鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1638回】 現場をチェック

2015年06月26日 | 住宅コンサルタントとして
クライアント様とお付き合いがスタートした際には、
私自身が「これがベストだ!」と思うノウハウ・手法を徹底的に注入させていただきます。

もちろん、コンサルティング時にお伝えしたことが現場で実践されているか、
そのチェックのために、頻繁に現場にお伺いしたりします。

しかしながら、それらが現場に浸透したら、毎回細かなチェックをすることはせず、
新しいことを提案したりすることが中心となります。

一度、自分たちがマスターしたことは、完璧に自分のものになっていると
個人的には思ってしまうのですが、
実際には、いつの間にか基本を忘れていることはあります。

見学会場やモデルハウスのつくりこみについて、徹底的にお伝えしてきたことが
数年経つと現場で実践されていないということがあるのです。

もちろん、各クライアント様が自分たちで改善し、
もともと私が提案させていただいたことよりも素晴らしい状態になっていることもあります。

しかしながら、やはりこれだけは押さえておかないといけない、
ということがあるのです。

自社の家づくりのことをお客様にわかっていただくために、
そこだけは絶対に変えない方が良い、というところがあるのです。

これは、事務所でどれだけ研修していても絶対にわからないことで、
私自身がクライアント様の現場に行かなくてはなりません。

行って、自分の目で見て、初めて現実を把握できるのです。

業績があまり芳しくない会社の場合、会議室で会議ばかりやっているよりも
トップ自ら現場に出て、今、実際、お客様にどんなものをお見せし、
どんなことをお伝えしているのかを正確に把握した方が良いかもしれませんね。

今年、今まで以上に現場に出ようと思います。
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