鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第15回】 細かな改善の積み重ね

2011年01月15日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社さんはまだまだ業績を高めることは大いに可能ですが、
建材店さんが業績を高めることは、とても難しいです。

というのは、何十、何百という取引工務店さんの大半が仕事が激減しており、
一部の取引工務店さんの成長、さらには新規開拓をしたとしても、
全体的に見れば、やはり売上の現状維持がとても難しいのです。

さらに、仕事のある先にいろんな同業者が刺さってくるので、
競争が激しく、利益に関しても油断をすれば急激に下がってしまいます。

しかしながら、こうした厳しい時代でも、細かな改善を積み重ねることで、
すばらしい経営状態を維持している会社がちゃんと存在するのです。

この厳しい時代の建材店さんの経営に、魔法など何1つありません。

取引工務店さんの業績アップのお手伝い、
さらには取引工務店さんが求めているサービスをドンドン提供していくしかないのです。

単なる価格が安い建材店さんに価値を感じてしまうような工務店、住宅会社さんは
これからの時代、そんなに成長しないでしょう。
むしろ、仕事がドンドン減っていくはずです。

価格はとても大切な要素ですが、
それよりも家づくりを自社に託して下さったお客様の気持ちを汲めば
建材店や職人さんに求めなければならないことがあるはずです。

そのポイントが分かっている工務店さんは、着実に安定経営が出来るはずです。

そして、建材店さんが今後生き残っていくために必要なポイントを
私自身、誰よりも理解しているつもりです。

ただ、そのポイントを自社のモノにするためには、
日々、細かな改善を繰り返し、自分たちを磨きこむしかないのです。

工務店さんに、ただカタログを持参したり、商品の説明をすればいい時代は終わりました。
「見積させて下さい!」という言葉を言い続ければ、それなりに売れる時代も終わりました。
「何か物件ありませんか?」という自分たちの都合だけで訪問すればいい時代は終わりました。

今の時代、お客様である工務店さんが何に困って、どういうことを求めているのかを
気づき、それにこたえる力が必要なのです。

今までの発想から脱皮し、時代にあった建材店にならなければならないのです。

そのためにも、日々細かな改善を積み重ねることが大切なのです。

そしてそれは、劇的に変わるわけではないので、ライバル店も気が付かないのです。
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