田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『スポンティニアス・コンバッション』(90)

2017-08-30 08:00:00 | 映画いろいろ



 トビー・フーパー監督お得意の超常現象映画。今回は人体自然発火と来やがった。

 出だしは何やら核実験の罪を匂わせたものだから、国家的なレベルで話が展開していくのかと期待させたのだが、結局はモルモットにされた男の個人的な恨み話を、SFXを使ってスプラッター式に見せられただけで、期待外れに終わった。これならば、かって東宝が作った異形人間ものの方がずっとましである。どうもフーパーは、見せ掛けの脅かしに頼り過ぎて墓穴を掘るようなところがある。被害者の一人でジョン・ランディスが出てきたのはご愛嬌。

【今の一言】思えば、この映画がオレにとっての最後のフーパー映画になった。

コメント
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