大好き四溝柿の湯抜きさらし柿
2020年11月22日 (日) 撮影
静岡県東部地方特産の四溝柿
湯抜き
さらし柿
渋柿の渋をお湯の温度を利用して、渋抜きします。私の故郷静岡県東部根方街道沿いでは、『さらし柿』。
さわし柿と呼ぶ地方も在るようです。
根方街道沿いでは、昭和の終わり頃迄は、農家だけでなく非農家の家にも大抵四溝柿が植えられていて、
晩秋になると何処の家でも、薪で焚くお風呂の湯で渋抜きをして食べていました。
四溝柿を湯抜きする時には、皆が入浴後、もう一度薪で追い焚きします。
渋柿と塩と水を厚手のビニール袋に入れて、堅く口を閉じて、渋柿にとって、
丁度良い湯加減のお風呂に一晩入れて置くと
翌朝上手に渋が抜けて、得も言われぬ美味しい甘い柿になっています!!
私が小学生の頃は、渋抜き用に使う野生の蓼を祖母と一緒に野原や空き地に採りに行きました。
ケーキ等、甘い物が少なかった時代、自家製さらし柿やサツマイモの切り干し芋などは
本当に美味しいスイーツでした!!
四溝柿の渋抜き
四溝柿は焼酎でも渋抜き出来るようです。
ドライアイスで簡単に渋抜き出来るようになって、湯抜きの四溝柿はすっかり少なくなってしまいました!
柿の木は枝がとても折れやすいので収穫時に、高齢者が怪我をする危険も有ります。
たわわに実った四溝柿が全く収穫されないまま放置されて、野鳥たちの餌になっているのをよく見かけます。
手間暇もかかり、見た目もガス抜きに比べて劣る
湯抜きのさらし柿は日持ちしないので、自家用位しか作られていないようです。
ケビンが、あちらこちらの農民市場に行ってくれますが、入ると直ぐに売れてしまうそうです!
先日、小さな産直の入り口に
『湯抜きあるで~』と言う紙切れが貼ってあるのを発見しました!!
来年は山の家の方迄遠征しなくても買えるかも。。
現在では、結構貴重な、四溝柿の湯抜きさらし柿
どうぞお召し上がり下さいませ!!