鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第496回】 「仕事が出来る」という意味

2012年05月10日 | 住宅コンサルタントとして
「あの人って、仕事、すごく出来るよね~」

という言葉を使うことがありますが、そもそも「仕事が出来る」という言葉の意味って何なのでしょう。

私個人的には、「仕事が出来る」という言葉の意味を下記のように定義しています。

1.仕事が正確
2.仕事が早い
3.お客様や仲間がやって欲しいこと、楽になるようなことを言われる前にやる

特に3が大切だと思っています。

すなわち、自分の立場で、自分目線で物事を考えるのではなく、
自分以外の方の立場で物事を見ることが出来、感じることが出来る、ということです。

定義上、「自分の職種の役割はここまで」というルールがあるとします。

仕事が出来ない人は、

「俺、自分のやるべきことはやったじゃないですか。ここから先は、あなたの仕事でしょ!」

というように、自分の立場のことだけを考えているのです。

自分は自分の役割を果たした。
今回のクレームは、自分の仕事を受けてやる工事監督の責任だ。
こんな風に考えるのです。

逆に仕事が出来る人というのは、

「あの監督はこういうところをよく忘れるから、自分が事前にお客様に伝えておこう」

と、仲間が楽になるようなことを自然に出来たり、
お客様がやってもらって嬉しいことを先回りしてやってしまっていたりするのです。

「仕事が出来る」ということは、自分や仲間、お客様のことなど、
全体を俯瞰的に見ることが出来るのです。

「こんなことをして差し上げたら、このお客様は喜んでくれるかなぁ」
「こういうことを伝えたら、同僚の佐藤さんがモチベーションが上がるだろうなぁ」

というように、周囲の人やお客様が喜んだり満足したりすることを自然と考えられる人です。

私自身、まだまだ不十分な部分はありますが、「仕事が出来る」人間になりたいと思っています。
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