夢見るタンポポおばさん

富士山麓の風景、花の写真。エッセイ。

ケタ違い

2021-01-12 21:58:29 | 日記・エッセイ・コラム
ケタ違い

先日静岡競輪場で起きたケタ違いの返金騒動。

伝票の起票の時に、数字を良く確認しないで、

20万円を200万円と一桁間違えて、(多分現金で )渡してしまったのですから、
間違いに気付いた時に、
渡した方は、真っ青に

受け取った方は、思わぬお年玉に
満面の笑みになった??

受け取った時に、あれっ??コレって間違いじゃ無い!?と気付いたと思うのですが、
マァくれるんだからイイジャン!位のノリだったのかも知れません!?



黒法師


通称 『馬鹿やろう課長』と、今週のTさん

今から四十年以上昔、或会社課長席にて

送金金額を
一桁間違えて数字を入力したパートのTさんに向かって
いつものように、小言を言って叱る課長。

仕事がだらしない。責任感が足りない。
挙げ句の果ては、
人柄が信頼出来ない位の聞くに堪えない罵詈雑言。
今だったら完全にパワハラ!?

負けじとTさん
『 たかが0が一つ違っているだけじゃないですか?』
Г馬鹿野郎~、お前。
10円と100円だったら自分で弁償出来るけども、
1,000,000円と10,000,000円だったらお前自分で9,000,000円弁償出来るのかよ~
時給いくら貰っていると思ってんだ!」


おっしゃる通りで御座います!!
何時も二人の会話を耳障りで不毛なやり取りだと聞き流していました。
Tさんとペアを組んで仕事をするのはちょっと勘弁して欲しいと思っていましたが、
この時のこのやり取りだけは何時も忘れないようにしています。

たかが0一つ。
されど0一つ違っているだけでとんでもないことが起こります。

私も最初は10万円以下の小口伝票を、入力していましたが、
3ヶ月程すると、数千万円の伝票に…………

帳票一枚家二軒分の金額と思うと緊張しました。

あれから40年経って、仕事の数字は、 ケタ違い。
でも0一つ違ったら一大事の基本だけは、決して忘れません。


一円を笑うものは、一円に泣く。
本当は、一銭を笑うものは一銭に泣くだそうですが、私は本物の一銭玉を見たことも使ったこともありません!