鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第408回】 セミナーや勉強会に参加しても効果が出ない人

2012年02月12日 | 住宅コンサルタントとして
このお仕事をさせていただいておりますと、いろんな方とお会いさせていただけます。

これは、本当にありがたいことです。

前前職で私はシステムキッチンやサッシなどを販売する営業を9年半やっておりました。
その時も、「営業っていろんな人に会うことが出来て、何て素敵な仕事なんだ!」と思っておりましたが、
コンサルタントは普通の企業の営業マンと比べると、圧倒的に多くの方と出会うことが出来ます。
特に売れっ子になればなるほど、本当にたくさんの方とお会い出来るようになります。

おかげさまで営業マンだけで、年間300名~400名の方と
お会いさせていただいておりますので、
伸びる営業マンか伸びない営業マンかは、
ちょっとお話をしただけで分かるようになりました。

ここで言う「伸びる営業マン」というのは、現時点よりもドンドン進化して、
お客様の嗜好の変化に適応することが出来ているようになる営業マンを意味します。

一方、「伸びない営業マン」とは、現時点の能力や実力はある方も無い方もいますが、
とにかくこれ以上成長することがおそらく無く、年々受注が減っていく営業マンを意味します。

ですから、現時点の勝負では、
出来る営業マンより出来ない営業マンの方が勝っている場合もある、
ということです。

しかしながら、長い目で見た場合、伸びる営業マンが必ず勝つようになります。

伸びない営業マンに共通しているのは、自分の過去に酔っている感があるのか、
もしくはそもそも自分のスタイルを変えたくないのかは分かりませんが、
自分のやり方にこだわりすぎている、ということです。

実際に業績を上げている優秀営業マンの
1日の行動のパターンや実際にやっている仕事量をお伝えすると

「でも、それって無駄があるよね?」
「それは、物理的に無理なんじゃない?」

などと、自分を基準に全て考えるのです。
そして自分の範囲を超える人を心の中で認めてない感じなのですね。

結局、自分の範囲内のことしか認められないから、
すなわちそういう人の頭の中では、「自分=1位」となっているような気がします。

自分の中で、自分が1位なのですから、どんな勉強会やセミナーに出席しても、
何らかのコンサルティングを受けたとしても、意味が無い訳です。

逆に伸びる人、伸びる会社は、「自分達はまだまだだ」という謙虚さを常に持っていて、
周囲の方から学ぶ姿勢が顕著です。

もちろん、他の人の良いところを全て取り入れる訳ではありませんが、
まずは全てを受け入れる素直さがあります。

決して否定しないのです。

これらのベースにあるのは、謙虚さであると私は感じています。

伸びる人であるために、いつまでも謙虚でいたいものですね。
コメント
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