祇園1 竹きし から続きます。
竹きしで美味しい釜飯を食べた後、南座へやってきました。
南座
南座は四条通り川端にある、日本最古といわれる劇場です。
その前は何十回も通っているけれど、
入ったのは、ほんの数回だけ。。
今回はチケットを頂いたので、歌舞伎の世界をちょっと
覗いてみることができます。
坂東玉三郎さんを見る事ができるというだけで、
なんだかわくわく~。
前回行った南座は、主人と見に行った藤山直美・前川清ショー
これも、面白かったな~。
玉三郎美の世界展
上演の前に、「玉三郎美の世界展」をやっていたので、
そちらを先に見に行きました。
南座全体が美術館となり、豪華な衣装や小道具類、
舞台写真などが展示されています。
1階のロビーには、玉三郎の豪華衣装の中でも
選りすぐりの衣装が展示されています。
しかも写真もOkという事なので、少しご紹介を。
これは、「助六」揚巻の衣装。
こちらは、「吉田屋」の夕霧の衣装。
そして、これは「傾城」の傾城の衣装。
これらの衣装をまとった時の舞台写真は。。
「助六」揚巻
「傾城」の傾城 「吉田屋」の夕霧
となるわけです。
どの衣装も、どの衣装も、刺繍や金糸をふんだんに使い、
これでもか~というほど豪華絢爛。
こちらは、扇や三味線など貴重な小道具類。
日常とかけ離れた、艶やかな世界のお道具にため息です。
舞妓さんも、おかあさんに連れられてきてはりました。
こちらのお衣装も素敵ですね~。
玉三郎さんの楽屋風景も再現されていました。
休日の玉三郎
休日の玉三郎と称して、海外旅行に行った時の玉三郎さんの
お写真もいっぱい。
さすが歌舞伎界を背負って立つ女形。
どのショットもとっても素敵~。本当に絵になっています。
新緞帳
さて、いよいよ公演時間が近づいてきました。
この緞帳(どんちょう)は、昨年11月にお披露目された新緞帳。
新緞帳記念の、緞帳と同じ柄の手ぬぐいも買いましたよ。
さて、玉三郎の美の世界にとっぷりとはまった後、
いよいよ南座での坂東玉三郎特別公演の始まりです。
ふるあめりかに袖はぬらさじ
本日の演目は、有吉佐和子の最高傑作といわれる
「ふるあめりかに袖はぬらさじ」。初演は、なんと1972年だそう。。
芸者お園役を演じる杉村春子(といっても知らない方も多いかな。。)の
名演技で大ヒット
その後、1988年に坂東玉三郎がお園役を受け継いだそうです。
今回は、作品誕生40年という記念の年の上演でもあるんだって。。
すごい、歴史ある作品なんですね。
幕末、尊王攘夷が叫ばれる中、横浜の遊郭・岩亀楼(がんきろう)で
自害した一人の遊女が、攘夷女郎としてまつり上げられていくのに
一役買った芸者お園の姿を描く舞台。
玉三郎はしぐさが本当に綺麗。
女性よりももっともっと女性らしくてすごい。。
見習いたいけど、あまりにも違いすぎて、
どこをどうやって見習ったらいいのか。。。
それに、ほとんど出ずっぱりで、セリフの長い事長い事。。
よくもあれだけのセリフが覚えられるな~なんて、ほんとに感心しました。
でも、普通にすらすらと話すセリフの言い方は、
思っていた歌舞伎調子ではなく、ちょっとテレビドラマ風。
衣装も、しっくな大人しい柄の芸者の衣装。
赤、青、金、銀の衣装が豪華絢爛に舞う舞台ではありませんでした。
ストーリーはよく分かりましたが、やっぱり艶やかな歌舞伎を
見たかったかな~なんて。
貰ったチケットで、こんな事言ったら罰があたりますよね。
でも、一度は艶やかな本物の歌舞伎の世界を見たいので、
今年の顔見世、頑張ってチケット買ってみようかな~。
どうせなら、花街芸妓さん舞妓さんが勢ぞろいする「花街総見」の時に
行ってみたいものだけど、
とてもそんな日のチケットは取れないのでしょうね。。