夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

嬉しい電話

2012-10-10 22:24:29 | 日記・エッセイ・コラム

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今日は朝一番お寺に嫁いだ従姉妹の少し興奮した声の電話から始まり、夕方の友人まで一日中電話が鳴り通しでした。

七月に五つ葉のクローバーで幸せになった人の取材に来た『静岡新聞』に、通院先のリハビリ仲間やスタッフの笑顔の記事が紹介されたからです。

従姉妹の説明通り、カラーで紙面も大きく、写真も良く撮れていて、記事も良くまとまっており、夫を始めみんなもとても喜んでくれました。

写真の顔が元気そうだと喜んでくれた友人(私の母親位の年齢)もいました。

何時も家に一人でいてベッドの上で、新聞、タブレット端末、本等と時間を過ごしている私には嬉しい悲鳴の日でした。

あいにく今日はリハビリと受診で通院の日。疲れ果ててしまいました。

おまけに咳と吐き気は相変わらずなので、話すと少し苦しくてせっかく久しぶりに幼なじみや、友人、知人と話したくてもゆっくりと話すことが出来ませんでした。

午後疲れてベッドに横になってウトウトしていた時、

四十七年ぶりに中学一年生の時に一年間国語を教えて頂いた恩師から、電話を頂きました。

今日の新聞記事をご覧になってではなく、先月の毎日新聞の女の気持ちの投書を読んで、自分の教え子のタンポポではないかと思って、伝手を頼って色々と調べて下さって、連絡を下さいました。

おしまいなさいましという挨拶をする地域と年齢、文章の内容、タンポポと言う名前から私が浮かんだそうです。

私の旧姓や進学した高校名まで記憶していらっしゃいました!

担任でも無く、担当学年も違ったと言うのに、カエルの声のような悪声と言う投稿文で半世紀も前の教え子を思い出して下さるとは、

本当に感動致しました。

「聞く」

「話す」

「読む」

「書く」

国語の基礎の基礎を教えて下さった恩師。

字が綺麗で、板書が美しく読みやすい。

国語教師としての基本も教えて頂きました!

「本を出しなよ。俺にも一冊くれよ。」などと言って励まして下さいました。

少女の私に戻って少し涙ぐんでしまいました。

奥様に先立たれ独り暮らしをなさっていらっしゃるそうです。

先生もお元気でご自愛下さいませ。