鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第410回】 全て出し尽くす

2012年02月14日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、この2月よりコンサルティングをスタートさせていただく、
新しいクライアントのコンサルティングでした。

この会社さんと出会ったのは、今から7年近く前です。

私がコンサルタントになってから、本当にいろいろと教えていただいた、
言ってみれば恩人のような会社さんです。

昨年秋に、突然社長様からお電話を頂戴し、一度会社にお伺いさせていただきました。
会社の業績がイマイチなので、一度、会社を見てアドバイスが欲しい、ということでした。
その際、私の視点でいろいろと改善ポイントをアドバイスをさせていただいたのです。

それから3ヶ月が経過して、昨日となった訳ですが、
おじゃましてみて正直ビックリしました。

というのが、私が指摘させていただいた点の大半が、たった3ヶ月で改善されていたからです。
しかも、モデルハウスの中やマーケティング、セールスを改善されただけでなく、
受注結果の方も従来通りの素晴らしい状態に戻られていました。

昨日、数字を最初に拝見したのですが、正直申し分ない状態になっていました。

アドバイスさせていただいてから、たった3カ月で、です。

ご来場された新規のお客様からの契約が、30%を超えています。
この2カ月の数字ですが、1人当たりの生産性も申し分ないのです。

しかも、前回おじゃました際には申し上げていなかったのですが、
今敷地内に立っているモデルハウスだけではなく、
もう1棟、今のお客様が潜在的に求めているモデルハウスが必要だと思っていました。
その新しいモデルハウスももう着工し、6月にはOPENする、とのことだったのです。

ホント、何も言うことがありませんでした。

ですので、こちらも遠慮は要りません。
私自身が、長年お付き合いをさせていただいているクライアントに提案しているような
最新の取組をガンガンご提案させていただきました。

普通の会社さんであれば、消化しきれないような濃い内容なのですが、
乾いたスポンジが水を吸収するかの如く、スーッと入っていっているような感覚を覚えました。

で、正直に申し上げたのです。

「ホンマにコンサルティングが必要ですか???」

と。

私ごとき人間が、お役に立てるのかどうか?
そう思ってしまうくらい、レベルが高いのです。

自社で圧倒的に勉強されていますし、
しかも自分達の過去の成功体験なんか捨て去るくらいの謙虚さも持ち合わせていますし、
決定したことを現場で形にするスピードもあるのです。

こういうクライアントは、本当に貴重です。
こちらも命を懸けた、真剣勝負な感じがします。

レベルが高く、勉強熱心で、過去の成功体験に溺れることなど微塵もない。
素直に貪欲に吸収される。
しかも、ご提案させていただいたことの中で、「これはやります!」とおっしゃたことが、
すぐに形になってしまう、行動力。
だから、こちらも毎回レベルアップせざるを得ない。
お役に立てなければ、お役御免となる訳です。

毎回、自分が持っているものを全て出し尽くしたいと思います。

次月、お会いするまでに、どこまで自分が成長出来るのか、という自分との競争が大切。
でも、それが実現出来たとすれば、どこまで成長出来るのか、と思うとワクワクします。

今日も精進、明日も精進。
精進あるのみですね。
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