田中雄二の「映画の王様」

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「小野田さんと、雪男を探した男~鈴木紀夫の冒険と死~」

2021-09-27 22:48:09 | テレビ

 小野田寛郎元陸軍少尉を描いた『ONODA 一万夜を越えて』を見た際に気になった、小野田の発見者となった鈴木紀夫を描いたNHK制作のドラマ&ドキュメント「小野田さんと、雪男を探した男~鈴木紀夫の冒険と死」(18)を見てみた。

 冒険家を目指した鈴木紀夫(青木崇高)は、小野田発見の後、ヒマラヤで雪男発見に没頭し、雪崩に遭い、妻子を残して37歳で生涯を閉じる。考えようによっては、どうしょうもない男なのに、小野田(塚本晋也)はもちろん、妻(山田真歩)や母(もたいまさこ)をはじめ、家族や友人たちから愛され続けた不思議な魅力の持ち主。

 もちろん、このドラマがその魅力の全てが描いたわけではなかろうが、このドラマでの青木、他のドラマでの堺雅人、『ONODA 一万夜を越えて』での仲野太賀と、鈴木を演じた俳優を並べてみると、何となく彼のイメージが湧いてくる気もする。

 自分と同い年の作家・島田雅彦が、当時「非常に軍人らしい表情をした小野田さんの脇で、にやけてる若者っていう。ぽっと出てきた、どこの馬の骨って言ったら失礼だけど、そういう人が(小野田を)見つけちゃって、やるなあという感じがした。70年代のあの混乱の中で正しくやっていこうと思う人ならではの、非常に面白い人」と語っていたが、まさに自分も同じような印象を受けたものだった。

 このドラマは、時代を表すために、ビートルズをはじめ、当時のロックやポップスをBGMとして大量に使っているが、これはあまりにも安易かつ逆効果。耳障りで、せっかくのドラマに集中できなかった。ディレクターの趣味だったのだろうか…。

『ONODA 一万夜を越えて』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6c46843740577a1277cb840ea5fe36d4

 

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「BSシネマ」『アリー/ スター誕生』

2021-09-27 07:16:18 | ブラウン管の映画館

『アリー/ スター誕生』(18)

【ほぼ週刊映画コラム】古典劇の4度目の映画化だが…『アリー/ スター誕生』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/43007834793b7b09b8443bd48b357c2b

【特集】『アリー/ スター誕生』ブラッドリー・クーパー
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7d30a25e9fb20443ef79e1a114c6ec81

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『映画の森』「2021年 9月の映画」

2021-09-27 07:04:28 | 映画の森

 共同通信社が発行する週刊誌『Kyoudo Weekly』(共同ウイークリー)9月27日号で、『映画の森』と題したコラムページに「2021年 9月の映画」として、5本の映画を紹介。独断と偏見による五つ星満点で評価した。

 

夫婦の虚と実はどちらに傾くのか
『先生、私の隣に座っていただけませんか?』☆☆☆

震災やコロナ禍での映画や映画館に対する思いを反映
『浜の朝日の嘘つきどもと』☆☆☆☆

幽霊を交えた奇妙な生活
『プライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!』☆☆

記憶にまつわるラブロマンス
『レミニセンス』☆☆☆

水俣病の存在を世界に知らしめた写真家
『MINAMATA-ミナマタ-』☆☆☆

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