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新宿中村屋の相馬愛蔵~■銘菓の誕生■新緑の決断とは?

2010-04-30 21:35:34 | 日記
こんにちは

ローソンで発売されている
リラックマ大福もち(プリン味)です。
ぜひご堪能ください。


新緑の季節を迎えて
大正時代の和菓子にタイムスリップしましょう。
新宿中村屋の創始者、相馬愛蔵の決断です。


■大量の赤飯注文を受注


大正15年の5月。
新宿中村屋に役場から電話がかかってきました。
小学校の生徒用に赤飯を一石五斗の注文です。

注文を受けた相馬愛蔵は
もち米を水につけるよう部下に命じました。


翌日になって役場から、都合があり注文キャンセル
の電話がきました。

電話を受けた店の担当者は相馬に確認せずに
そのままキャンセルをOKしてしまったため

役場へ損害賠償を請求できないまま
水につけた一石五斗のもち米が
大量に余ってしまいました。


■ふくれあがったもち米をどうするか?


相馬は報告をうけて相当に悩みました。

損害が大きいことと、なによりも
ふくれあがった大量のもち米をどうしたらよいのか・・

時間をかけるわけにはいかず
相馬の決断はすばやかったです。


・まず通常の和菓子製造はいっさい中止してしまえ。
・大量にある赤飯用のもち米で、まったく新しい和菓子をつくるんだ!

もち米をすこしつぶして桜色にし
餡子を入れて桜の葉につつんで
できあがったのが
新しい和菓子の「葉桜餅」でした。


■どんどん売れてヒット商品に


「葉桜餅」はちょうど5月の新緑に季節感がぴったりで
大評判となり、もち米はすっかり消費できました。

(三笠書房「決断の法則」室井操著:1984年から)

評論家の室井操サンはこのときの相馬の決断について
相馬の言葉を紹介しています。

「しろうとだから世間の伝統によらず、自らの発想で新基軸が生まれた」
「いっさいくろうと商人のまねはしなかった」


■禍を転じて福を呼び込むこと


ピンチをチャンスに変えろ、ということはよく言われますが
実際にはなかなか難しい決断でもあります。

どうしてもうろたえたり、ばたばたしたりするのが我々です。

なんとかしてピンチを切り抜けたい。
そのためにはどうすべきか。

あきらめてなるものかッ!
絶対にこのピンチを切り抜けて見せるゾ!

大正時代の相馬の工夫から、なにかのヒントを
平成時代にみつけられればいいですね。


新緑の5月。

ゴールデンウィークを充電期間にして
それぞれの人生で

あきらめてなるものかッ!
絶対にこのピンチを切り抜けて見せるゾ!

という気概を養ってみるのもオススメです。


大福もちを食べながら
よいゴールデンウィークをお過ごしください



ブログ再開は5月6日(木)からになります。
(コメントは毎日チェックしますね)
どうぞよろしくお願いします


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