未だこんなに捨てるものがあったのです!
一般的な常識から言ったら、
夫婦揃って、几帳面な方だと思います。
家屋敷の内外もかなり片付いている方だと思っていました。
が、いざ新居が完成して、本格的な引っ越しとなると、
出て来る。出て来る。
捨てたいと思って片付けをしたまま、捨てられなかった曰く付きの着物。
勿論棄てる方に区分して紙の箱に入れて在りましたが、
キチンとしているので、引っ越し屋さんが、新居に運んで下さいました。
私が、廃棄物と記しをしていなかったから、当然ですね…
みんな捨てて気楽に成りたい!
この曰く付きの加賀友禅の訪問着
去年亡くなった姑が私に寄越した嫌がらせ以外の何物でもない豪華な豪華な呉服。
ケビンのたった独りの兄の、最初のお嫁さんに、姑が送った品物のようですね…
四十年前の六月末に結婚して、八月のお盆には、電話で、Гお返しする。」とか言っていました。
私よりも年下で、Г今時珍しい良く出来た娘さん」とか言ってましたが、
良く出来たお嫁さんなので、直ぐに義兄や姑の性格を理解して、行動に出るのも速かったようです!!
昔鹿鳴館だった所で招待客200名以上招いての超豪華な結婚式や、
二週間以上のヨーロッパへのハネムーンは何だったのでしょうか?!
私には、関わりの無いことで御座います。
義兄の50日程前に結婚した弟の嫁の私には、浴衣一枚。
結納時に、白生地一反。
結納金は、兄の数分の一。
新婚旅行は無し。
結婚式は、写真を見て思い出したくない式です。
私の花嫁衣装姿だけは、写真屋さんが引き伸ばして、
着付けをして下さった美容院やあちらこちらに展示して下さったようです。
要らない訪問着
相手が送り返して来たのか、
姑が取り返したのか事情は判りませんが、
Гあんたもたまには良いものを着たいでしょ?」
Г何時も何時も田舎臭いのばっかり!!」
短気な人や、気性の荒い人ならば、手が出る位の酷い言葉と共に私に寄越した訪問着です。
謙虚な気持ちを大切に
嫂の曰く付きのお古なんて、全然着たくありません!
母親が夜なべに一針一針縫ってくれた普段着で十分満足しています。
が、姑の心無い言葉や態度、品性を疑う人格を反面教師として、
女の品格を保持する為に、謙虚な気持ちを持ち続けるように、
苦労を忘れない様にと言う気持ちを大切に、
自分への自戒の意味で所有し続けて来ました。
捨てようと思って片付けて在りましたが、
何も知らない引っ越し屋さんが大切に扱って、
私の大切な呉服類の箱の一番上に置いてくれました!
きっと、まだまだ忘れちゃ駄目だよ!
悔しかったあの時の気持ち。
頑張って、自分で働いて、
きっと幸せになって
自分で選んだ自分の好きな訪問着や帯を自分のお金で買うんだと言う決心。
初心を忘れないように
人間一生苦労の連続だよ
と言う仏様の教えなのでしょう!!