亡くなったジャン・ポール・ベルモンドの代表作といえば、ジャン・リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』(59)や『気狂いピエロ』(65)を挙げる人が多いのだろうが、個人的にはフイリップ・ド・ブロカ監督の『リオの男』(63)や『カトマンズの男』(65)『おかしなおかしな大冒険』(73)の彼の方が好きだ。
あるいはカトリーヌ・ドヌーブと共演したフランソワ・トリュフォー監督の『暗くなるまでこの恋を』(69)やアラン・ドロンとの夢の共演と言われたジャック・ドレー監督の『ボルサリーノ』(70)もいい。
リアルタイムでは、渋いジョゼ・ジョバンニ監督の『ラ・スクムーン』(72)、フィリップ・ラブロ監督の『相続人』(73)、アラン・レネ監督の『薔薇のスタビスキー』(74)と、激しいアクションを見せたアンリ・ベルヌイユ監督の『恐怖に襲われた街』(75)が印象的だった。
よく昔の映画評論家たちが「日本ではアラン・ドロンの人気が圧倒的だが、フランスではベルモンドの方が上」と言っていたのを思い出す。淀川長治先生は「ジャン・ギャバンと一緒で、ジャガイモみたいな顔の人だね」と言っていた。今はこれも問題発言になるのかな。
『勝手にしやがれ』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9079afabdb5c6a3a59b85948cc877d44
『暗くなるまでこの恋を』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/9a9f9fc7b58d91a0b0d454d5795f14d8
『やっぱり契約破棄していいですか!?』(『カトマンズの男』)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/65cabe95a12799d449ad01c5c8c86638