『裸の銃を持つ男』(88)(1989.5.3.日劇プラザ)
無鉄砲なズッコケ警部補フランク・ドレビン(レスリー・ニールセン)の奮闘を描くドタバタコメディ。この映画の基になったテレビシリーズ「フライング・コップ 知能指数0分署」(82)という邦題は、同じくザッカー・ブラザースとジム・エイブラハムズによる『フライングハイ』(80)から取ったのだろうが、この映画の邦題は『007/黄金銃を持つ男』(74)のパロディのつもりだろう。
さて、この映画の出来が特別いいというわけではないのだが、バカなシーンの連続で、出てくるやつらもみんなどこか抜けている、ペーソスのかけらもない、つまり、単純に笑わせてやろうという精神が全編にあふれているところがいいのだ。
加えて、ニールセンをはじめ、ジョージ・ケネディら本来コメディアンではないシリアスな俳優がたちが、お笑いに徹している意外性やイメージギャップが、おかしさを倍加させる効果がある。これとは逆になるのが、お笑いのたけしや鶴太郎がシリアスな役をやると際立って見えるというパターンだ。
何だかんだといっても、最近これだけ笑わせてくれた映画がなかっただけに、今は素直に感動している。
全部で6話しかない…「フライング・コップ 知能指数0分署」
https://www.youtube.com/watch?v=h2-BJgllagA
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