挨拶という漢字は、てへんにム、矢、く、タと覚える。
中学校の国語の先生が、教えて下さいました。
読めるけれど、書けそうで、書けない挨拶という漢字。
わかっているけれど、出来そうで、出来ない挨拶。
Гお先に頂きました。」
今日11月26日は、いい風呂の日。
私の実家では、お風呂から出たら、必ず「お先に頂きました。次の方どうぞ。」と言っていました。(もっとも私はたいてい終い風呂でしたけれど)
もちろん我が家もです。独立した息子達も引き継いでいるみたいです。
さて次は「行ってらっしゃい」
二十年程前に、この地に引っ越して来ました。
私は三十代後半。
結婚以来十数年、毎朝夫の車が見えなくなるまで玄関ではなくて、道路脇まで出て見送っていました。
ある日、私のお見送りが、ご近所の評判になっているのを、お向かいの奥さんから聞いて、びっくりしました。
『何か特別の日ではないのに、毎朝御丁寧なこと』という感じでした。
そうなのです。
私は、いつも、これが、最後の別れと思って、挨拶しているのです。
私の父は、私が13歳の時、朝元気に出掛けて行って、昼過ぎに脳出血で倒れ、その夜には亡くなってしまいました。46歳の若さでした。
私達家族は、看病や、介護はもちろんお別れの挨拶も出来ませんでした。
朝いつものように、Г行ってらっしゃい」と挨拶を交わしたのが、父との最後の別れの会話なのです。
今私は、自分自身が、病気のため、いつもこれで今生の別れかもしれないと思って、挨拶をしています。
今日の富士山
笠雲の上に大きな笠雲
二重の笠雲は珍しい!