鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第30回】 間

2011年01月30日 | 営業マンとして
住宅業界の営業マンで結果が出ない営業マン、
いいところまで行くのに、最後の最後でお客様が他社を選んでしまう営業マンには、
ある共通点がると思います。

それは、お客様に考え、決断していただく「間」を取ることが出来ていない、ということです。

間が取れていない営業マンの特長は、大きく分けて次の2点があると思います。

まず1点目は、接客の際、1つの話題についてお客様とキャッチボールをしながら
対話をすることはせず、一方的にずっと建物や機能の説明をしているのです。
話すことを止めれば、まるで死んでしまうかの如く、
ひたすら次から次に話をしているのです。

床材の話をしたかと思えば、ホスクリーンの話をしたり、
商品開発までのストーリーをしたり、オール電化の話をしたり・・・。

話がポンポン飛びすぎるのです。


そしてもう1点は、「1つの説明の話が長すぎる」ということが挙げられます。
話はじめてから話が長すぎて、何についての説明かがお客様自身、分からなくなってしまうのです。

伝えたいことを伝える際、要らない言葉があまりにたくさんついていると、
結局何が言いたいのか、お客様は分からないのです。

建物の説明に関しても、最初だけ話がながくなるのならいいのですが、
最初から最後までずっと1つの話題の結論が見えず、長い話がずっと続いたりするのです。

お客様に質問をして、話をしてもらう時間も確保はするのですが、バランスが悪すぎるのです。

1つの話題を通じて、そのお客様に何をお伝えしたいのか?
そして自分は何を把握したいのか?

そこがお客様に伝わらないのです。

1つ1つの話の意図がお客様に伝わらず、
ただ知っている知識を羅列しているような接客だと、お客様は全く価値を感じていただけません。

知っている知識を一気に伝えようとしてしまう・・・。
その結果、ずっと一方的にこちらが話してしまい、接客自体に「間」がないのです。

間がない営業が、うまくいかない結果を招いているのです。

接客や会話に関して、皆さんは「間」を意識したことがありますか?

お客様がどんな気持ちで、こちらの話を聞いてくれているのか、
客観的に自分を分析したいものです。
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