女性の強さを前面に押し出した現代性も
1970年代後半に放映されたリンダ・カーター主演のテレビシリーズも懐かしい「ワンダーウーマン」。長い間映画化が望まれていた女性ヒーローが遂にスクリーンに登場した。
第1次大戦下、女性だけが暮らす島で育ったアマゾン族のプリンセス・ダイアナ(ガル・ガドット)。ある日、島に漂着した米人パイロットのスティーブ(クリス・パイン)が彼女の前に現れる。ダイアナは「世界を救う」という決意を胸に、スティーブと共にロンドンに向かう。
戦火の中でのダイアナとスティーブの悲恋を描くという意味では、「DCコミックス映画」の持つ“暗さ”が、今回はプラスに作用した感がある。また、第1次大戦下を舞台にした懐古調でありながら、女性の強さを前面に押し出した現代性もあるところが面白い。
イスラエル出身でモデルでもあるガドットは、軍隊に所属していたこともあるというから筋金入りのワンダーウーマン。欧米では圧倒的に女性ファンが多いのだとか。