鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第400回】 自社の3年後をどこまでイメージ出来るか?

2012年02月04日 | 住宅コンサルタントとして
車の運転の下手な人は、本当に目先しか見ていません。

片側2車線の道で、右側のレーンで右折するためにウインカーを出して、
対向車が途切れるのを待っている車があります。

運転の上手な人は、その右折するために停止している車のはるか手前で
左側のレーンに入り、スピードを大して落とすことなくその車を通過しているのですが、
目先しか見ていないドライバーは、右折待ちのために停車している車の近くまできて停止し、
あわてて左側のレーンに入ろうとウインカーを出すのですが、なかなか入れずに止まっているのです。

要するに、車の運転が上手な人は、視点をかなり先に置いていますし、
運転の下手な人は、目先しか見ていないということです。

経営もこれと全く同じだと思います。

優秀な経営者ほど、自社の10年後をイメージし、
3年後や今期にやるべきことを明確に行動レベルに落とし込めています。

しかしながら、ダメな経営者は目先の問題(利益が上がらないとか、社員の能力が上がらないなど)
ばかりに目が行っており、3年後や10年後のイメージが全くありません。

目先の諸問題を解決することはとても大切なことですが、ビジョンが全くないわけです。

これでは、社員さんに具体的なイメージを伝えることが出来ず、
結果として社員さんのモチベーションは上がらないこととなってしまいます。

働く上で、スタッフはやはり10年後、会社が良くなっていて、
自分達の待遇も良くなっていることを望んでいます。

それがイメージ出来ると、モチベーションは維持できます。

しかしながら、10年後に未来が無いと感じると、
若い方は転職を考えますし、良い人材も入社を希望してくれないのです。

3年後、皆さんの会社はどんな会社になっているのでしょう?

それを明確にイメージし、スタッフに夢を与えることこそが、経営者の仕事なのです。
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