけて東京に戻るのだ。

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渋谷PARCO劇場「笑の大学」

2023-02-08 09:33:21 | 雄二旅日記

 昨日、取材で渋谷に行き、PARCO劇場の前を通り掛かったら、三谷幸喜作の「笑の大学」のポスターがあった。そうか今日が初日か。

 これは、戦中を舞台に、劇団の座付き作家と警視庁保安課検閲係という、敵同士ともいうべき2人が、台本の検閲という作業の中から、図らずも傑作台本を作り出してしまうという、検閲制度を揶揄した快作喜劇。

 今回は、2人を内野聖陽と瀬戸康史が演じる。見てみたいが、チケットが取れないだろうなあ。


映画『笑の大学』(役所広司、稲垣吾郎)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b35c3e7ffa3517670677b6d0e73b06a4

舞台『笑の大学』(西村雅彦、近藤芳正)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8462f6f390749f3bb1299617464c4fbb

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熱海経由で三島へ

2023-01-09 22:23:01 | 雄二旅日記

 熱海経由で静岡県三島市を訪れた。これまで伊豆長岡や修善寺を訪れた際に、伊豆箱根鉄道への乗り換え駅として利用したことはあったが、下車したのは初めてだった。市内各地に湧水があるため、ここが水の街と呼ばれていることは知らなかった。

 源頼朝とゆかりがある三嶋大社に詣でた後、名物のうなぎを食べる。高かったが美味なり。

 三島駅と三嶋大社の間にある、桜川に沿った水上通りに、三島の地に関わりのある文学者や、その作品の記述が刻まれた文学碑が建ち並ぶ「水辺の文学碑」というのがあった。太宰治や司馬遼太郎が、的確に三島について描写していたが、井上靖の『少年』の一節には、かつて三島に映画館がたくさんあったことが記されていた。

 白滝公園の横には、「よいしょよいしょ」という掛け声とともに、三島のおいしい水(富士山の湧水)をくんでくれる「めぐみの子」という、からくり人形があった。何だかけなげに見えて困った。

 また、柿田川の水源地には、徳川家康が隠居所として駿府城から移り住む計画を進めていた「泉頭城」(現・柿田川公園)があったらしい。最近では、小松菜奈、坂口健太郎が出演した『余命10年』のロケが行われたという。


熱海
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/3baa108c333565b98225225785611c25
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c693f91891eebb371bda6f2674c844e4
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7e51f84f28f222f3152849918a2262ed

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